ドッグシェルター

保護犬の紹介、お知らせ、ご支援のお願い

悪徳業者に苦しめられた犬達

2006年10月08日 | Weblog
今、広島ドッグパーク崩壊!の話題が日本中に響き渡っております。
各マスコミ報道も積極的にこの問題を取り上げてくれています。
今日のペットブームが6年前と時代の流れを感じさせます。
実は私自身も6年前に劣悪ブリーダーの犬をレスキューした経験がございます。
6年前でもマスメディアに報道依頼を致しましたが、まったく無関心だったのか
話題にも取り上げて貰えず、ごく一部の感心ある人々でしか
反響はなかったようです。
インターネットによる情報公開、反響のスピードの速さは著しくすばらしい
効果を上げています。
しかし、6年も前から劣悪業者は存在していたのです。
その時にもっと社会全体が改善策に真剣に取組んでいたのならば
今日の様なことも防止することができたのではないかと
とても残念に思います。
私が6年前劣悪ブリーダからレスキューした犬の中で一頭のゴールデンを
引き受けて治療し、里親に出すまで6ヵ月くらいかかりました。
疥癬、フィラリア陽性、通常35kgの体重が17kgしかありませんでした。
それはそれは惨たらしい状態でした。

レスキュー2ヵ月後

疥癬を完全に治療するのに2ヵ月、健康体重まで3ヵ月以上かかりました。
治療費も殆どがボランティアの実費で賄い、金銭面でもかなり苦労をした
記憶がございます。
レスキュー3ヵ月後

ですから、その当時の正直な感想は二度とブリーダーレスキューはしまい
そう、思うくらい苦労話があります。
ですが今は悪徳業者からのレスキュー犬は多くの支援を得られる様に社会の
意識も風潮も高くなってきました。

このゴールデン男の子はレスキュー半年後にすばらしい里親さんとの
ご縁があり、あれから6年経った今でも広いお庭で走り周り
元気に暮しております。


山に遺棄されたアフガンハウンド
この犬も間違いなく悪徳業者の被害犬です。

すざましい疥癬、毛は抜け落ち痒さと戦っておりました。

数日病院に入院、疥癬治療も致しました。

病院でバリカンの後、薬浴も数回行い
しかし残念ながらこちらで保護、ケアーできる体制が整わず
仕方なく大阪能勢にある保護団体アークに受け入れをお願いし
現在では里親の元で暮しています。

私が個人ボランティアとして保護活動した際のものなので
掲載は差し控えてきましたが
劣悪環境で飼育されたとされる犬達はまだまだ後を絶たないという状況です。

DSVは今後も、す通りされがちな話題にもならない犬達をけして見捨てたり
せず、今後も一頭でも多く人間による犠牲犬を救います。
この秋でドッグサルベーション設立4周年になります。
今後とも地道な保護活動を続けて参りますので、どうかご支援ご協力を
宜しくお願い申し上げます。