都会っ子が増えた早稲田大の学生たちは毎年、50~80人ほどで、農山村に分かれて入り、田植えや稲刈りなどの体験実習をしています。
この体験が大きな実を付け始めました。土に触れる楽しさを知った早大生らは、都心のキャンバスに田んぼを造り、商店街にもバケツを並べて稲を育てようとしています。
農山村に行った早大生らは、非営利団体「農楽塾」を結成し、新宿区のキャンバスに4畳ほどの田んぼを切り開きました。
又、近くの商店街とも連携し、各店の前にバケツを置き、小さな苗を稲へと育ててもらいながら、「稲穂ロード」を作る計画をしています。
周りの小・中・高にも「バケツ稲」の協力を呼びかける予定です。
(参考:2008.3.12 読売新聞)
水が満たされているのは、約90㌃の水田です。近くの田はみな収穫前に水を抜いたままで、乾いています。
この水田では、冬に水をためた場合の効果や、印旛沼周辺の水循環を健全にしようという千葉県の取り組みが行われています。
千葉県立中央博物館・上席研究員の林紀男さんは、この田に通いながら、春の田植え前に水を入れると現れるミジンコなどが、初冬からたくさんいるのに気付きました。水のある湛水期間が長いだけ、生き物たちの総量は多くなります。
食物連鎖の底辺を支える生き物が豊な田は、虫や魚、鳥なども養います。
水田には、富栄養化を招く窒素を浄化する働きがあります。冬に水があるとその効果が長く続き、地下水中の窒素も減らす効果があることも確認できました。
微生物が水の力で活性化し、天然の肥料を作っています。印旛沼の水質浄化にもよい影響を与えられそうという手応えを感じています。
(参考:2008.3.5 朝日新聞)