笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

今年一年を振り返ってー来年に向けて

2011-12-31 10:14:18 | 日記

本年は大変な年でしたが、いろいろな新しい出会いもあり勇気づけられた年でもありました。

貧困や自殺といった暗いニュースがある中で社会問題の解決を目的に活動を立ち上げる若手社会起業家にも新しい動きがありネットワークを広げています。もう十数年前から社会起業家の動きは各社会問題の分野で活動をはじめ交流してきましたが、今年はソーシャルベンチャーパートナーズ東京やNPO法人ETICなどから生まれ育った活動団体とも交流して大いに刺激を受けました。

薬害問題の分野でも学生さんが支援活動に関わり薬害根絶デーや薬害イレッサ訴訟、B型肝炎訴訟でも支援する学生が集まって活動をして交流が出来ました。

歴史から学ぶことも多くあり書物だけではなく、勝海舟のゆかりの赤坂教会でも牧師さんの出会いや、渋沢栄一財団の講演会などでもいろいろな学びがあり、日本人の先達が築いてきた日本の心が現代に生かされようと動き始めています。

単に理屈や言葉だけの社会貢献ではなく社会問題が起きている現場の当事者の生の声を聞き、受け入れ、当事者と社会が分かち合っていくことが大切だと感じました。

来年に向けて明るい兆しも見えてきています。人間として生きやすい明るい社会を創るために活動を続けていきたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。

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今年一年を振り返って

2011-12-30 16:43:04 | 日記

今年は3月11日の大震災は誰にとっても大変なことであったと思います。今もまだまだ復興に向けて途上の段階です。大災害が起きて一番被害に苦しむのは障害者や病気を抱える人々です。難病を抱える人々は被災地の病院が機能停止になり治療が大変だったと思います。

今年は薬害イレッサ訴訟の地裁判決、高裁判決とB型肝炎訴訟の和解もありました。私は前年の暮れから街頭宣伝活動などに参加して国会内での院内集会にも数多く参加しましたが、薬害イレッサ問題については上告中でまだまだ解決まで時間がかかりそうです。被害者の支援活動に関わる中で長い時間のかかる裁判を起こさなければ問題は解決しないのかとつくづく感じます。

また、世の中に訴えることも出来ない人もいます。薬害エイズ被害者の支援活動を16年関わってきてHIVエイズやHCV肝炎などの陽性者は病気に対する社会の理解不足から差別・偏見を受け苦しんでいる人もいます。今年もその一人一人とお会いしていろいろとお話をお聞きしました。裁判が終わっても新たにお話をお聞きします。裁判が終わって解決したのではなく、裁判が終わっても和解した事柄を実行していかなければなりません。そして何より裁判では病気は治らないのです。病気を抱えて難問を解決していかなければならないのです。

今年一年は、小さな小さな一人一人の存在を考えさせられた年でした。性的マイノリティなどもその一つです。社会問題を議論する前に、まずその人の存在を受け入れ分かち合うことから始めなければ問題の糸口は見つかりません。世の中の風潮は国会も含め、最初に議論ありきで大きなレールの上に乗っかって、そのレールに乗れない小さな人を弾き飛ばしているように感じています。

来年も一人一人の小さな生の声を大切に活動を続けたいと思います。

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年も押迫り路上で凍える野宿者

2011-12-29 19:34:10 | 日記

昨日は恋などと浮いたお話をしましたが、今日、都内を歩いているとこの大変寒い中、路上生活者が凍えるようにしてどうやって年を越そうかと徘徊していました。私も他人事ではありませんが、寒いのは身体だけでなく懐具合も大変厳しい・・・。年越し派遣村はもう随分前のことのように世間は忘れてゆきます。誰もが厳しく他人のことなど構っていられないというのが現在の実情なのでしょうが、みんながみんな他人事のように行動すれば社会全体が厳しくなってゆきます。逆にひとりひとりが暖かな心を持てば社会も暖かくなってくるでしょう。

勝海舟も若いころは随分と貧乏でした。「おれが子どもの時には、非常に貧乏で、ある年の暮れなどには、どこにも松飾りの用意などしているのに、おれの家では、餅をつく銭がなかった。」(勝海舟「氷川清話」より)

勝海舟もそうですから、ひとりひとり心温めて前を向いて歩きましょう。

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「江戸の恋」に出会ってー個性ある人間らしい生き方

2011-12-28 20:22:24 | 日記

先日の日曜日のテレビ番組「サンデーモーニング」に和服姿でよくテレビに出られる法政大学教授の田中優子さんが出ていました。この番組では現代の生き方を様々な角度から問われていて、その一つに「幸せの経済学」というドキュメンタリー映画を取り上げて田中さんが語られていました。この映画はインドのらダックという田舎を舞台にヘレナ7・ノーバーグ・ホッジさんというスウェーデン生まれの言語学者がグローバリゼーションに対する問題提起をしたものですが、私は環境団体のナマケモノ倶楽部でこの映画上映をしていたときに非常に印象に残った映画で、テレビで取り上げられるというので観ました。そこで語られる田中さんのコメントが非常に気になり、本屋さんで田中さんのいくつかの本の中から「江戸の恋」(集英社新書)を購入して読み始めました。

不器用な私が「恋」など無縁に近く、本といえども「恋」をテーマにしたものなど途中であきらめると思いきや、どんどんのめりこんで読んでしまいました。実に面白い本です。近松門左衛門の「曽根崎心中」や井原西鶴の「好色一代女」などを取り上げながら恋の手本、恋文…恋と性・・・離縁などなど様々なテーマを田中さんの体験も含めながら書いています。恋というだけでなく人間の生き方そのものが私には問われていると感じました。それは恋の手本の中に格好や地位を見せびらかせたりカッコいい他人をまねることでなく、「自分はこういう生きた方をして・・・」その人が見えることが大切だと言っています。まったくその通りで現代の社会は一つの流行に誰もが乗っかり同じような顔をして一人一人の個性が見えない社会になっています。個性ある人間らしい生き方が幸せな豊かな社会を創るのではないでしょうか。素敵な本を書いてくれた田中さんに感謝したいと思います。来年は恋でも・・・?(笑)

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患者さんの保険相談ー生活の分かち合い

2011-12-27 18:42:53 | 日記

最近、患者さんの保険相談が増えてきました。私が心がけているのは保険の情報ではなく、いかに患者さんの生活に寄り添えるかです。まずは患者さんの身体的なことや経済的な生活のことを患者さんが話してくることだけ受け入れるということです。いままでに病気に対する差別・偏見などでご自身の身体的な情報が知れることに警戒心があります。私は薬害被害者や患者さんの支援活動の関わりをお話して、その場を和らいでから患者さんのお話をお聞きして生活状況を受け入れるようにしています。患者さんにとって何が必要でどのように手当てすればよいのか一緒に考えていくことが大切です。私自身も患者さんのお話から現実の社会の中で患者さんが生きづらい状況を感じることが多くあります。一つ一つの患者さんの生の声を大切にしながら活動を続けていきたいと思います。

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