とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

江ノ電に乗ってきました②

2008-02-11 21:57:19 | 写真日記
 江ノ電は意外と混んでいてびっくりしました。もっとさびれた電車かと思ったら地域に根ざしている電車なんですね。でも今回乗っている乗客のかなりの人はパンフレットや本を持っているところを見ると観光客なんだと、これもびっくりです。こんな季節外れの時期にこれだけの人が来るとなると花が咲いて観光シーズンになるとすごい人なんだろうな…とあらためて実感しました。

 予想通りすごい狭い所をどんどん電車が走っていきます。電車の窓のすぐ隣が人家の塀です。中でもすごい所は線路を歩いて渡らないと入れないお店もあります。「そういえばこの店テレビで見たことある!」と思わず身を乗り出しました。

 あまりの景色に面白くなって、取りあえず終点の藤沢に行ってみようかと思いましたが、そうまですると時間がなくなってしまう…ということで、取りあえず海の絵柄がほしいので、七里ヶ浜で途中下車することにしました。

 駅から海岸はすぐそこです。まず、何か食べるお店は?と探しました。なかなかありません。食事であれば江ノ島で降りるべきだったかもしれません。やっと一軒の店を見つけました。でもこれはイタリアンのお店でした。私はどうもこのイタリアンというのがあまり好きではありません。家ではパスタを自分で作って食べることはありますが、外に出てまで食べる気がしません。

 食事をやめて、海岸に向かうことにしました。見るとセブンイレブンがあります。セブンのおにぎり…と思いつきましたが、頭で強く打ち消しました。目を別の方向に向けると線路脇に廃屋だと思われる一軒の家屋がありました。どんないわれで廃屋になったんだろう?と思わぬ憶測をするのが好きです。



 海岸に目を向けるとサーファーらしき人が信号を待っていました。頭にサーフボードを乗せて、信号を待つ姿「これぞ湘南の風景だ!」と感動して、写真を1枚撮りました。



 海岸に降りると、山口では考えられない黒っぽい砂の色と砂粒のきめの細かさがありました。海では数名のサーファーたちが波を楽しんでいます。海岸では、髭をはやした男の人が絵を描いていたり、犬の散歩をしている人がいたり、人は少ないのですが、何となく山口とは違う街の臭いと空気を感じました。このあたりが田舎者の劣等感なのかもしれません。

 天気があまり良くないので海の色も、遠景もあまりよくありませんでした。でもそんなことはわかっていたので、気落ちせずに何枚か撮影しました。一番近くまで来てくれるサーファーは立ち上がってオールのようなもので波を漕いでいます。不思議な光景です。
 
 インターネットで索引するとスタンダップサーフィンという立派なジャンルがあるそうです。専用の幅広のボードとオールがあるそうです。

 

 

 

 続いてまた電車に乗りました。今度の車両は新しい車両で前がよく見える構造になっています。すぐに一番前に陣取って撮影開始です。「こんなおじさんいるよね」「電車撮ってどこが面白いのかね?」そんな感じでしょうか。でももろともせずに撮影を続行しました。線路の感じとか、左右の風景が何とも言えずに何時間見ても飽きない感じです。

 

   

極楽寺駅で下車しました。ここは、前回紹介した青春ドラマの舞台となった駅なのです。毎回のように登場した駅舎がどうなっているか興味がありました。

 何とイメージ通りの駅舎のままです。きっとドラマのままで残してきたんだろうと思います。横にある郵便ポストも昔のままで立っています。いいですね。こういう光景は夢がありますね。インターネットで調べると「俺たちの朝」だけのためにHPを作られている人がいるくらい人気のあったドラマだったようです。

 駅の写真を数枚撮ってから、近くを散策しました。もう頭の中はドラマの一員です。ここらへんが非常に単純なのです。ラーメン屋さんを見つけました。ここらへんで食べないと夜まで食べないパターンになってしまうので、食べることにしました。時間も遅かったのでお客も誰もいません。人の良さそうな親父さんだけです。
チャーシュー麺を注文しました。昔ながらのラーメンで麺はそこそこ堅めでいい感じでした。期待してないところにこういうラーメンが出てくるとうれしくなります。

 

 

    



   
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江ノ電に乗ってきました①

2008-02-11 17:29:21 | 写真日記
 2月9日(土)10日(日)は東京に出張に出かけました。日曜日にある研修会に出席するためです。一日日程では間に合わないということで前泊という日程になりました。「切符は事前に取って、コピーを取れ」「領収書はちゃんと添付しろ」と前からうるさく言われて、最近の公務員バッシングの後遺症もすさまじいものがあると半分イライラしていたら、「代休はいつ取られますか?」と聞かれたので、「一日目の分は…」と答えようとしていたら、「すいません、代休は一日しかないんですよ。移動日については代休ないんですよ」ますます行く前から憂鬱になってしまいました。

