小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

回春マッサージ物語 3 (小説)

2019-09-18 18:57:32 | 小説
そんな、ある日のことです。
私が、メンズエステ店、の一覧を乗せている、「エスナビ」、のサイトを見ていると、湘南台、に、新しく、「フィーリング」、というメンズエステ店、が、載っているのが、目につきました。
新しく、エステ店、を、オープンしたのでしょう。
そもそも、メンズエステ店、は、都道府県の公安委員会への届け出、が、必要なのですが、届け出を、していない店が、ほとんどで、法的に問題がある、商売なのです。
届け出、をしていないので、店のオーナーも、エステ嬢、も、稼いでも、税金を払っていません。脱税です。
なので、警察の摘発を、おそれながら、そして、場所を変えながら、営業しているのです。
湘南台に、新しく出来た、エステ店は、日本人エステ店でした。
私は、相模大野の、エステ店、「康楽」、が、なくなってしまってから、いくつかの、エステ店に、行ってみました。
しかし、満足のいく店は、ありませんでした。
日本人の、エステ店、でも、中国人のエステ店、でも。
全ての、メンズエステ店の、HPでは、「当店は性的サービスは、行っておりません」、とか、「セラピストを触る行為は禁止しています」、と、書いてあります。
しかし、それは、健全なマッサージ店、であることを、装うためであり、実際には、性的サービス、を、行っている店も、あれば、行っていない店、も、あるのです。
どの店が、性的サービスを、行っているかは、わかりません。
しかし、性的サービス、を行っていることが、警察に知られると、摘発される可能性があるので、性的サービスを行っている、メンズエステ店、は、少ないのです。
また、同じ店でも、セラピストによって、客への、サービスが違います。
セラピストによって、美人もいれば、美人でないセラピストも、います。
サービスのいい、寛容なセラピストも、いれば、ほとんどサービスの無いセラピストもいます。
一つの店には、何人かの、セラピストがいますが、どの、セラピストが、美人で、しかも、サービスがいいのかは、わかりません。
エステ店、の、HPには、セラピストの、評価、が、書かれていますが、どれも、「美しく、人なつっこい、優しい、セラピストです」
というような、評価ばかりです。
しかし、そんなものは、あてになりません。
「美しく、人なつっこい、優しい、セラピストです」、と、書かれていても、実際には、不美人で、不愛想で、サービス精神など全くない、セラピスト、など、ざらにいます。
なので、いいセラピストに、出会えるまで、ハズレ、を覚悟して、指名して、実際に、マッサージを、受けてみるしか、ないのです。
しかし、私も、メンズエステ店、に、行くようになって、いい、セラピストに、会える方法が、だんだん、わかってきました。
それは、ネットの、「エステナビ」、は、店が、作っているものではなく、第三者が、客観的に、作っているものなので、お勧めの、セラピスト、として、「エステナビ」、に、書かれている、セラピスト、は、本当に、美人、で、サービスも良い、セラピスト、であることが、多いのです。
さらに、メンズエステ店、の噂に、ついて、書かれた、サイトも、多くありますが、そこでは、どの、エステ店、では、どの、セラピスト、が、良い、とか、悪い、とかいう、書き込み、が、あって、それは、実際に、そのセラピスト、に、マッサージを受けた人が、書いているので、信用できるのです。
そこで、私は、湘南台、に、新しく出来た、メンズエステ店、「フィーリング」、に、ついて、エステ嬢、の、噂を調べてみました。
すると、イチ押し、の、セラピスト、として、「滝川ミカ」、という、セラピスト、を、見つけました。
私は、HPを、見ながら、携帯電話に、その店の、電話番号を、登録しました。
そして、携帯で、おそるおそる、「フィーリング」、に、電話をかけました。
時刻は、午後の4時です。
中国人の、エステ店、は、発信者番号非通知設定でも、構わない店も、多いのですが、日本人のエステ店、では、ほとんど全部、発信者番号通知設定、でないと、受け付けません。
なので、私は、発信者番号を通知設定、にして、かけました。
「もしもし・・・」
「はい」
女の声がしました。
「マッサージを受けたいんですが・・・」
「当店は、初めてですか?」
