パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

食わず嫌い

2009-08-13 12:45:19 | Weblog
 近所のディスカウントショップ,ワンダフルで、大玉西瓜の四分の一カット158円に驚き,買う。

 甘みはさすがに若干薄い感じがするが、でもまあまあである。

 昔は、西瓜というとあたりはずれが大きくて、本当においしい西瓜には一夏に一個ぐらいしかお目にかかれなかったような気がするが、今はそういうことはない。

 西瓜に限らず、高い金を出せば、(たぶん)確実に美味しいし、安くても、「どーしよーもない」ようなものはない。

 しかし、なんで「西瓜」を食すと、「懐かしい」気分になるのだろう?

 幼い頃の、汗を拭き拭き西瓜にかぶりついたあの思い出が……と言いつつ、実は、西瓜を、私はずっと大嫌いだったのだ。

 西瓜のどこが嫌いだったのかというと、完全な「食わず嫌い」で、理由はない。

 おやつの西瓜を、食べずに縁の下に放り捨てた思い出がある。

 たぶん、小学生の2、3年生の頃だったと思う。

 その西瓜を、中学生か、もしかしたら高校生になってからかもしれないが、はじめて「まとも」に食して、「こりゃ、うめー」と思い、以来、西瓜と言えば夏の大好物(でも「水っ腹」になりそうで、そんなに食べない)となり、食べるたびに、先に書いた通り、幼い頃を思い出して感傷的になるのだが、実は、その幼い頃、私はまさに「一切れ」も食べたことがないのである。

 古橋広之進の全盛時を知らずに、下り坂の古橋のレースを見て悔しがったのと同じだ。

 ちがうかな? いや、同じだろう。