桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2010・4・19

2010年04月20日 | Weblog
11時過ぎに鰺の干物、ほうれん草ともやしとベーコンの牡蠣ソース炒め、卵入り納豆、キムチ、韓国海苔、アサリの味噌汁でご飯二膳。お昼にMはお客さんのIさんの娘さんがやっているネイルサロンに出かけてしまったので、経理事務と顧客名簿の整理をしてからNHKオンデマンドで『チェイス 国税査察官』(作・坂元裕二)を見る。『バゲタカ』『外事警察』とNHKのこの土曜九時枠は刺激的なドラマ作りが続いている。引っ越してからDVDの録画機能が回復しないのでまだ一回しか見れないでいる『龍馬伝』もオンデマンドで見てみよう。その後、ずっと難行している決算報告書につける出資者向けの文章を八時過ぎまで。漸く一応最後まで書くことが出来たが、もう一度練り直そう。9時に店へ。カウンターは八月のコレド演劇祭に参加することになったFさんとOさん、近所の会社の経営コンサルタントのKさん、映画カメラマンのYさん、旅行エージェンシーを経営するKさんたち、AN嬢と以前ウチで働いていたLちゃん、宝石デザイナーのAさん、前出のIさんとTさんたち、女性映画脚本家のTさんたちの他Yさん、Wさん、Mさんたちで賑わう。ちょうど二時に閉店。店の前からタクシーを拾ったら、偶然にも以前やたらとくどい説明をされてうんざりだった運転手の車だったので一瞬躊躇ったが、一旦乗り込んだのに降りる訳にはいかない。今日もまた信号で止まったりするとお釣りをご用意しますとお札を数えだしたりして鬱陶しいので、話しかけられない様にどうでもいいことをMと五反田まて話し続けていた。
☆4/20のコレドシアター
予定なし。

2010・4・18

2010年04月19日 | Weblog
キリスト教では何ていうのか知らないけど、仏教では今日が六年前に亡くなった父の七回忌。例によってお昼から墓参りの代わりに父が行きつけだった白金三光坂下にあるトンカツ屋『D』に母と俺たち夫婦、そして父に可愛がられた従兄弟のS君夫妻が集う。そしてまた例によって生前父がこの店に家族を呼んだ時にしたのと同じ様に店の殆どのメニューをオーダーして父を偲ぶ。店を出た後、陽気に誘われて気乗り薄の母を連れて60年以上昔に父と母とが生まれた俺を連れて初めて住んだ馬込へ行って見る。立体交差した松原橋は殆ど当時のままみたいだったけど、その下に環状七号線が通っていて、当時の風景を母も全く思い出せないみたいだ。当時遠くに貨物線が通っていて、それが新幹線と横須賀線の線路になったと聞いていたのに、松原橋のすぐ近くに線路があって、妙な錯覚にとらわれる。昔住んでいた家は何処にあったのか分からない。大体松原橋の下を通って我が家に向かう道は車が一台通れる程度の道だったし、ひょっとすると環七が出来る時に用地として潰されてしまったのかも知れない。ちょっと調べてみたくなる。歩き疲れて馬込の住宅街の中にある喫茶店でケーキセットを母と俺とMとが過ごす一時間。いい休日の午後だ。
☆4/19のコレドシアター
予定なし。

