それを衝動的にやってしまった直後から今日の日記はこのことを書こうと決めて、細かい描写やら話のオチまで考えて、面白おかしい(と自分では思っている)長い長い日記を書き終えて、コピーしようとした途端、何を思い違いしたのか指が勝手に「取消」を押してしまい、一瞬のうちに一時間以上かけて書いた日記が消滅する。いやいや「自動保存」されているから大丈夫な筈と復元を試みるが、その前に昨日の日記から「★5/28(火曜)は都合により21時からの営業になりますのてよろしくお願いいたします」と云うフレーズを貼り付けしておいたのがいけなかったのか一時間かけた日記は復元されず、画面に現れたのは「★5/28(火曜)は都合により21時からの営業になりますのてよろしくお願いいたします」のフレーズのみ。だったらもう一度最初から書き直すしかなく、途中まで書き進めたものの、その馬鹿馬鹿しさに我慢できず、おまけにいつもの睡魔に襲われて、ソファにひっくり返って一時間。再びパソコンの前に戻った時にはもう続きを書く気が起こらず、消滅した面白おかしい長い長い日記は電子空間の闇の中に永久に埋もれてしまった。こんな書き方をすると、どんなに面白いことが起きたのかと思う人もいるだろうけど、味も素っ気もなく言ってしまうと、このマンションに三年前に引っ越してからベランダに面した部屋に置いてあったダブルベッドを今日食事を終えた後突然玄関脇の部屋に移動しようと云う衝動にとらわれ、独りきりでベッドの枠組みを分解したりしてやってしまったと云うだけの話なんですが、それは想像以上に大変なことで‥‥と消滅してしまった日記の文章をもう一度再現しそうになるけど、もうやめます。★5/28(火曜)は都合により21時からの営業になりますのてよろしくお願いいたします。