桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2011・5・27

2011年05月28日 | Weblog
4/21に急逝した脚本家の高田純を偲ぶ会の通知が届く。高田とはロマンポルノでのデビューが全く同じ日(同時上映)だったが、その後俺はしがないテレビ作家になって、彼は熊代辰巳監督作品を執筆するなど一流脚本家になった為、あまり交流はなかったけど、俺が店を開いてから時々顔をみせるようになって、昔話をしたりしていたもんだから、何とか偲ぶ会にも出席したいと思っていた。でも、こういう偲ぶ会が開かれるのは店の営業時間と被っていて、殆どの場合出席できない。昼間の場合もイベントがあったりすると無理だ。案の定、通知を見てみると会が開かれるのは6/25の土曜日で、その日は3時と7時に開演するイベントがあって、やっぱり無理かと諦めかけた時、開始時間が四時と書いてあるのに気づく。3時にマチネ公演が始まってすぐ新宿の会場に駆けつけて、7時開演(6時開場)のソワレ公演までにちょうど戻ってこれるのだ。まるで俺の予定にあわせてタイムスケジュールが組まれているみたいで、偲ぶ会だというのに嬉しくなってしまって、すぐ出席の返事をだす。ごめん、高田。でもさ、最近いやなことばかり続くもんだから、こんなことでも嬉しくなってしまうんだよ。何かすっきりしない。何か腑に落ちない。何か変。お前さ、俺をこんな気持ちにさせるなんて、かなり頭が悪くないか?と毒づきだくなることばかり起きる。お前さ、こんなことして将来どうなるか分かっているんだろうな?と脅かしたくなることばかり起きる。お金と時間にルーズな人間ばかり俺の廻りに増殖する。自分のミスを非難されると謝ることをしないで自己正当化ばかりする人間が多すぎる。こんなことばかりあると、誰にも真似できない面白い人生を送ってきたつもりだけど、厭世観に襲われてしまう梅雨入り。