国土面積が東京23区とほとんど変わらないシンガポールでは、車両数の急増による渋滞などで交通インフラがマヒすることのないよう、政府が登録可能な車両台数を毎年定めていて、その登録権利書を月2回開催される入札会にかけるという独自のシステムをとっています。登録権利書が得られたとしても車を持つためにはこの他関税、消費税と追加登録料などがかかるので最終的には日本の三倍近い購入費(カローラが500万もするそうです)がかかるようです。
前任地のフランスに住んでいた時、通勤用と家庭用に二台の車を持っていた娘夫婦も、車を持つのは得策ではないと判断して車を売り払いました。自家用車の代わりに足となるのはタクシーです。街中にタクシーが24時間走り回っていますので捕まえるのは簡単。しかも料金はそれほど高くありません。
絵はアラブストリートのランドマーク サルタン モスクです。19世紀初頭からアラブの商人達が多く住みつき、ここに街を形成しました。私達もタクシーを使ってこの街へやって来ました。
旅行二日目は中心街にあるシンガポール美術館へスケッチに行きました。かってフランス系カトリック男子校だった瀟洒な建物です。近くにはラッフルズホテルや聖アンドリュー教会などの著名な観光名所があります。 道を挟んだ反対側の道路端の芝生に座って絵を描きましたが、スケッチしている私を見た通行人の反応が欧州とシンガポールで異なるのが面白いと思いました。
フランスやイギリスの街角でスケッチしていると必ず人が寄ってきて「どこから来たのか」とか「絵描きさんですか」とか「地震はどうだったか」とか親指を突き出しながら「グッド ジョブ」などと話しかけてくるのでうるさいくらいですが、ここではただ通り過ぎるだけ。やはりここは仕事中心の忙しい街、余暇を楽しむ余裕はないのかもしれません。お蔭で絵を描く方は邪魔されずに捗りました。
グルメとショッピングが嫌いな私には一生縁が無い所と思っていました。でも孫が住んでいるとなると話が違います。そんなわけで昨年冬、孫に会うためシンガポールに行ったことがありました。往復の飛行機代(オイルチャージ込み)とホテル代(朝食込み)3泊4日で5万円の超格安旅行です。 安いだけあって羽田の出発時間が朝6時25分、集合時間は朝4時25分、電車はまだ動いていません。都内に住んでいればともかく、千葉の自宅からどうやって空港へ行くかが問題となりました。前泊しても朝早く起きるだけなのでいろいろ考えた挙句、貸し駐車場があることがわかったので車で羽田まで行くことにしました。
小さな街ですが探してみると絵の描けそうな所も何か所かありました。絵はそんなスケッチポイントの一つ シンガポールのランドマーク マーライオン です。
昨日東欧の旅から戻ってきました。絵になる所も何か所かありましたので少し後になりますが載せていきたいと思っています。
最近気に入っているのが世界堂から新発売されたカリスマラインというデッサン用鉛筆です。ハード、ソフト、エクストラソフトの三種類があり、ソフトとエクストラソフトの二本を使っています。一本280円ですが軸全体が芯なので鉛筆より割安です。今まで鉛筆でデッサンすると紙と手が真黒に汚れて困っていましたが、これは表面に特殊加工してあるので汚れがまったく付きません。感覚的にはダーマトグラフと鉛筆の中間と言った感じでしょうか。ともかく最近はこればかり使っています。
絵は当日描いたもう一枚、中央に見えるのがバードウォッチング小屋です。毎冬この池にオオハクチョウがやって来るのを見ることができます。(下記参照)
https://www.facebook.com/136885389720412/posts/401761806566101
トルコスケッチ旅行の最後はブルーモスク。オスマン帝国スルタン アメフト一世によって1616年に建造された世界一美しいモスクと言われています。内部はイズニク製の青い装飾タイルとステンドグラスで飾られ、白地に青の色調の美しさからブルーモスクの名が付きました。
10日間の短い旅行でしたが、良かったのは東洋と西洋の文化がミックスしたエキゾチックな風景に魅了されたこと。期待外れだったのは食事です。トルコ料理は世界の三大料理のひとつだそうですが、私の口には合いませんでした。(毎回デザートとして出されるスイカだけは高原スイカのような風味でした。美味しいものがないのでこればかり食べていました)
一刻も早く日本食が食べたくなり成田から車で自宅に帰る途中、テイクアウトのお寿司屋さんに立ち寄りました。