ある解説によれば、「『ジン・フィズ』のレモン・ジュースがオレンジ・ジュースに代わったもの。レモン・ジュースが使用されていないので
通常のフィズスタイルのドリンクよりも酸味が弱く、柔らかな口当たり。
フィズとは、スピリッツにレモンジュースと砂糖（シュガーシロップ）を
加えてシェークし、グラスに注いでソーダで満たすスタイル」
以前にもご紹介したかもしれませんが、エムズのフィズ（五味スタイル）は、
かなり濃厚です。 この、「テキサス・フィズ」は私のお気に入りのひとつ
ですが、他のバーに行って「テキサス・フィズ」とオーダーしても、同じものが
出てくるわけではありません。基本のレシピはあるのですが、バーテンダーの
アレンジしだいでアルコール度数も味も違ってきます。
限りなくオレンジジュースに近いカクテルを飲みたい人もいれば
、限りなくジン・ストレートに近いカクテルを好む人もいるわけで
、従ってオーダーの際に、バーテンダーに自分の好みと気分と強さをうまく伝えることが大事に
なってきます。 例えばこんな風「え～と、ベースはジンで、オレンジ味で、
強さはワインくらいで・・」など。ちなみにアルコール度数は、ビールで5%前後
ワインで14%前後です。酸っぱい味のお好きな方は、「レモンも少し入れてください」
というのもアリ、です。
スタンダード・カクテルも、スタンダード・ナンバーも、永年いろんな場所で、
いろんな作り手（演奏家）が繰り返し、提供してきました。
何が正しい、というものはなくて、そのときその場、その人（提供する側と
享受する側）にピッタリくるようにアレンジが施され、ひとときの心地よさ、
良い酔い方を演出できれば大成功、というわけですね。
