この1年に感謝して

今年もまたいろいろなことがありました。
一つ一つは自分の胸の中に置いておきますが、多くの人に出会い考えさせられる気づきをいただきました。
世界中を見ても国内を見ても大変な年だったように感じますが、歴史的に見れば通過点であり、人の行動は繰り返しているように感じています。
一人一人の出会いと気づきを頂いたこの１年に感謝して、来年につなげていきたいと思います。
いろいろありがとうございました。

年末と言えばベートーヴェン第９「合唱」、私の場合はドボルザーク第９「新世界」

年末になると各地でベートーヴェン交響曲第９「合唱」が聴こえてきます。
ベートーヴェン第９も好きですが、私の場合はドボルザークの交響曲第９「新世界」です。
ドボルザークが渡米して故郷のボヘミアを想いながら作曲したこの交響曲には故郷への哀愁が漂います。
今、この世界で故郷を追われた人々がたくさんいます。
世界中の故郷を追われた人々への愛のメッセージにも聴こえてきます。
世界平和がなるように！

高橋是清の言葉をしみじみと味わう

「機会というものは、決して自ら作るべきものではなく、又自ら求むべきものでもないのである。即ち我が前に来るを待ちて、これを捉えねばならぬものである」（高橋是清）

若き頃、渡米して人身売買の被害に遭遇したりペルー鉱山経営に失敗したりして、また日露戦争時の外債募集の困難を乗り越えて成功させたり、国内金融危機や世界恐慌を大蔵大臣として手腕を発揮、最後は２２６事件の凶弾に倒れた高橋是清ー正に七転八起の人生から出た言葉の重みを、この危機の時代の年末に味わっています。

勝海舟、高橋是清を思い出しながらーがん哲カフェにHPVワクチン被害者との交流

今の時代、国際的にウクライナ情勢や国内的にも政治問題、経済問題、社会問題と山積して正に危機の時代です。
HPVワクチン被害も10年以上が経過して苦しんでいる被害者がいるにもかかわらず何も対応がとられていません。
私たちの日常生活の場で様々な問題が起きているにもかかわらず世間は他人事のように時間が流れていきます。

昨日は夕方からがんカフェとHPVワクチン被害者の会合にオンラインはしごしました。
オンラインだからできる技なのかもしれませんが、人との対話が少なくなっているのも現実です。

こんな危機の時代に私は二人の人物を思い出します。
それは勝海舟と高橋是清。
二人の言葉をしみじみと感じる日々です。

「世間の風霜に打たれ、人生の酸味を嘗め、世態の妙を穿ち、人情の微を究めて、しかる後、共に経世の要務を談ずることが出来るのだ」（勝海舟）

「すべての人間の栄枯浮沈は、定め難いものである。この間に処して、悲境に陥っては、楽境にある時の気持を以て、日々を愉快に、楽しく暮し、楽境に上がつては、かつて悲境にあつた時のことを忘れず、慾を制し奢りを戒めて行くことが、人々の心の修養の要諦であろう」（高橋是清）

今年は寺子屋江川塾で私自身、様々な歴史上の人物から大きな学びを頂きました

昨年暮れのがんカフェで新しいことを始めてみるかと発言したのが思いもよらぬ今年からスタートした寺子屋江川塾です。
毎月1回、補講も含めると１３回、様々な歴史上の人物を取り上げ、参加者と共にその人物の生き方を分かち合いました。
１回約２時間で、前半部分で私が歴史上の人物の生き方や人間関係を話して、後半部分で参加者と分かち合います。
寺子屋江川塾は歴史知識を学ぶ会ではなく、全く知識がない人でも、その人物の生き方をざっくばらんに感じたことを話してもらいます。
参加者から出た感想に、歴史上の人物のあらたな一面に気づかされたり、出てきた質問に対して調べたりして、さらなる歴史の深掘りが出来ました。
これは現代への生き方の指針でもあります。
来年も続けていくことになりました。新たな歴史の始まりです。