JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

歌舞伎座に行きました

2013年08月08日 | エピソード

 立秋を迎える頃が、実はいちばん暑いのかもしれません。
とはいえ、ここ数年の東京(日本)の状況は、江戸時代とか昭和の時代までの
気候とは明らかに変化しているようで、体温のような気温の中で生きていくのは
本当に大変ですね。 
 でも、料理家:辰巳芳子先生が先日ラジオでおっしゃっていました。
「もうこのようにね、東南アジアのような気候になっておりますから、そのような国の
お料理、食べ方に学べばよろしいかと思いますよ。」と涼しげに
へへ~~~っ

 数十年、元の歌舞伎座に通いました。
特に誰のファン、ということではありません。
音楽のほうは未だ手を染めてはいませんが、所作をもっとわかりたくて
日本舞踊も十年間習いました。
 改修工事の直前には、二月の雪の降る中、4階の「一幕見席」に並びました。

 今回、初めて歌舞伎を観る姪っ子を連れて「八月納涼歌舞伎」第三部に行ったのですが、
まず入り口を入り、さらに客席と舞台を眺めて、内装が殆ど変っていないことがとてもうれしく
もちろんまったくの新品なんですけれども、昔と同じ気分にすぐに浸れました。
 なんといっても一番の違いは、各階の左右のウィングにあった売店を地下広場に移し、
そのスペースにエスカレーターが設けられたこと、そして、数ばかり多くてとびきり狭く
ほとんどが和式だったトイレが、新築のホテルのような仕様で広々と心地良かったこと。
まったく夢のようでした
そもそも高齢の方々も多い劇場なのに、三階四階なんてえっちらおっちら杖を持って登る
おばあちゃんたちが心配で、ほんとにハラハラさせられましたもん

 北条秀司作の「狐狸狐狸噺し」はだましだまされる悪人と悪女の物語、
もちろん幽霊も出るのですが、最後まで抱腹絶倒初めての姪っ子も
イヤホンガイドなしで大ウケしておりました
 狂言舞踊「棒しばり」は、太郎冠者と次郎冠者が、縛られたままでお酒を甕から盗み飲み、
いい機嫌で踊りまくるというこちらも大笑い必至の演目で、その時代の「舞の上手」と言われる
役者さんたちが演じ続けているものです。
勘九郎と三津五郎のキレのあるほがらかな踊りっぷりと、長唄連中(つまり生バンド!)の
心浮き立つ演奏に、初心者も「大感動鳥肌モノ」だったそうで
やはり歌舞伎はいいですね

 二階ロビーに飾られた、故人となった歴代の名優たちの写真をチラと眺めて
「こんなに早く、勘三郎と団十郎がここに飾られているなんて」と辛い気持にも
なりましたけれど・・・


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