最初は子鹿みたいな女の子だと思った。可愛い顔をしているけど、決して人間には懐かない、いや俺には懐こうとしない、近づきにくい娘だった。それがある日を境に打ち解けた。俺に懐いている子猫の様に思えだした。この子猫は仕事もよくできたし、いつまでも俺の傍にいてほしかった。でも、子猫には就きたい仕事があって、猛烈に勉強してその試験にも受かってしまった‥‥今日はそんなスタッフのYYがコレドで働く最後の日。店の始まる前に彼女のリクエストですき焼きを作りささやかなお疲れ会をやっていたら、今日が最後だと知ってSさんが早々と来店。更に最近セミレギュラーになりつつあるIさん、定年退職後小劇場めぐりを趣味にするSさん、某美女のRさん、A芸能で健筆をふるうライターのIさん、まだ24歳なのに70年代のムードを漂わすRさん、最近出席率がよくなった若手官僚のFさん、更には遅い時間に社長秘書のYさんたちがYYに会う為に来店してくれる。他にもプログラマーのIさん、税理士Hさんの五人グループ、不動産会社に勤めるHさんたち三人グループなどで連休の合間にしては予想以上の賑わい。これも皆YY効果か?でも、不思議なことは不思議。何故ってYYが店で働きだしたのは今年の一月中旬からで、まだ三カ月少ししか経ってない。それなのにここまで皆さんに可愛がられているなんて、YYの人柄故か?これからは試験に受かったアロマセラピーを教える為に実践を養う仕事に就くと云うYYの将来に幸あれと送り出す。でも、その途端、経費的な問題もあって明日からは一人営業をすることになるんだと思って天国から地獄★ゴールデンウィークはカレンダー通り営業します。