笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

一年を振り返って

2010-12-31 15:25:29 | 日記
今年も最後の1日が過ぎ去ろうとしています。
今年は長年関わってきた薬害肝炎訴訟を支援する会・東京が一昨年の裁判和解と昨年の肝炎対策基本法成立によりその支援の目的を達成したということで解散しました。まだまだ個別の薬害被害者の救済や薬害根絶のための仕組みづくり、肝炎患者さんの具体的な救済の実行はこれからです。裁判支援ということでは役割は終えましたが、まだまだ活動は続きます。
薬害エイズの被害者と共に地域の中で薬害エイズの問題を考えてきた薬害エイズを考える山の手の会も14年継続して行うことが出来ました。
来年は15年目に入ります。若い次の世代に伝えていこうと、今年からブログやツイッターやユーストリームというインターネット中継を使って広報宣伝活動を始めました。そのかいあって薬害に関心を持つ学生さんが参加してくれました。誰かに教えるということではなく、若い世代に人達と一緒に考え分かち合っていくことが大切だと思っています。
エイズや肝炎といった病気で悩む患者さんの保険相談も少しずつ増えてきています。医療技術は進歩してエイズや肝炎でも行き続けられる時代になってきましたが完治するわけではなく、継続して治療を受けることで医療費などの生活不安もあります。また、まだまだ病気に対する社会の理解不足から差別・偏見といった社会の中で生活していくうえでの不自由があります。生きづらい社会から生きやすい社会にしていきために病気で苦しんでいる患者さんと共に考えていきたいと思います。
エイズや肝炎の活動の関わりから医療業界や製薬業界などの会合も少しずつ増えてきています。様々な立場の人々と意見交換しながら命を大切にする社会創りに少しでも関わっていければと思っています。
今年は政治・経済・社会とも混沌とした一年でしたが、私の尊敬する勝海舟は「世の中は平穏無事ばかりではいけない。少しは不平とか不足とか騒ぐもののある方がいいよ。これも世間進歩の一助だ」といっているように、この一年が来年への進歩につながっていくものと思います。
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勝海舟の社会問題に対する目

2010-12-30 14:37:34 | 日記
勝海舟の書いた氷川清話に次のようなことが書いてあります。
「いつかおれは、紀州候のお屋敷へ上った帰り途に、裏店社会へ立ち寄って、不景気の実情を聞いたが、このさき四、五日の生活が続こうかと心配しているものが諸方にあったよ。ひっきょう社会問題というものは、おもにこの辺から起こるのだから、為政家は、始終裏店社会に注意していなければいけないよ。」
勝海舟は常に日本の下層社会に目を配り社会問題に関心を持っていたことが分かります。
この政治家としての姿勢は、明治も平成の今も一番大切なことではないでしょうか。
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年内解決を目指した二つの問題

2010-12-29 20:14:23 | 日記
年も押し迫る29日の夕方、辺りは暗くなっている首相官邸前でB型肝炎訴訟の原告団が今年最後の訴えをしました。年内解決を目指して活動してきた原告の皆さんはキャンドルライトを手に持って来年には解決して欲しいと希望の光を照らしていました。B型肝炎訴訟は来年1月11日に札幌地方裁判所で和解期日があります。国が誠意ある回答で原告と和解できるよう望みます。

やはり年内解決を目指して活動している抗がん剤イレッサの薬害イレッサ訴訟は裁判所に和解を勧めるよう働きかけてきましたが、年内和解に至らず東京地方裁判所の裁判では追って指定の判決期日が先日、来年3月23日に判決言渡しと指定されました。来年早々が大きな山場です。

どちらも命の尊さを問う裁判です。命を大切にする社会の実現するために二つの裁判の解決が重要だと思います。裁判では損害賠償というお金でとらわれがちですが、どうしてこのような問題が起きたかを検証して、このような問題が起きないように医療行政を変えていくことが、命を大切にする社会の実現につながっていくと思います。解決のためには、この二つの問題に対する国民の関心とともに国民の声が必要です。
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B型肝炎訴訟原告団の座り込み