2010・4・17

2010年04月18日 | Weblog
店の閉店時間について考えることが重なる。今日は土曜日で閉店時間は12時。お客さんは北海道から上京中の皮膚科医Kさんだけ。Kさんは閉店時間を知っていて、そろそろ引き揚げようとしていた時に、近所に住む高校の同級生Mさんが12時5分前に来店したもんだから、一杯だけでいいか?と念を押して座って貰う。勿論5分でワインを飲みきることは出来ないし、更にもう一杯お代りして、結果的に1時間近くになってしまった。それはそれで許容範囲として、その間に今日もまた常連のAさんが入ってきた。さぁ、その場合どうするか?Aさんにしてみれば、看板は消えているけど、まだお客さんはいるんだし、飲めると思ったみたいだけど、そこは断固として今日はもう閉店していると告げる。多分Aさんを受け入れていれば売上が1万円以上は増えたと思う。それに常連で殆ど一日おきに来てくれるAさんに悪い印象をもたせるのはマイナスだと思う。ひょっとしたらもう来てくれなくなるかも知れない。でも、そうした感情に負けてAさんに飲んで行って貰ったら店を閉めるのは2時を過ぎてしまう。お客さんが大勢いて強引に帰す訳にはいかなくて土曜日だけど2時3時になることはある。でも、一人のお客さんの為に営業時間を延ばしていたら、キリがなくなる。そこは毅然とした態度をとって正解だったと思う。でも、それが常連中の常連の、例えば夕刊FのUさんだったり、演出家のSちゃんが閉店時間を大幅に過ぎた時間に一杯だけ飲ませてくれと入ってきたらどうするか?冷たく追い出せるのか?と自問すると、そこは自信がなくなる。本当に一杯だけだよと許してしまう気がする。そうなると、Aさんだって受け入れればいいじゃないかということにもなってしまう。その境界線はどこなのか?多分それはAさんがいつも美女連れで、UさんSちゃんは殆どの場合一人で来店する違いかも知れない。僻んでいる訳じゃない。UさんSさんたちは俺たち店のスタッフがいなくてはこの店に来る価値がないと思っていてくれるのに対して、Aさんは俺たちより美女を口説く為の単なる場所としてウチをとらえている違いなのかも知れない。用事が終わるまで、ただぼんやり待っているだけなんて、桃井章はやりたくないのだ。

2010・4・16

2010年04月17日 | Weblog
初っ端は監督のNさんから預かった映画の台本のある箇所がどうしても気になって、もう一度読み返したことだった。読み返してみて、やっぱり説明が多いと再確認。映画に説明はいらない。うざいだけだ。そんなことを考えていたら時間ぎりぎりになって3時半に銀座の東映本社の試写室へ。旧知の小林政広監督の新作「春との旅」を見る。冒頭、主人公の老人(仲代達矢)と孫娘(徳永えり)が家(多分自分たちの)から飛び出してきて、諍いながら旅が始まるんだけど、何処へ行くのか、二人が何故揉めているのか何の説明もない。でも、グイグイと引きこまれていく内に段々と二人の置かれている位置が分かって来る。小林監督の作品はいつも殆ど説明が省かれているのがいい。映画だと思う。でも、この数年俺がみた小林監督の「バッシング」や「愛の予感」という作品は観念的な要素に満ちていたけど、この作品にはその要素は全くなし。俺は彼の作品を全部見ている訳ではないので知らなかったけど、全部の作品を見ているYさんの話では「ワカラナイ」に続く小林監督の中にある「父親物」「老人物」の系譜だとか。確かに情感あふれる作品になっている。仲代達矢さんみたいな名優とタッグを組んで頑張っていると思う。でも、俺はどちらかというと「バッシング」や「愛の予感」のような観念的、実験的な作品の方が好きだ。6時に店へ。今日も劇団「50%SEXY」の公演「Rainyday」。席が空いているみたいだったので片隅で見せて貰う。何だか不思議な魅力をもった台本。聞いてみると若い作家(田口鮎子さん)の処女作だという。回想シーンでの説明がなければもっと面白かったのではないかと余計なお世話だけど感想を伝える。終わったしばらくしてCM制作会社の女性プロデューサーMさんが来店。彼女はこの日記で数日前に俺が書いた『クヒオ大佐』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の吉田大八監督が所属する会社の同僚なので、俺がどんなふうに吉田監督の映画をとらえているのか聞きにきたみたいだったので、しばらく二人で吉田監督論。ここまで来ると頭の中が否応なく映画演劇的になっていたみたいで、帰ってから借りたままだったDVD「××」を見る。見始めたのが2時半だったのがいけなかったのか途中で寝てしまう。気づいてみれば眠ってしまったことも含めて映画演劇三昧の一日。
☆4/17のコレドシアター
19時から『50パーセントSexy』公演