「はい」
「滝川ミカさんに、お願いしたいんですが・・・」
「はい。指名料は、1000円です。滝川さん、は、今日は、午後5時から、出勤です。いつ、来られますか?」
「午後5時に、お願いします」
「それでは、湘南台、の、西口に、来たら、午後4時50分に、電話を、して下さい。そこから、また、案内します。西口から、2分もかかりません」
「わかりました」
「お名前は?」
「山野、と言います」
「何分のコースにしますか?」
「120分のコースを、お願いします」
「はい。わかりました。では、今日の午後5時に、滝川ミカさん、を、120分のコースで、おとりしました」
そう言って、相手は、電話を、切りました。
私は、胸をドキドキさせながら、午後4時40分に、家を出て、車で、湘南台の西口に行きました。
午後4時50分に、湘南台の西口に着きました。
私は、また、フィーリング、に電話しました。
「もしもし・・・さっき、電話した山野ですが・・今、湘南台の西口にいます」
「では、そこから、マクドナルドの前の道を、北に進んで下さい。すぐに、6階建ての、マンション、アリーナ湘南台、が、見えてきます。その、6階の、605号室です」
私は、言われたように、マクドナルドの前の道を、北に進みましだ。
すぐに、アリーナ湘南台、が、見えてきました。
マンションの入り口は、防犯ロックが、かかっていて、入れません。
私は、また、フィーリング、に電話しました。
「もしもし・・・さっき、電話した山野ですが・・今、アリーナ湘南台、の玄関の前にいます」
「では、プッシュボタンで、605、と、押して下さい」
私は、605、と、プッシュボタンを押しました。
すると、インターホンで、合図の音が鳴りました。
「もしもし。滝川ミカ、さんに、予約した、山野ですが・・・」
すると、
「はい。どうぞ、お入り下さい」
という、声と、同時に、玄関のロックが、解除されました。
私は、アリーナ湘南台、の中に入り、エレベーターで、6階に上がり、605号室の、前に立ちました。
そして、チャイムを押しました。
ピンポーン。
部屋の中から、「はーい」、という声と共に、パタパタと、走ってくる音がしました。
カチャリ。
玄関が開きました。
きれいで、スレンダー、で、優しそうな、女性が、笑顔で現れました。
「いらっしゃいませ。どうぞ、お入り下さい」
私は、彼女が、とても、きれいな女性であることに、まず、ほっと、一安心しました。
そして、施術する部屋に、通されました。
部屋の真ん中には、布団が敷いてありました。
「では、120分の、コース、で、指名料、も、入れて、17000円です」
私は、財布から、17000円、出して、彼女に渡しました。
「では、シャワーを浴びて下さい」
「家を出る前に、シャワーは、浴びました」
「では、着ている物を、全部、脱いで、うつ伏せ、に、なって下さい」
私は、相模大塚の、「康楽」、同様に、紙パンツを、履かなくてもいい、ことを、知れて、小躍りして、喜びました。
私は、服を全部、脱いで、裸になり、布団の上に、うつ伏せになりました。
「では、マッサージをします。どこか、凝っている所は、ありますか?」
「全身を、お願いします」
「わかりました」
そう言って、彼女は、裸の私に、バスタオルを、かけて、指圧し始めました。
彼女は、小柄で、細身なのに、マッサージは、上手でした。
私は、彼女に、身を任せました。
しばしすると、彼女は、
「では、パウダーマッサージをします」
と言って、彼女は、私の背にかかっていた、バスタオルの、尻から下を、めくり上げました。
丸出しの、尻が、彼女に、丸見えになりました。
「寒くないですか?」
彼女が聞きました。
「いいえ」
バスタオルを、全部、取り去られて、全裸になるよりも、背中には、タオルが、かかっている方が、まるで、上着は脱がされて、下半身だけ、脱がされて、尻を出しているようで、頭隠して、尻隠さず、の、辱められている、SМ写真の女のように、恥ずかしいものです。
彼女にとっては、背中が、寒くならないように、との、配慮ですが、私は、尻だけ、めくられている、みじめな自分の姿になっていることに、被虐の快感が、起こってきました。
彼女は、尻、や、脚、に、パウダーをふりかけました。
そして、指先を立てて、触れるか、触れないか、の、ほんのわずかの、フェザータッチで、私の、尻、や、脚、や、足の裏、を、指先を立てて、なぞっていきました。
