桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2010・4・11

2010年04月12日 | Weblog
毎年春になると「書き悩む」文章がある。税理士から決算報告書が送られてきて、さて出資者の皆さんにこのコピーと一緒に経営報告書を送らなくてはならないのだけど、この文章がなかなか書けなくて長い間「書き悩む」のだ。多分会社勤めをしたことが殆どないことが原因しているのたろう。物書きをしていた癖して、いや普段オバカな文章ばかり書いてきた物書き稼業故か「謹啓。時下ますますご清祥のことお慶び申し上げます……」なんて始まる公式的、格式張った文章が大の苦手なのだ。普通ならスラスラ用件に行く筈の文章がそこで止まってしまうのだ。去年もここから最後の文章を書くまでに何週間かかったことか。いや、何週間かかっても書き終えればいいけど、書けない内に翌年になって二年分の経営報告書を送ることになったりして出資者から抗議を受けることになる。そして今年も……書けない。冒頭の文章は書いたけど、去年一年を振り返って経営分析するのも俺の「非経営者的」頭脳では難しいけと、例え分析できてもそれを文章にするのは俺にとって至難の業だ。今年はいつになったら送ることが出来るやら、なんて他人事のように呟きつつ、それから逃げるように仕事机の上にたまった伝票と郵便物の整理にかかる。どうでもいいDMの類や税務署や区役所からの督促ばかりと思ってためてしまったのだけど、一々封をあけてみると、申告するとお金が戻ってくるという通知だったりして慌てたりする。それでもそんないい知らせは一通しかなく、全部開封して整理していたら二時間もかかってしまった。さすがに疲れる。そして今日一日は一歩も外で出るつもりはなかったけど、Mが駅の反対側にあるTOCに連れていけとせがむので夫婦で休日夕方の散歩。普通の夫婦と違って通勤に毎日一緒に歩いているけど、やはり休みの時に一緒に歩くと少し気持ちが違う。TOCの中で買い物した後、五反田のガード下の屋台っぽい焼鳥屋に入って生ビール。焼鳥は美味しくなかったけど、夕方から夜にかけての時間にこうしてビールを飲むのは気持ち的に最高。帰宅して夕べ借りてきた『クヒオ大佐』(監督・吉田大八)を見る。この吉田大八って監督、ワンシーンごとの映像の作り方が実にユニークで、どうでもいいストーリーなのに最後まで飽きることなく見てしまった。今度は『腑抜けども……』を見てみよう。
☆4/12のコレドシアター
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