2010・4・15

2010年04月16日 | Weblog
この数日、近所のスーパーへも行ってないし、店が終わった後で深夜スーパーに寄って買い物もしてないので、冷蔵庫の中がスカスカだ。だからと言って今日は用事が一杯あるので買い物に出かけている余裕はなく,冷蔵庫と冷凍庫を漁って、いかの沖浸けをハラワタごとニンニクごま油炒めにしてレタスとあわせた一品、餃子、きゅうりのもずく和え、韓国海苔に油揚げとネギの味噌汁で食事。食べ終わった時に常連の演出家Sちゃんから電話があって、小一時間喋った後、保険会社のAさんと階下への賠償問題について、Y税理士とは経費の処理問題について長電話。そして8月にやる芝居に出て貰いたくなったK君にメールで出演交渉。快諾も貰って安堵。5時前に六本木の銀行で酒屋その他数件の振込と入金をしてから店へ。今日から三日間「50%SEXY」という変わった名前の劇団の公演。お客さんもそんなに多くなく、フードのオーダーも少なく、カウンターにもお客さんはあまりいなかったので、厨房でのんびり芝居の構成を練る。11時前、鶏モモ肉を炒め、生の玉葱のみじん切りを加えたドライカレーを作って食べる。美味!12時過ぎ、Y君も帰り、お客さんが全ていなくなってしまったので後片付けを始める。この天候ではこれから後お客さんが来るのが見込めなかったからだ。でも、そんな時に常連のAさんから今から一時間半後に行くとの電話。今すぐ行くならともかく何故一時間半後なんだか分からないけど、その通り一時間半後にAさんは来店し、いつものようにボトル(今日はシャンパン)をオーダーし、一緒にきた女性と一時間。うまく云えないのだけど、12時過ぎに店には誰もいなくなって、1時半過ぎにAさんと連れがきて、そして二人が帰るまでの時間は夫婦して何もすることがなく、とんでもなく長く感じてしまった二時間半だった。
☆4/16のコレドシアター
19時より「50%SEXY」公演

2010・4・14

2010年04月15日 | Weblog
昨日のパーティで生ハムとカマンベールチーズをのせたカナッペが一杯残ったので、捨てるのが勿体なくて持ち帰ったのだけど、そのまま食べるのは芸がないので、上にパセリや塵パウダーなどをチラッとかけてトースターで焼き直したら、これが結構美味い。いつもなら残り物には抵抗を示すMが何枚も食べた処をみると俺の自己満足ではないみたいだ。それにゆで卵、オニオンスライス一杯のレタスと林檎のサラダ、トマトジュースで食事した後、Mは買い物に出かけたので部屋で一人経理事務と顧客名簿の整理。そしてこの一カ月延ばし延ばしになっている出資者宛の経営報告書にかかるが、今日もまた挫折。何とか今週中には決着をつけよう。8時過ぎに店。遅い時間までお客さんがいなかったので、知り合いの監督から読んで感想を聞かせてくれと頼まれているシナリオを一度読んだだけじゃ不味いので二度目の挑戦。色々欠陥を見つけてしまうけど、それは即このシナリオを書いた脚本家を責めることになる訳で、昔同業者だった俺としては複雑だ。お客さんはこの一週間一日置きで通ってくれているTさん、八月に俺がやる芝居に出て貰う30年来の女友達のYさん、プロデューサーのKさん、某国営放送局のIさん、それと隣のビルにオフィスを構えるKさんたちなど。11時過ぎに作って食べた激辛すき焼が胃にもたれていたので真っ直ぐ部屋に帰ってサーディンの缶詰で熱燗を一本だけ。満足。
☆4/15のコレドシアター
19時より『50%SEXY』公演

