5年生と地域の自然耕田んぼの交流記

淀橋第四小学校の「バケツ稲」や「自然耕田んぼ」の記録です。

校庭の「ビオトープ」増加~地域と守る

2007年06月09日 | ビオトープ・事例、情報

 校庭に野生生物の生息空間「ビオトープ」を作る学校が増えています。その一方で、その自然空間をどのように守っていくかが課題となっています。

 〔東京・昭島市立富士見丘小学校の事例〕

 富士見丘小学校は、日本生態系協会が行っている「全国学校ビオトープコンクール」の入賞校の一つです。グラウンド南側に、緑豊かな約650㎡の「ふれあいビオトープ」が広がっています。児童・教職員・地域が連携してカブトムシを呼び寄せるためのクヌギやコナラを植えたり、池を掘って地域固有種の「昭島メダカ」を放したりしています。

 しかし、その翌年の春、池を調べると、メダカはいませんでした。池が凍って死んでしまったようです。そこで、凍らないようにするため太陽光などを原動力とした水の循環システムを導入しました。今年の春は、校内の別の池からビオトープにメダカを放しました。

 また、ビオトープに外来種の生き物が入ると生態系が崩れますから、家で飼えなくなったカメなどを池に入れないように、子供たちにも呼びかけています。

 ビオトープ委員会の子供たちは、水温・水質、生き物調べ、空き缶などを拾い、メダカや色々な昆虫が住めるように活動しています。

 〔日本生態系協会のコメント〕

 学校ビオトープ作りは20年ほど前から始まり、現在は約1500校に広がっています。しかし、ビオトープに詳しい教師が異動し、引き継ぎがうまくできないという問題も起きています。広報担当者は「地域の人の協力も得ながら、未来の子供たちのために、という気持ちで守り続けてほしいですね」と話しています。

 (参考:2007.6.9 読売新聞)

 


校庭改善~新宿区立・落合第二小学校の事例

2006年07月11日 | ビオトープ・事例、情報

 裏庭にせせらぎが流れ、田んぼに注ぎ、ハチやトンボが飛び交い、水面にメダカの稚魚が群れをなして泳ぐ、ビオトープとなっている。「子供たちが、ふるさとだと思える学校に」という梶田一男校長の呼びかけに応じて昨年2月、地域の住民や保護者、子供たちが集まって庭作りが始まった。月2回の日曜日の作業で、半年もたたず、「落合の里」は完成した。学校と地域をつなぐスクールコーディネーターの高山浩一さんは「校庭づくりを通じて地域のみんなが顔なじみになり、学童クラブの下校時には安全のため大人が同行するようになった」と話す。


校庭改善~千葉県習志野市の市立・秋津小学校の場合

2006年07月11日 | ビオトープ・事例、情報

 秋津小学校は校庭改善の先駆的存在だ。父親たちが中心になって飼育小屋を作ったのを手始めに、畑、井戸、ビオトープなどが次々と作られた。「校庭が、地域全体で世話するコミュニティガーデンとなることによって、誰もが学校に立ち寄るようになる。地域の大人が校庭に出入りすることで、子供たちの安全確保にもつながる」と、民間団体「秋津コミュニティ」顧問の岸裕司さんはコメントしている。(2006.7.11)


校庭改善~千葉県君津市の市立・坂田小学校の事例

2006年07月11日 | ビオトープ・事例、情報

 子供、保護者を含めて意見を出し合って計画を作成。校舎から遠く、あまり利用されていなかった校庭の南端部分に、子供たちも加わって小川や池、水田などを作った。水辺と運動場をつなぐ長さ約40㍍のオリジナル遊具も設置した。その結果、校庭の南端部分は子供が集まる場所に変わり、活動の内容も花摘みや泥遊びなどの自然との触れ合いが加わった。(2006.7.11)

 この校庭改善には。環境デザイン研究所(東京)の仙田考さんも2000年まで係わりました。 


イギリスの校庭改善運動は…

2006年07月11日 | ビオトープ・事例、情報

 校庭改善運動は欧米で盛んだ。イギリスの校庭改善を研究してきた環境デザイン研究所(東京)の仙田孝さんは、「より良い校庭は、子供たちの豊かな遊び、学び、生活を育みます。活発な子供にも、1人でゆったり過ごしたい子にも居心地のいい空間をつくりたい」と話しています。(参考:読売新聞2006.7.11)

 仙田さんは、2000年まで千葉県君津市の市立坂田小学校の校庭改善にも係わりました。