それは、くすぐったくて、やりきれない、もどかしい、快感でした。
私は、きれいな女の人に、虐められているようで、
「ああー」
と、被虐の快感に、声を上げました。
彼女のパウダーマッサージは、ものすごく、上手でした。
彼女は、私の足を、大きく開いて、私の尻の前に座りました。
足を開かされて、私の、尻の割れ目、が、パックリと、開きました。
そして、彼女は、尻の割れ目、を、スー、と、なぞり出しました。
尻の割れ目、を、見られていることと、尻の割れ目、を、なぞられている、被虐の快感が、私に、激しく起りました。
彼女は、美人で、しかも、サービス旺盛な女性だと知りました。
しばし、私は、彼女の、責めに、身を任せていましたが、もっと、虐めて欲しくて、うつ伏せの、膝を立て、尻を上げました。
モッコリと、尻が上がって、尻の割れ目、も、勃起した、おちんちん、も、金玉、も、丸見えになりました。
彼女は、何も言いませんでした。
何も言わなくても、私が、して欲しい、要求を、理解していました。
彼女は、両手を、股間から、差し入れて、私の、鼠径部を、触り出しました。
そして、金玉、を、揉んだり、勃起した、おちんちん、を、握って、ゆっくりと、しごき出しました。
「ああー」
私は、被虐の快感に、声を上げました。
彼女は、お尻の穴に、ローション、を、塗って、指を入れようとしました。
私の、金玉には、もう十分に、精液が造成されて、貯蔵されているので、このまま、尻の穴、を、刺激されながら、おちんちん、を、しごかれては、射精してしまうでしょう。
しかし、私は、彼女の、サービス精神が、旺盛なので、すぐには、出さず、もっと、楽しみたいと、思いました。
それで、私は、
「仰向けになってもいいですか?」
と、聞きました。
「ええ。じゃあ、仰向けになりましょうか」
と、優しく言いました。
私は、四つん這いの、姿勢から、仰向けに、なりました。
私は、今までの、続きを、求めるように、仰向けで、カエルのように、膝を曲げ、下肢を、折り畳み、そして、大きく、股を開いて、おちんちん、と、お尻の穴、が、彼女に、見えるようにしました。
彼女は、私の尻の前に座って、さっきの、続きを始めました。
ローションを、おちんちん、に、たっぷり、塗りつけて、尻の割れ目、を、なぞりながら、おちんちん、を、しごき出しました。
仰向けになった方が、彼女の、美しい顔、や、彼女が、おちんちん、を、しごいているのが、見えますから、四つん這い、より、いいのです。
(ああ。オレは、今、こんな、きれいな人に、虐められている。彼女のオモチャになっている)
と、思うと、被虐の快感が、いっそう、激しくなりました。
(いじめて。もっと、いじめて)
と、私は、心の中で、叫びました。
私は、もっと、激しい、欲求を、彼女に求めたくなりました。
彼女に、何を注文しても、聞いてくれると思ったからです。
「滝川さん」
「はい」
「僕の左横に来て下さい」
「はい」
彼女は、私の、左横に正座して座りました。
滝川さんは、私の、左横から、今までと、同じように、おちんちん、を、しごきながら、尻の割れ目、や、尻の穴、を、刺激しました。
横になって、嬉しかったことは、滝川さんの顔を、間近で見ることが、出来ることです。
「滝川さん」
「はい」
「僕の、上半身も、くすぐって下さい」
「はい」
そう言うと、彼女は、右手で、私の、脇の下、脇腹、首筋、をくすぐったり、乳首を、つまんだり、しました。
女の乳首は、興奮すると、勃起して、大きくなりますが、男の乳首も、刺激されると、小さいけれど、勃起します。
滝川さんは、右手で、私の、乳首、や、脇腹、を、くすぐって、左手で、おちんちん、を、しごきました。
私は、こんな、きれいな、女性に、オモチャにされていることに、興奮して、激しく、勃起してきました。
私は、性欲においては、SМ的なものにしか、興奮できません。
なので、SМ写真集を、たくさん、持っていました。
私は、裸にされて、縛られて、男たちに、弄ばされている、女の写真に、激しく興奮します。
私は、その写真の女を見ていると、だんだん、その女に、感情移入していって、その女になって、男たちに、弄ばされたい、欲求が、つのっていきます。
SМ絵師の描いた、SМの絵も、好きで、いくつも、持っていました。
もちろん、写真の方が、実物で、リアルなので、圧倒的に、絵より、写真の方に、興奮します。
しかし、あるSМ絵師の描いた一枚の絵は、写真、以上に、興奮させられました。