2010・4・13

2010年04月14日 | Weblog
いきなり「Boa tarde」(こんにちわ)で始まったP嬢のポルトガル語講座。「以後、教室内は日本語厳禁です」と日本語で言われた後はポルトガル語オンリーの80分。去年ポルトガルへ行った時に日常会話も喋れずに街の人たちとも全くコミュニケーション出来なかった悔しさを何とかしようと大使館主催のポルトガル語講座に夫婦して申込み、今日が新学期の第一目。60の手習いでどこまでみんなについていけるか不安だけど、隣にいる23歳に負けまいと闘志を燃やす。「Sou o Momoi!」(俺は桃井だ!)5時45分に麹町の大使館を出てタクシーで開店時間の6時ぎりぎりに店へ滑り込む。今日は文化人の団体エンジン01の上映パーティがあるので、その準備にかかる。とは言っても8時開宴で殆どの参加者が食事してくるので30人分のカナッペを作ってデリバリーして貰った海苔巻きを並べるだけなので楽勝気分。後は有名女流小説家のHさん、美人脚本家のNさん、最近出す本出す本がベストセラーの女性経済評論家のKさん、テレビでもよく顔を見かける作曲家のSさん、ワイン通の女優Kさん、彼女と最近結婚したパテシエのYさん、元宝塚の男役スターのSさん、元CXの女子アナのNさん、昔から若い女の子ばかりのグループをプロデュースして成功している放送作家のAさん、デザイナーのAさん、教育評論家で精神科医でもあるWさんなどなど有名人が続々と来店したもんだから、ミーハー気分で「見物」してしまった。2時近くにみんなが引き揚げた後、会場内の後片付けなどを終えたら3時を過ぎて、帰ったら4時。「クレヨンしんちゃん」のDVDを見ながら深夜スーパーで買ったケーキを食べて一日を終える。
☆4/14のコレドシアター
予定なし。

2010・4・12

2010年04月13日 | Weblog
昨日の日記の最後に、吉田大八監督の『クヒオ大佐』を誉めた後で次は『腑抜けども……(悲しみの愛を見せろ』を見てみようと書いたのだけど、日記を見たMに『腑抜けども』は前に一緒に見たじゃないと言われて、最初は「そんな馬鹿な」と思ったものの「ひょっとして」と思って「桃井章の待ち待ち日記 腑抜けども悲しみの愛を見せろ」で検索をかけたら、ちゃんと「2008年5月5日付の待ち待ち日記」に「腑抜けども」を見たという記述があって、愕然とする。これじゃ朝御飯を食べたのに「朝御飯はまだか」と文句を言っている惚け老人だ。でも、やっぱり内容が思い浮かばない。佐藤江里子、永作博美主演だといわれても思い出さない。Mの証言ではこの映画を見た後で面白かったと言っていたみたいなんだけど、さっぱり思い出さない。そんなことを来店したSミュージックのIさんに話していたら、記憶力のいい彼は映画の冒頭から印象的なシーンをいくつも話してくれる。ストーリーを話されてもダメだ。でも、その内、そのストーリーの中の何気ないシーンの一駒が突然甦ってくる。ストーリーから離れて画が浮かんでくるのだ。それは初めての体験だった。まるで新しい映画を見ているような気がしたのだ。これってこの映画に対する賛辞だと思うのだけど、誉め言葉がうまく浮かばない。こんなことをクドクド書くということは、お店は暇で特別に何も起こらなかったということ。お客さんはIさんの他にTテレビのLさんとお姉さんのKさん、近所の会社の経営コンサルタントのKさん、それとY君の知り合いのSさんグループだけ。昨日の温かさから一変し冬に戻ったような冷たい雨模様の月曜日。まぁ、仕方ないかと1時半に店を閉める。
☆4/13のコレドシアター
7時半よりエンジン01主催の上映イベント

