ポルトガル語の授業を受けていたら、教科書に「自慢する訳ではありませんが、私は歌がうまい」という例文があって、この人は傲慢な女なんですか?とM先生に聞いたら、ポルトガルというかヨーロッパでは、自分が歌がうまいと思っていたらちゃんと云うのが当たり前。日本人みたいに謙遜したりはしないとM先生。そのあたりからポルトガルの授業というより日本人とポルトガル人の気質の差の話になって、彼らは誇りとか名誉とかを傷つけられたら戦争にまで発展すると云うけど、でも、それはヨーロッパ人より日本人の武士の方がより強いのではないかと反論したりして(勿論日本語で)、他にも敬称のつけかたにも長い歴史があることを知ったりしてとても有意義な時間。語学を学ぶことはその国の文化と歴史を学ぶことだと今更ながらに知る。話題がそんな処まで行ってしまったので一時間の予定が二時間になってしまって、4時半すぎに店へ。今日は「乃木坂で575」の今年第一回目の例会があるので、料理はO君に任せて、イベントスペースに20人分のテーブルと椅子をセッティングし、フリードリンクの準備をする。今年このスペースを使うのは初めてだったので、床掃除もする。でも、照明が去年のイベントで使ったままだったので元に戻そうと脚立に乗ったら、次の瞬間足を滑らせて転がり落ちる。苦痛でしばし立ち上がれない。つくづく年齢を感じる。足が弱ってしまっているのだ。ちょっとやばい。あんなに相思相愛だったこのイベントスペースも何だか俺のことを嫌ってきているような気になってくる。嫌われていると続けていく意欲も次第に薄れていく。それに拍車をかけるように経済的問題が俺を押し寄せる。今日も支払期限がきてしまった源泉所得税の支払いが会社の通帳でできないものだから今日振り込まれたばかりの印税7万円を充てなくてはならなくてなって精神的に参っていたのだ。ホントどうしていいのか分からない。でも、お客さんにはそんなことは隠して(というか告白してしまっているけど)64にもなるのに女好きのマスターを演じる。今日も飛び切り色っぽいイチゲンの若い女性客2人、これまではF子ちゃんとしか来なかったけど、今日は堂々ソロデビューしてくれた妖艶な魅力のN証券のAさん、ひとり芝居のスペースを探しがてら飲んで行ってくれた女優のNさんなどにきわどいトークを炸裂させる俺を、三年ぶりにオーストラリアから訪ねてくれた英国人のK夫妻、広告代理店H堂のEさん、有名女性脚本家のTさんたち、法律事務所勤務のNさん、昨日に引き続いて来てくれた大阪S新聞のUさんたちが呆れた顔で見ていた。★1/12にイベントスペースの見学にいらっしゃり、三月末のイベントの仮予約をしていかれた右近さんという方、若しくは彼をご存じの方、連絡先が分からず困っております。至急お店あてにご連絡ください。