パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

比類のない献身

2009-08-01 12:05:10 | Weblog
 いろいろ忙しくって,4,5日放置しただろうか?

 久しぶりに我がブログを覗いたら,レイアウトが左右反転になっている。

 あれれ?

 なにもしてないのに。

 まあいいや。

 河村かおりという女性ロックシンガーが乳がんで亡くなったそうで,テレビ,マスコミではずいぶんとりあげている。

 別に彼女をくさすつもりなんか全然ないけれど,私は、この人を知らなかった。ニュースでは彼女の葬儀もとりあげられていたが、そんなに有名だったのか。

 女性の熱唱系のロックシンガーということで、顔も何となく似ているもので、中村あゆみを連想してしまったが、中村あゆみも必ずしも人気稼業としては恵まれていたわけではないように思う。

 「女性の熱唱系のロックシンガー」は、私には、「不幸」という印象がある。

 ジャニス・ジョプリンもそうだし。

 最近の深夜外国テレビドラマは「医者もの」が多くて、時々混乱するが,私が見るのは、やはり「Dr.ハウス」だ。

 専門の医師に見せたら,あんなにズバズバ言い切れるわけがないと呆れられそうな、「理屈」のオンパレードだが、アレはドラマなんだし,そして、そのドラマとしての魅力はなんだ、と言われたら、Dr.ハウスその人にあるのだろう。

 エレンベルガーの名著として知られる「無意識の発見」上巻をの巻頭グラビアに、精神医学の先駆者であるオイゲン・ブロイアーの写真が載っていた。

 ブロイアーは「患者への比類のない献身」で知られる人だそうで,その目をみていたら、その「献身」がまさに見えるような慈愛に満ちた目で、涙が出てきそうになるのだが,Dr.ハウスの目は、そのブロイアーの目に似ているような気が…。

 Dr.ハウスの独善的な診断が説得力を持つとしたら、それは,「患者への比類のない献身」でしかないはずだからだ。

 と、まあ、そんなことを、Dr.ハウス本人としては言いたいのだろう。