もう日付が変わってしまったので昨日になってしまいましたが、新宿御苑前のスモンセンターにおいて薬害根絶デー実行委員会が行われ参加してきました。今回は薬害被害者も加わって薬害根絶デーの中身を話し合いました。薬害被害者と支援者が一緒になって準備を進めることで、被害の実態から学び、どう社会に伝えていくかをより具体的に企画することが出来、有意義な話し合いの場がもてました。
月に１回の薬害エイズを考える山の手の会。今日はメンバーががんに罹って、その心境や感じたことを話してもらい参加者と分かち合いました。どんなに病気を多く経験した人でも、やはりがんは考えてしまいます。そのときに話し合えるひとがいるということは大きな違いがあります。医師は治療のことだけ、患者さんに寄り添う時間はありません。こんなときに寄り添い分かち合う場が必要だと思います。山の手の会もそういった場になっていければと思っています。
今日は薬害学習会の打ち合わせに会場となる白金台の明治学院大学に行ってきました。洋風の建物に校内も落ち着きがあり気分も爽快になりました。明治学院の創設者はヘボン。アメリカの宣教師であり医師でもありました。幕末の時期に日本にやってきました。まだ禁教の時代ですから活動するのに難しい時代でした。このような厳しい時期に活動を続けてきたからこそ今日の明治学院があるのだと思います。先達の厳しい活動を想い今日に活かして行かなければなりません。
最近の安部政権の経済政策は強いものを更に富ませる政策が目立ちます。貧富の差は益々広がるばかり。それよりも弱者を切り捨てる方向にどんどん向かっているように感じます。本当に幸せは小さな一人ひとりが、それぞれの豊な個性を活かせること、これが本当の豊な国だと想います。こんなときに素敵な本が出ました。「弱さの思想ーたそがれを抱きしめる」（高橋源一郎＋辻信一・大月書店）・・・「『弱者』は、社会にとって、不必要な、害毒なのだろうか。彼らの『弱さ』は、じつは、この社会にとってなくてはならないものなのではないだろうか」（本文より）正に今一番必要としている思想です。「弱さの思想」：http://www.sloth.gr.jp/column/tsuji/yowasa/
「おれなどは、理窟以上のいわゆる呼吸というものでやるから、容易に失敗もせぬが、万一そういう逆境にでも陥った場合には、じっと騒がずに寝ころんでいる」（勝海舟「氷川清話」より）
勝海舟らしい言回しです。失敗しても気にしない勝海舟ですが、逆境に陥ったときに心得はさすがです。私も勝海舟の言葉を胸に刻んで日々の活動に励みたいと思います。