それは、山崎無平、という、SМ絵師の描いた、一枚のSМ絵画です。
それは、「俎上の鯉」、という題で、若い美しい女が、丸裸にされて、大きな、机の上に、大の字に、縛られて、四人の、男たちに、弄ばされている、絵でした。
まさに、「俎上の鯉」、の、題通り、女が、まな板の上に、乗せられて、まさに、料理されている、絵でした。
女は、手足を、机の四つの脚に、縛られているので、乳房も、性器も、体全部をさらけ出して、観念しきっています。
というより、女は、目をつぶって、口を、半開きにして、手足を縛られて、身動きのとれない、裸を、男たちに、見られ、弄ばれている、ことに対して、(もう、どうとでも、好きなようにして)、と、被虐の快感に浸っているのです。
それは、山崎無平氏の、見事な、筆致によって、まるで、生きている女のように、絵から、その感情が、わかるほど、伝わってくるのです。
私は、その絵の女に、感情移入して、被虐の快感に浸ることが、よくありました。
今、まさに、こうして、服を着た、滝川ミカさん、の前で、丸裸を晒し、尻も、おちんちん、も、乳首も、全てを晒して、全てを見られ、弄ばれている、ことに、私は、山崎無平氏の、SМ絵画、「俎上の鯉」、の、女になりきっていました。
(もっと虐めて。もっと虐めて)
と、私は、心の中で叫びました。
滝川ミカさん、は、サド、では、ありませんが、私が、弄ばれて、興奮している、のを、悪戯っぽく、楽しんでいる、のは、明らかに、わかりました。
私の右には、滝川さんが、正座して、座っていますから、私は、左手で、そっと、彼女の、足に触れました。
彼女は、何も言いませんでした。
私は、マッサージするように、滝川さんの、足の土踏まず、を、指圧しました。
そして、アキレス腱、を、押したり、脹脛、を、触りました。
さらに、彼女の、お尻も、触りました。
もちろん、パンツの上からです。
彼女は、おちんちん、に、ローションを、塗り、さかんに、片手で、おちんちん、を、扱きながら、片手で、お尻の穴、を、なぞったり、乳首、を、つまんだり、と、悪戯っぽく、私を刺激します。
私の、金玉に、精液が大量に、造成され、貯蔵されていくのを、私は、感じました。
とうとう、私の、我慢の限界がやってきました。
「ああー。で、出るー」
私は、大きな声で、そう叫びながら、射精しました。
大量の白濁した精液が、勢いよく、放出されました。
滝川さんは、
「いっぱい出ましたね。ちょっと、待っていて下さい」
と言って、部屋から出て、ティシュペーパー、と、濡れタオル、を持ってきました。
そして、私のおちんちん、や、腹の上に、飛び散った、精液を、ふきとりました。
「今度は、何をしましょうか?」
滝川さんが、聞いてきました。
「何でもいいです」
と、私は答えました。
「じゃあ、ヘッドマッサージをしましょうか?」
「はい」
滝川さん、は、仰向けの私に、バスタオルを、かけ、私の頭の上方に正座して、ヘッドマッサージ、を始めました。
滝川さん、のヘッドマッサージは、とても、気持ちがいいものでした。
私は、両手を、頭の上に伸ばして、滝川さん、の、太腿を触りました。
他の男のように、いやらしく、ではなく、優しく、撫でるように。
私は、滝川さん、が、どんな境遇の人なのか、知りたくて、話しかけました。
もちろん、女性に、年齢は、聞けませんが、30代であることは、間違いありません。
「結婚していますか?」
「ええ」
滝川さん、ほどの、美人で、優しい性格なら、世の男が、ほっておくはずは、ありません。
「子供はいますか?」
「え、ええ」
普通、女は、子供がいても、「いる」、と、ハッキリとは、言えませんが、滝川さん、は、ウソをつくことの出来ない、誠実で、正直な性格なので、答えました。
「男の子ですか。女の子ですか?」
「女の子です」
「どこに住んでいるのですか?」
と、私は、聞きましたが、さずかに、その質問には、答えてくれませんでした。
しかし、私の方は、
「僕は、湘南台の東口に、住んでいます。なので、ここには、10分で来れます」
と、言いました。
「山野さんの、お仕事は何ですか?」
「医者です。でも、小説を書いていて、浅野浩二、という、ペンネーム、で、小説を、HPに、アップしています。よかったら、ネットで、読んでみて下さい」
そう言って、私は、家で、「浅野浩二」、と書いた、メモを、バッグから、取り出して、滝川さん、に、渡しました。
「はい。読んでみます」
その他、少し、話していましたが、時間が、きてしまいました。
