桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2010・3・31

2010年04月01日 | Weblog
深爪する癖がある。深爪して一番困るのは、今日みたいにお刺身にする為にイカの皮を剥くこと。親指と人指し指の先端の皮膚と皮膚とで何とか剥き終わるのに一苦労。お米を買い忘れたので、冷やごはんを沢庵やきめしにして、後は鶏肉とカリフラワーのニンニクソテー、新玉葱のオニオンスライス、水菜と若布の味噌汁で食事した後は、年度末で経営報告を出資者にする必要もあって、去年一年の経営状態をグラフにする作業に一日がかりで取り組む。総売上は前年度にくらべ320万ほど増え、乃木坂で営業を開始してから最高記録を達成したけど、これは八月のコレド演劇祭を始め秋から冬にかけてイベントスペースを連日のように埋めた結果で、バーカウンターでの売上やお客さんの数は以前と殆ど変わってない。いや、それより問題はお客さん一人あたりの売上(客単価)が4000円を切り続け、以前にくらべて下がっていることだ。テーブル席ができたので最高16人は座っていただくことができるようになったけど、計算上では満員になっても6万強ということになる。一日最低8万をカウンターだけで売り上げたい経営者は、折れ線グラフを何度も何度も眺めて呻吟しているうちに、頭痛がして来るんだったらいいんだけど、ついウトウトとしてしまっていた。経営者として真剣度が足りないと反省しつつ、春だから仕方ないかと窓の遠くに見える櫻の花に責任を押しつける三月最後の日。