桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2011・5・9

2011年05月10日 | Weblog
この数日、日記ではいかにも「かっこうワルツ」は自分の中で幕を降ろしてしまった様な書き方をしてきたけど、実をいうとまだ幕を降ろしてない。というか降ろしたくなくて微かに残っている「かっこうワルツ」の火種を懸命に持たそうとしている。そして他の人もそんな僕を後押しする。今日もこの芝居を見たYテレビのFさんから噂を聞いた有名俳優のTさんから電話がかかってきて、凄くよかったらしいじゃない?よかったねと言われる。そうだよ、凄くよかったんだよ。だから公演直前にも飲みにきた君に見に来ないかと誘ったじゃないか?そしたらお金にならない芝居はあまり興味がないんだと逃げてしまったけど、あの時強引に誘っておけばよかったと後悔しているよ。他にも法律事務所勤務のNさんが感想文をわざわざ書いてきてくれる。いつもは彼の書く文章にイチャモンばかりつけている僕だけど、岡まゆみさんがいかに素晴らしかったかを書き記した文章は素晴らしくて感動する。そしてそして横断歩道や駅で「かっこうワルツ」が聞こえて来るたびに数日前までの高揚とした気分に戻されてしまうのだけど、ここで今日も自分で区切りをつけよう。「かっこうワルツ」は終わったのだ。岡まゆみさんは再演するまで「紅 風子」をコレドに冷凍保存しておくと言ってたけど、うん、それがいい。僕も横断歩道や駅で「かっこうワルツ」が聞こえてきても、以前の様にうざいメロディだなと思うことにしよう。そう、そろそろ百%飲食店経営者の顔に戻らなくてはお店がアブナイ。俺が「かっこうワルツ」にのめりこんでいる間に、3・11もあって飲食店のお客さんは激減したし、イベントスペースの予約も例年の半分以下だ。このままでは夏までにはやっていけなくなるし、その前に何とか経営者としての頭を働かせなくはいけない。頑張れ、桃井社長!