「じゃあ、そろそろ、終わりです。シャワーを浴びて下さい」
滝川さん、が、言いました。
彼女は、私の手を曳いて、風呂場に、連れていきました。
風呂場には、スポンジ、と、ボディーソープ、が、ありましたので、私は、スポンジに、ボディーソープを含ませ、全身についているオイルを洗い流しました。
脱衣場は、すりガラスだったので、脱衣場に、私が、出ると、彼女が入ってきて、私の体を、ふいてくれました。
別に、自分でも、ふけますが、そして、自分で、ふいた方が、手っ取り早いのですが、滝川さん、のサービスを、受けたかったので、彼女に、ふいてもらいました。
部屋に戻ると、私は、着てきた、服を着ました。
彼女は、次の客の用意のために、私が、シャワーを浴びている間に、散らかったバスタオルを、整えて、いました。
「はい。どうぞ」
彼女は、私に、麦茶を、渡してくれました。
私は、それを、一気に、全部、飲み干しました。
「滝川さん、好きです」
私は、マッサージ中も、その言葉は、何度も、言っていましたが、あらためて、彼女を見つめながら、ことさら、言いました。
しかし、彼女は、そう言われても、照れる様子も見せません。
彼女ほどの美人は、今までに、何度も、多くの男に、そのセリフを言われているので、慣れてしまって、いるのでしょう。
「また来ます」
私は、そう言いました。
彼女は、玄関まで、私についてきて、くれました。
「また来ます。どうも、ありがとう」
と言うと、彼女も、
「また来てくださいね」
と、ニコッと、笑って、小さく、手を振って、私を見送ってくれました。

私は、車で、家に帰りました。
私は、相模大野の、エステ店、以来、久しぶりに、いい女性を、見つけることが、出来て、最高の喜びを感じていました。
サービスも、いい上に、絶世の美人です。
20代前半の未婚の女は、まだ、男を知りませんから、男に対して、警戒心を持っている、女が多く、サービスも、悪い上に、触られることを、極度に嫌がる、セラピストもいるのです。
しかし、人妻で、しかも、子供まで、いる女は、男というものを、厭きるほど、知っているので、サービスもいいし、体も、少しくらいなら、触らせてくれるのです。
男のあつかい、に、慣れているのです。
しかも、彼女は、子供を産んでも、体形が全く崩れていません。
子供を産んでいる、とは、思えないほど、華奢で、スレンダーな、体形です。
こういう人は、生活がだらけていない、摂生のある、規則正しい生活をしている、からでしょう。
私は、結婚して、ずっと、一人の女と、一緒にいたい、とは、思いませんが、いつでも、会える、素敵な、女性の存在が、必要なのです。
それは、お金を払っての、ビジネスでの、付き合い、でも、構わないのです。
いっつも、その人に、会っていたいとは、思いません。
2週間に、1度、くらいで、十分なのです。
私の、生きがい、は、小説を書くこと、が、全てですから、むしろ、誰にも拘束されずに、自由な時間を持てることの方が、気が楽なのです。
しかし、そうはいっても、世の男、や、女は、みな、恋人を持って、男女の付き合いをしてます。
やはり、そういう、世の、男、や、女、を、見たり、想像したり、すると、嫉妬します。
なので、いつでも、会える、女性の存在が、必要なのです。
いつでも、会える、という、安心感が、あれば、それで、満足なのです。
男が女を求めるのは、本能的なものです。
そもそも、男は、女の体内から、生まれてきたのです。
女は、妊娠、および、分娩の時、つらい思いをして、子供を、産みますから、子供に対する、愛情の深さは、父親より、母親の方が、圧倒的に上です。
男は、みな、つらい時、苦しい時に、母親の胎内に戻りたい、という、子宮回顧の願望を持っているのです。
特攻隊員は、敵艦に突っ込む時、決して、「天皇陛下万歳」、などと言ったり、しません。
もちろん、「天皇陛下万歳」、と、叫んで、敵艦に突っ込んだ、特攻隊員は、多くいます。
しかし、それは、彼らの本心では、決してありません。
特攻隊員が、敵艦に、突っ込んで、まさに、死の恐怖を、実感した時、彼らは、みな、「お母さーん」、と、叫ぶのです。
私は、滝川ミカさん、という、心の拠り所を見つけて、安心して、小説創作に、打ち込むことが、出来ました。
そして、小説の創作も、はかどりました。
しかし、日が経つにつれ、また、滝川ミカさん、に、会いたい欲求が、つのってきました。
