正月はぽかぽか陽気だったが、先週位から大型の寒気が舞い降りて、九州でも雪がちらついたり、みぞれが降ったりして、寒い日が続いている。とは言っても平年よりは全体的に暖かいそうだ。 灯油代が高いので、今年はファンヒーターを出さずに、エアコンや電気カーペットで暖を取っている。 出勤前の着替えの時は部屋が暖まっていないので辛い思いをしているが我慢させられている。まぁ仕方ないと諦めているが、これ以上寒くならないことを願うだけだ。
<o:p></o:p>
寒気到来とともに、奏汰君が熱を出し、父が嘔吐下痢症、和音君が高熱と、病魔が我が家を襲ってきた。奏汰君と父は、幸いにもすぐに治ったが、和音君は40度の高熱が続き心配していた。 が、昨日病名が分かった。アデノウイルス感染による熱だそうだ。インフルエンザと同じようなウイルスで、1歳以上の幼児が主にプールで感染するのでプール熱ともいうらしい。
<o:p></o:p>
奏汰君もそうだったが熱があるときは、うるんだ眼をして懸命にその熱に耐えている。いじらしくて応援してやりたいが、こればっかりはどうしようもできない。部屋を暖かくして体力が付くように妻がいろいろ工夫して食事を作るが、わずかに口に運ぶだけで、食欲も落ちているようだ。 奏汰君は熱があっても、それなりに食べるから体力があるが、和音君は日頃からあまり食べないので、途端に痩せてしまって心配していた。
<o:p></o:p>
妻の生きがいは、今や二人の孫である。孫が我が家に来ている時は、「疲れる」とか言いながらも嬉しそうに面倒みている。だから奏汰君や和音君が調子が悪いと、妻の機嫌も悪くなる。特に今回の和音君は40度という異常な熱だったので、あれこれ考えて夜も眠れなかったらしい。こんな状態なので私への口調も尖ったものになり、私も同じように心配して機嫌が悪いので、互いに衝突してしまう。日曜日がこの状態だった。ちょっとの言葉遣いの差で腹を立てるという、みっともない状況だった。還暦を迎えて、思いやりの大切さが分かっているつもりなのだけども、時として地が出てしまう。実に情けない。
<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
月曜日、朝早くから出張だった。電車の中で和音君の容態はどうかと訊ねていたら、昼過ぎに長女からアデノウイルスが原因だと分かったとメールが入った。高熱は5日間くらい続くが、大丈夫だ、と書いてあって安心した。良かった! 悪性の病気じゃなかった。 これを聞いて途端に元気になった。客先との折衝もうまくいったこともあったが、気分がすっかり晴れて、浮き浮きしてきた。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
無事に仕事を終えて小倉駅に帰り着いたが、久しぶりにケーキをお土産に買うことにした、妻に不機嫌な思いをさせて悪かったと反省したのだ。和音君も元気が出てきたと聞いて、私も心の余裕が出てきたらしい。
<o:p></o:p>