その後、カラスの被害は、苗が根張りしているため、抜き取れないので、葉先をちぎってしまうようです。対策として、防鳥ネットを届けましたが、保存していた代替えの苗も「援軍」として届けました。
淀四小の校庭に有る「自然耕田んぼ」には、現在サヤミドロが繁茂しています。このサヤミドロには、水質の浄化の他に、もう一つ大切な役目が有ります。それは、植物性プランクトンなどの繁殖に適しているのです。又、この田んぼに泳いでいる「クロメダカ」の赤ちゃんの大切な「ゆりかご」にもなります。メダカの赤ちゃんは、サヤミドロに身を隠し、プランクトンなどを食べながら成長します。メダカは、きれいな水だけの環境では、繁殖しないのです。
「クロメダカ」は絶滅危惧種に指定されている貴重なメダカです。自然耕の苗と同じ故郷の茨城県・岩井市の小野里農場から淀四小に「転校」してきたのです。ですから、小さく、弱いメダカや、トンボのヤゴたちも、是非優しく見守ってあげて下さい。
こんな環境の大切さが分からない低学年や中学年のみんなには、田んぼや、ビオトープを無理にかき回したりしている事が有ると思います。そんな時は、5年生の皆さんが「優しく見守ってあげようね」と教えてあげて下さい。
先生方にも、この点のご指導を、呉々も宜しくお願い致します。
5年生のバケツ稲で、「蚊」対策を考えました。それは、藻(サヤミドロ)を水面に繁茂させて、ボウフラ対策にしようというアイデアです。
サヤミドロを繁茂させるには、ワラが必要です。サヤミドロは、ワラを栄養源として発生します。そこで、かねてより温存していた「本物の自然耕田んぼのワラ」を用意しました。今日は雨模様なので、体育館で農作業?をしました。ワラを2~5センチ程度に切り揃えて、ポリ袋に入れる作業です。2袋のワラは、5年生の皆さんで使って下さい。小さい1袋は幼稚園の田んぼでも使うようでしたら、渡してあげて下さい。
ワラの使い方は、軽く一掴み程度を水面に浮かべて下さい。やがてサヤミドロが発生します。又、サヤミドロは水質を良くする働きも有ります。サヤミドロは、繊維質の藻が細い管状になっていて水を浄化し、酸素も作り出します。バケツ稲が置いてある屋上は日当たりがとても良いので、サヤミドロの発生が期待できます。成果は果たしてどうなるでしょうか。