滝川ミカさん、が、いつまで、「フィーリング」、のセラピスト、を、続けるのかは、わからないのです。
メンズエステ店、の、セラピスト、は、入れ替え、が、結構、多くて、セラピストが、いきなり、いなくなってしまって、新しいセラピストが、入る、ことは、よくあることなのです。
セラピストは、お金を稼ぐために、メンズエステ、で、働いているので、あって、神奈川県には、より良い、エステ店など、いくらでも、あります。
一度、メンズエステ店で、儲ける、うま味を知った、女性が、時給1000円の、コンビニ店員の、仕事をする気には、なれないでしょう。
彼女らは、客から、受けとる、料金の、6割り、くらいを、もらうので、120分、指名料込みで、17000円、稼いだら、2時間で、6000円、稼いでいることになります。
2時間で、6000円の給料の仕事の喜び、を、味わった、人は、時給、1000円の、仕事など、する気には、なれないでしょう。
しかし、エステ店が、家に近かったり、時給が良かったりと、もっと、条件が良いメンズエステ店が、出来て、店を変えることは、あるのです。
それと、美人でない、不美人な子が、新人として、店に入ると、客としては、新人は、どんな子だろうと、興味本位から、入ってみることが、多いのです。
それを、不美人の子は、逆手にとって、新人として、あるメンズエステ店に入って、稼げるだけ、稼いで、悪い評判が、ネットに、書かれて、客の入り、が、悪くなった頃に、やめて、別の、エステ店に、別の源氏名で、入る、ということを、繰り返している、渡り鳥、のような人もいるのです。
滝川ミカさん、は、滅多に、出会えない、美人、で、しかも、サービスもいい、セラピストですが、より条件のいい店に、鞍替えしてしまう、可能性は、あるのです。
そして、別の店では、源氏名を変えますから、もう、探し出すことは、出来ません。
私は、そんな、不安に襲われ出しました。
それで、2週間、くらい、経った、ある日、の午前11時に、私は、また、「フィーリング」、に、電話しました。
「もしもし・・・・」
「はい。フィーリングです」
店のオーナーが、出ました。
「マッサージを受けたいのですが・・・」
「フィーリングに、来たことは、ありますか?」
「はい。あります」
「滝川ミカさん、に、お願いしたいのですが・・・」
「滝川さんに、以前、入ったことは、ありますか?」
「はい。あります」
「滝川さんは、今日は、夕方の5時から、出勤ですが・・・」
「では、今日の、5時に、予約をお願いします」
「わかりました。お名前を、お願いします」
「山野、と言います」
「わかりました。では、4時50分に、確認の電話をお願いします」
「はい。わかりました」
そう言って、私は、電話を切りました。
(ああ。会える。憧れの、滝川ミカさん、に、会える)
と、思うと、その日は、興奮して、とても、小説など、書けませんでした。
滝川ミカさん、は、私の、憧れの、女性であると、同時に、私の、性欲の発散をする、貴重な機会でした。
私は、布団の上に腹ばいになって、パソコンを、開いて、デスクトップの上に置いてある、SМ写真の、フォルダーを、開けて、見たり、山崎無平氏の、「俎上の鯉」、の、絵を見たり、また、SМのエロ動画を見たりして、性欲の興奮を、高めようと、しました。
実際、そういうものを、見ることで、性欲の興奮は、高まるのです。
そして、私は、風呂に入って、体を洗い、陰毛を、丁寧に、全部、剃りました。
女は、大人でも、恥毛を、剃って、割れ目が、くっきり見えている、パイパン(無毛)、の方が、陰毛があるより、はるかに、エロチックです。
特に、股縄をされた女は、無毛であることが、絶対条件です。
なぜなら、股縄は、尻の割れ目、から、性器の、割れ目、まで、女の恥ずかしい、股間を、麻縄で、縛り上げますが、股縄をされた女は、どのような、ポーズをとっても、股間の、恥ずかしい部分は、股縄によって、ギリギリ、隠されます。
もう、ほとんど、裸体が、全部、見えているのに、股間だけは、ギリギリ、見えない、という、それが、一層、女を辱めているのです。
男は、おちんちん、という、突起物があるので、股縄は、出来ませんが、女にしてみれば、男の裸を見る時、恥毛が、ゴワゴワしているより、毛が無くて、スッキリしている方が、見ていて、すっきりするでしょうし、また、おちんちん、を、しごく時、しごきやすいでしょう。
私は、恥毛を剃って、布団の中で、エッチな、写真、や、動画を見て、性欲の興奮を高めていきました。
