桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・1・26

2012年01月27日 | Weblog
4時半に店に入る。バーカウンター周りの掃除をする。トイレの掃除をする。5時過ぎに終了して近所のスーパーとコンビニに買い物にいく。開店前だからお客さんはいない。いなくても当たり前だ。倉庫の掃除をして6時ちょうどに、さぁ、今日は稼ぐぞと決意を秘めて看板を点灯する。だからってすぐにお客さんはこない。控室で持参したおにぎりを食べる。コンビニで三つ買うと300円だけど、自分で作ればタダ近く。その代わりコンビニで買ってきた週刊朝日を読む。駄目。最近どんどん週刊朝日がつまらなくなっている。どうしたんだ?週刊朝日?なんて文句をいいながら原発関係の記事を読んでいたら7時をすぎていたけど、まだお客さんはこない。よくあることだと自分に言い聞かし、「二流小説家」の続きを読み出す。でも、二三ページ読んだまた眠くなる。ホント、この小説の翻訳文体との相性が悪い。8時過ぎに目覚める。居眠りしている間にカウンターがお客さんで埋まっていたら凄いけど、そんなことはある筈もなく。まだお客さんはゼロ。仕方なくポルトガル語の勉強を始める。話したい。M先生はお情けで俺がホルトガル語を話すと、「Muinte ben(よくできた)」と言ってくれるけど、それはお情けだと分かっているし、お情けではなく本当にポルトガル人と片言でもいいからポルトガル語で話したいという64歳の欲望は猛り狂うが、性欲と同じでいくら猥褻になっても勃起しなければ意味がない。でも、二時間近く欲望を滾らす。何故ってお客さんがいないから。数日前にも10時半までお客さんがいない日があったけど、今日もそうなのか?いや、その10時半をすぎてもお客さんはいないので、イベントスペースのエアコンや換気扇の掃除をする。床もついでに掃除する。そんなことしているとお客さんが入ってくるような気がしたけど、今日は駄目。11時になってもノーゲスト。スタッフのO君を帰って貰う。その後、ひとりで待つ。15分経過……30分経過……45分経過……もう限界だった。後15分待つことができずに閉店準備。ノーゲスト、ノーゲスト、ノーゲスト……「今日、ウチの店は誰もお客さんがこなかった」とポルトガル語でどういうんだろと考えながら店の階段を上り、駅の階段をおりていく。