2010-12-28 21:24:48 | 日記
年末押し迫った28日、厳しい寒さの中、B型肝炎訴訟の原告団が厚生労働省前の日比谷公園で抗議の座り込みを始めました。札幌地方裁判所での和解協議に国からの誠意ある回答が無いため全国の原告団が日比谷公園に集まりました。私も支援者として参加してきました。
マスコミの記事から和解金額にスポットが当てられがちですが、私はB型肝炎キャリアを和解対象からはずす方が問題であると感じています。ウイルスに感染しても病気の症状が出ていない状態をキャリアと言いますが、病気の症状が無くてもB型肝炎ウイルスに感染したということで就職出来なかったり、結婚出来なかったり、社会生活の中で差別や偏見などにより社会的・精神的損害を受けているからです。このことは、私たちは過去にも薬害エイズの時や薬害肝炎の時にもキャリアであるがゆえに差別・偏見を受けて社会的・精神的損害を受けていることを勉強してきているはずです。残念ながら、現在でもエイズや肝炎に対する差別・偏見は存在しています。
裁判で和解すると世間的には問題が解決したと思われがちですが薬害エイズも薬害肝炎も和解後にも残された課題がまだまだ実現していないものがたくさんあります。そして、まだ和解が出来ていないB型肝炎訴訟ではキャリアに対する被害は理解されていません。キャリアの人も含めた病で苦しむ人々が、安心して治療が出来、生活が出来るような社会は、国民全体の願いでもあると思います。
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本日からB型肝炎訴訟原告団が座り込み

2010-12-28 04:39:24 | 日記
本日からB型肝炎訴訟原告団が座り込みをします。

B型肝炎訴訟原告団弁護団では、12月28日から、日比谷公園において、
年末徹底行動を行います。ぜひ、皆さま、わずかな時間でも激励にお越し下さい!
よろしくお願いいたします。

全国B型肝炎訴訟 民主党・菅内閣に対して、
全ての被害者に対する「謝罪」と全面解決の政治決断を求める
≪真冬の徹底行動≫

 「今こそ決断! 命を救え 総理の使命。」
  「解決しろ! 家族が「遺族」になる前に。」
「キャリア被害者を切り捨てるな!」
2010年12月27日
全国B型肝炎訴訟原告団
全国B型肝炎訴訟弁護団

 法によって強制的に全ての国民が受けさせられた集団予防接種では、昭和63年
まで危険な注射器の使い回しが続けられていました。そのために数十万人規模の
B型肝炎ウイルス感染被害者が生まれました。被害者は何の落ち度もないにも関
わらず、肝がん、肝硬変、慢性肝炎の発症に苦しみ、仕事・人生を奪われ、差
別・偏見のもと、何の救済も受けることなく今も放置されています。民主党・菅
内閣は、年内基本合意成立を表明しながら、この年末になっても今なお解決の政
治決断をしないまま、被害者を放置したまま年を越させようとしています。被害
者は今こそ政府の謝罪と全面解決の「政治決断」を求めて行動に出ます。

12月28日 13時半~ 
全てのB型肝炎被害者に対する謝罪と解決の政治決断を求める、「真冬の座り込
み宣言」 at 日比谷公園カモメの広場
15時~  官邸前 怒りの抗議行動
16時45分~ 被害者を生み出し、放置してきた厚労省前での、オレンジフラッ
グ&キャンドル・チェーン
 ※厚労省職員の仕事納めの日の帰宅時、厚労省を取り囲む
  余命宣告を受けたB型肝炎被害者には来年はない!

18時半~原告団意思統一会議(at赤坂見附駅:エクセル東急ホテル会議室)
夜~朝  原告団、怒りの泊まり込み続行+原告の訴えリレー

12月29日 10時 朝開始式 座り込み続行
12時 官邸前 謝罪と政治決断を求める抗議行動
15時 街頭宣伝行動 at有楽町旧マリオン前
※年末の都内繁華街にて、原告の訴えリレー
17時 官邸前 真冬の夜のオレンジフラッグ&キャンドル行動  
12月30日以降、毎日、民主党菅内閣の謝罪と政治決断を求めて、真冬の行動を継続!
    
(当面)連絡先 B型肝炎弁護団 ■弁護士 田場暁生 携帯:090-6044-1592
E-mail akio-taba1116@nifty.com 
■弁護士 菅 俊治  携帯070-5580―4239
■弁護士 長野真一郎 携帯080-3108-9516

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