2010・4・11

2010年04月12日 | Weblog
毎年春になると「書き悩む」文章がある。税理士から決算報告書が送られてきて、さて出資者の皆さんにこのコピーと一緒に経営報告書を送らなくてはならないのだけど、この文章がなかなか書けなくて長い間「書き悩む」のだ。多分会社勤めをしたことが殆どないことが原因しているのたろう。物書きをしていた癖して、いや普段オバカな文章ばかり書いてきた物書き稼業故か「謹啓。時下ますますご清祥のことお慶び申し上げます……」なんて始まる公式的、格式張った文章が大の苦手なのだ。普通ならスラスラ用件に行く筈の文章がそこで止まってしまうのだ。去年もここから最後の文章を書くまでに何週間かかったことか。いや、何週間かかっても書き終えればいいけど、書けない内に翌年になって二年分の経営報告書を送ることになったりして出資者から抗議を受けることになる。そして今年も……書けない。冒頭の文章は書いたけど、去年一年を振り返って経営分析するのも俺の「非経営者的」頭脳では難しいけと、例え分析できてもそれを文章にするのは俺にとって至難の業だ。今年はいつになったら送ることが出来るやら、なんて他人事のように呟きつつ、それから逃げるように仕事机の上にたまった伝票と郵便物の整理にかかる。どうでもいいDMの類や税務署や区役所からの督促ばかりと思ってためてしまったのだけど、一々封をあけてみると、申告するとお金が戻ってくるという通知だったりして慌てたりする。それでもそんないい知らせは一通しかなく、全部開封して整理していたら二時間もかかってしまった。さすがに疲れる。そして今日一日は一歩も外で出るつもりはなかったけど、Mが駅の反対側にあるTOCに連れていけとせがむので夫婦で休日夕方の散歩。普通の夫婦と違って通勤に毎日一緒に歩いているけど、やはり休みの時に一緒に歩くと少し気持ちが違う。TOCの中で買い物した後、五反田のガード下の屋台っぽい焼鳥屋に入って生ビール。焼鳥は美味しくなかったけど、夕方から夜にかけての時間にこうしてビールを飲むのは気持ち的に最高。帰宅して夕べ借りてきた『クヒオ大佐』(監督・吉田大八)を見る。この吉田大八って監督、ワンシーンごとの映像の作り方が実にユニークで、どうでもいいストーリーなのに最後まで飽きることなく見てしまった。今度は『腑抜けども……』を見てみよう。
☆4/12のコレドシアター
イベントはありません。

2010・4・10

2010年04月11日 | Weblog
五反田から店へ通う方法は二つある。一つはマンションの前から出ているバスで六本木駅前まで行き、乃木坂の店まで十分歩く方法。もう一つは最初に五反田駅まで十分歩いて、そこから原宿(明治神宮前)乗り換え千代田線で乃木坂までという方法。電車だと部屋を出てから店に着くまで30数分、バスは下手すると1時間。時間的に短く、且つ確実なのは後者だ。おまけに駅を降りれば隣が店だ。でも、余程のことがない限り、俺はバスを利用してしまう。御殿山、品川駅前、泉岳寺、三田、麻布十番、六本木ヒルズを経由する正常に運行すれば約40分のバス旅行は、毎日セカセカと時間ばかり気にしている俺に束の間の安息を与えてくれるのだ。窓の外をぼんやり見ていることもある。新聞や本を読んでいることもある。でも、バスの振動が揺り籠代わりになって、いつの間には眠ってしまっている。これが何とも心地よくてたまらない。今日も六本木交差点まで来てMに脇腹を突っ付かれるまで起きなかった。Mの証言では口を半開きにして気持ちよさそうに眠っていたそうだ。それもその筈、俺は夢の中でこのバスが六本木から乃木坂経由赤坂行きになって、俺の通勤がドアtoドアで、とても楽になったと喜んでいたのだった。
☆4/11の予定
バー、イベントスペース共お休みです。