5時が、近づくにつれ、私の興奮も高まっていきました。
(ああ。もうすぐ、滝川ミカさん、会える)
4時40分になったので、私は、家を出ました。
山崎無平の、「俎上の鯉」、の、絵、や、SМ写真を、プリンターで、プリントした、写真を、数枚、バッグの中に、持っていきました。
そして、ちょうど、4時50分に、アリーナ湘南台、の横の駐車場に着きました。
私は、車を駐車場に入れ、「フィーリング」、に電話しました。
「もしもし・・・5時に、滝川ミカさん、に、予約した、山野ですが・・・」
「はい。5時から、滝川ミカさん、に予約の山野さん、ですね。今、どこに、いますか?」
「アリーナ湘南台、の横の駐車場にいます」
「わかりました。それでは、605号室と、押して下さい」
私は、車をロックして、アリーナ湘南台、の玄関に入りました。
私は、605、と、ボタンを押しました。
すると、通話できる状態になりました。
「もしもし。滝川ミカ、さんに、予約した、山野ですが・・・」
すると、
「はい。どうぞ、お入り下さい」
という、滝川さん、の声と、同時に、玄関のロックが、解除されました。
私は、エレベーターで、6階に上がり、605号室の、前に立ちました。
そして、チャイムを押しました。
ピンポーン。
部屋の中から、「はーい」、という声と共に、パタパタと、走ってくる音がしました。
カチャリ。
玄関が開きました。
滝川ミカさん、が、笑顔で、出迎えてくれました。
「こんにちは」
「いらっしゃいませ。どうぞ、お入り下さい」
私は、マッサージを、施術する部屋に、通されました。
以前と、同じ部屋です。
私が、彼女を、心待ちしていたように、彼女も、5時から、私に会うことを、知っているのです。
私は、興奮で、ガチガチでしたが、彼女は、どういう気持ちで、私を待っていたのかは、わかりません。
「お久しぶりですね」
彼女が、嬉しそうに言いました。
私は、切ない表情をして、
「ああ。滝川さん。この前いらい、ずっと、滝川さん、の、ことを、思っていました」
と、私は、切ない胸の内を、正直に、告白しました。
彼女は、ふふふ、と、笑って、それに対しては、答えませんでした。
私は、彼女に熱烈に恋していますが、彼女にとっては、私は、多くの客の一人なのでしょう。
しかし、彼女の嬉しそうな、態度を見ると、私を嫌っていない、ことは、わかります。
むしろ、好意を持っていてくれる、ようです。
私は、すぐに、運動用の、シャツ、と、単パン、を、脱ぎました。
私は、パンツは、履いてきませんでした。
一方、彼女は、超ミニスカートに、薄い、ブラウス、とはいえ、彼女は、服を着ています。
私は、服を着ている、彼女の前で、おちんちん、の、毛を剃った丸裸を、見られて、さっそく、マゾの快感が起こってきました。
彼女には、SМの趣味は、感じられず、無いと、思いますが、悪戯心は、あり、男の気持ち、は、知っているのです。
部屋の真ん中には、布団が敷いてあります。
「では、120分の、コース、で、指名料、も、入れて、17000円です」
私は、財布から、17000円、出して、彼女に渡しました。
「シャワーは、どうしますか?」
「シャワーは、家で浴びてきました」
「では、布団の上に、うつ伏せ、に、なって下さい」
私は、布団の上に、うつ伏せ、になりました。
彼女は、私の背中に、バスタオルを、かけました。
私が、彼女に、会いに来た目的は、もちろん、彼女に、裸を見られ、彼女に弄ばれて、マゾの快感を、得るためですが、いきなり、「それをして」、とは、言えませんでした、し、また、最初は、少し、彼女の、マッサージを受けたかったのです。
というのは、男女のセックスでも、そうですが、最初は、服を着たまま、お互い、抱き合い、触り合い、だんだん、服を、脱がしていって、裸になる、という、順序を、踏むことに、男も女も、興奮するからです。
彼女は、バスタオルの上から、私の体を、指圧しました。
そして、体重を乗せて、私の体を指圧し、肩、や、背中、を指圧するために、彼女は、私の、背中に、馬乗りに、乗りました。
私は、言いようのない、快感を感じていました。
というのは、私の背中に、馬乗りになったことで、彼女の体重が、私の背中に、かかり、彼女の、お尻の、感触、や、股間、の感触、が、背中に伝わってきたからです。
人間の触覚は、手だけでは、ありません。
人間の触覚は、体中にありますから、女性と、体が、触れていれば、そこで、女性の、体の感覚を、感じることが、出来ます。