 それでも、「それならそれで…一日目は代休もないならエンジョイしなければ!」ということでまた例のごとく撮影旅行にすることにしました。
 宿泊するホテルはいつも利用する中央線沿線が取れなくて、ヤフーで安い宿を検索すると京浜東北線沿いの蒲田しかありませんでした。山手線から飛び出さなければいけません。もう少し行ったら神奈川です。

 それなら思い切って南に下ってみるのもいいかと江ノ電コースを考えてみました。江ノ電沿線は行ったことはありませんが、ノスタルジーを感じてしまうのです。それもそのはずです。中学から高校にかけて見た青春ドラマの舞台が江ノ電周辺がよく出てきたのです。 特に「俺たちの朝」というドラマが印象に残っています。勝野洋、小倉一郎、長谷直美、秋野太作の4人が織りなす青春ドラマでした。

主題歌は歌:松崎しげる
作詞:谷川俊太郎
作曲:小室 等

ほとばしる水の冷たさに 今日がかくれている
見えない太陽に 向かって鳥たちは歌い
驚いたように 地平へと羽ばたく
答えを知らぬ 君にできるのは ただ明けていく青空に問いかける事

呼びかける声のやさしさに 愛がかくれてる
小さなほほえみに 渦巻いて友達と出会い
悲しみの夜を 明日へと目覚める
答えを知らぬ 君にできるのは ただ明けていく青空に問いかける事

答えを知らぬ 君にできるのは ただ明けていく青空に問いかける事

 谷川俊太郎らしい実に素晴らしい詩なのです。それに語りかけるような小室等のメロディーが重なる傑作と呼んでもいい曲です。でも、しばらくこの曲の存在すら忘れていました。それが、今回「江ノ電に乗ろう」と決めてからさっと蘇ってくるから不思議です。これが中年おじさんのなせる技なのでしょうか?
 ともかく、江ノ電に乗って極楽寺駅に降りることを目的にしました。
 
 さて、前の日からどうも天気が怪しくなってきました。東京地方は大雪になるかもしれないというテレビからの情報が飛び込んできます。「雪が降っても取りあえず行くぞ!」と決意するものの江ノ電は電車とは言え、ほとんど路面電車状態なのでちょっと心配です。

 まあ、行き当たりばったりということで出発しました。新幹線に乗るまではごく普通のスタートでした。心配はないということですっかり車中の人になってしまいました。広島をすぎたあたりから田んぼにちらちら雪が積もっている風景が飛び込んで来ました。「東広島のあたりは雪が多いんだろうな」ぐらいに思っていたら、だんだん窓の外は雪景色に変わっていきます。岡山駅では屋根の上はすっかり雪景色です。しかも、断続的に降っています。大阪はもう真っ白、京都はもっと真っ白、名古屋はもうそれは雪景色です。

 

 

    

 「エー!これから先どうなるの?」とこの先不安な思いでいっぱいでした。でも、静岡あたりから雪はまったくなく、降る雪もまったく無くなりました。日本列島広いなとあらためて思いました。雪は岡山から名古屋までだけでした。

 いよいよ気持ちは江ノ電に向かいます。切符は東京駅までなのですが(コピーの提出の関係)ですが、新横浜で降りることにしました。横浜線に乗り換えて、横浜まで行って横須賀線に乗り換えて鎌倉に向かいます。横浜駅は意外と混んでいます。ちょっと疲れているし、立ったままだといやだな…と思っていたら2階建てのグリーン車が見えました。「そうだ!滅多にないことだからグリーン車に乗ろう!」と贅沢な気持ちを出してグリーン車に乗りました。ゆったりとした席に大きな窓、すっかりご満悦でした。でも、このグリーン車の券は駅で買うのと車内で買うのではかなり値段の差があるようです。



 鎌倉の一つ前の駅に北鎌倉という駅があります。ここにはお寺がたくさんあって本当は行ってみたいところの一つなのです。車窓から円覚寺が見えた時に「円覚寺舎利殿」と日本史の勉強で記憶しただけの知識が頭を巡らせます。もちろん国宝です。他には奈良の東大寺の南大門、大分の富貴寺と鎌倉時代の建築物の知識だけが出てきます。いつか一度尋ねてみたいものです。

 鎌倉につきました。駅前にはやっぱり人力車が待っています。この頃どこの観光地に行ってもこの人力車はつきものですね。前にも書きましたがあまりいい印象は持っていません。

  

 江ノ電の切符利場で一日乗車券のりおくんを580円で買いました。これで、どこでも乗り降り自由です。鎌倉駅に入ると、駅構内に食べ物屋さんがずらりと並んでいます。そう言えば昼ご飯を食べていないことに気づきました。すでに1時をまわっています。お腹すくよな…と思いながら、立ち食いではさみしいのでやめました。

 電車が入ってきたのでさっそく鉄男くんになって撮影を開始しました。携帯で撮る人やコンパクトデジカメで撮る人などけっこういました。緑色の電車がけっこうレトロな感じを出してこれからの旅の始まりを予感させてくれます。

  
コメント (1)
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