今日はM先生によるポルトガル語の個人授業の二日目。一週間分のポルトガル語の日記を提出して、代わりに添削して下さった先週分の日記を受け取る。他にも宿題になっていた十行程度の暗記したポルトガル語の文章も話すこともできて、M先生に誉められたし、今日はいい日になるかと期待して五時に店入り。けれど、いい日処か最悪の日。6時に開店して10時半近くに広尾時代からのお客さんであるHさんたちが来店してくれるまで誰一人として店の階段を下りてこなかったのだ。お客さんがこなかったことは以前にも時々あったけど、その時と違って今日はO君も休みで店の中に誰一人人間の、いや動物の気配すらなかったこと。ネコでもいてくれれば話相手になるのに、今日はホントに一人きり。四時間半一人きり。BGMとして流しているポルトガルの音楽に乗せたフェルナンドペソアの詩の朗読が延々と聞こえ続ける地下室九丁目八番地。更なる地下から聞こえてくる地下鉄がリスボン行きエクスプレスだったらという幻想に捕らわれているうちに、いつしか俺は夢の世界。そこではエクスプレスがユーラシア大陸を最東から再西まで走り続け、いつの間にかリスポンに向かっていたのに、到着寸前に目が覚める。そして思う。この店の使命はもう終わったのかも知れない。賞味期限はとっくにすぎているのかもしれない。だったらこうしてダラダラ続けていくのはお客さんにとっても罪なのではないか?なんて物事を悲観的否定的悲愴的被害者的に思ってしまうのは四時間半の孤独がなせることだ。でも、この後、人妻Iちゃんや近所に住む有名俳優のOさんが奥さんでコメンティターのAさんや映画監督と映画女優の娘二人を連れてきてくれたりもして、いつもならそこでパッと気分が華やかになったりする筈なのに、気分は落ちこんだままだったのはかなりの重症。解決法はリスボンにコレド二号店をだすことしかないか?★1/12にイベントスペースの見学にいらっしゃり、三月末のイベントの仮予約をしていかれた右近さんという方、若しくは彼をご存じの方、連絡先が分からず困っております。至急お店あてにご連絡ください。