滝川さん、は、お尻までは、触らせてくれませんが、こうして、背中に、馬乗りにされていると、彼女の、お尻、や、股間、の、感触、を、十分、楽しむことが、出来ました。
また、彼女に、馬乗りにされていることで、あたかも、彼女に、虐められているようで、それも、私の被虐心を、刺激しました。
しばし、彼女は、私の、背中に馬乗りになって、肩、や、背中、を、揉んでいましたが、私が、私が、
「そろそろ、パウダーマッサージを、お願いします」
と言うと、彼女は、
「はい。わかりました」
と言って、私の背中から、降りました。
そして、前回と同じように、彼女は、私の背にかかっていた、バスタオルの、尻から下を、めくり上げました。
丸出しの、尻が、彼女に、丸見えになりました。
全裸ではなく、肩、や、背中、は、バスタオルで、隠されているのに、尻、だけ、晒しているというのは、全裸以上に、恥ずかしいものです。
SМ写真では、女の羞恥心を、ことさら、煽るため、ブラウス、や、ブラジャー、は、着けたままにして、下半身だけ、スカート、も、パンティー、も、全部、脱がされて、丸裸にされている、という、写真が多いのです。
女は、(こんなことなら、いっそ、全部、脱がして)、と、やけになって、言いたいでしょうが、それを言うことも、出来ず、中途半端な、みじめな、姿のまま、じっと、我慢するしかないのです。
しかし、その、どうしようもない、みじめさが、マゾの女にとっては、被虐の快感でもあるのです。
私も、彼女らと、同じように、頭隠して尻隠さず、の、みじめな、姿を、晒していることに、被虐の快感を感じていました。
彼女は、尻、や、脚、に、パウダーをふりかけました。
そして、指先を立てて、触れるか、触れないか、の、ほんのわずかの、タッチで、私の、尻、や、脚、足の裏、を、なぞっていきました。
くすぐったくて、やりきれない、もどかしい、快感でした。
私は、きれいな女の人に、虐めれて、
「ああー」
と、私は、被虐の快感に、声を上げました。
彼女のパウダーマッサージの技術は、ものすごく、上手でした。
彼女は、私の足を大きく開いて、尻の前に座りました。
足を大きく開かされて、私の、尻の割れ目、が、パックリと、開きました。
そして、彼女は、尻の割れ目、を、スー、と、なぞり出しました。
尻の割れ目、を、見られていることと、尻の割れ目、を、なぞられている、被虐の快感が、私に、激しく起こりました。
しばし、私は、彼女の、責めに、身を任せていましたが、もっと、虐めて欲しくて、うつ伏せの、膝を立て、尻を上げました。
モッコリと、尻が上がって、尻の割れ目、も、勃起した、おちんちん、も、金玉、も、丸見えになりました。
そして、彼女は、この態勢の私の、尻の割れ目、を、スー、と、なぞったり、尻の穴、を、ツンツン、突いたりしました。
そして、彼女は、両手を、股間から、差し入れて、私の、鼠径部を、触り出しました。
そして、金玉、を、掌に包んで揉んだり、勃起した、おちんちん、を、握って、ゆっくりと、しごき出しました。
「ああー」
私は、被虐の快感に、声を上げました。
彼女は、お尻の穴に、ローション、を、たっぷり、塗って、指を入れようとしました。
前回は、滝川さん、ほどの、きれいな人に、汚い尻の穴、を、入れられることは、申し訳ないと思っていたので、私は、尻の穴、は、キュッ、と閉じていました。
しかし、滝川さん、は、男のあつかいに、慣れているので、男の、尻の穴、に、指を入れる、前立腺マッサージ、を、きたない、とは、思っていないのでしょう。
私は、肛門の力を緩めました。
すると、滝川さん、の、指が、スポッ、と、私の、尻の穴、に、入ってきました。
いったん、尻の穴、に、入ってしまった指は、もう、抜けません。
尻の穴、の、肛門括約筋が、指をしめつけるだけです。
彼女は、私の、尻の穴、に、指を入れたまま、勃起した、おちんちん、を、握って、ゆっくりと、しごき出しました。
「ああー」
私は、(もっと、虐めて。もっと、虐めて)、と、被虐の叫びを、心の中で、叫びました。
私の、おちんちん、は、ビンビン、に、勃起しています。
私は、射精しそうになる予感を感じました。
しかし、この態勢で、射精してしまうのは、もったいなく、私は、
「滝川さん」
と、哀れな声を出しました。
「何ですか?山野さん」
滝川さん、が、聞きました。
「仰向けでお願いします」
「はい。わかりました」
私は、体を反転して、仰向けになりました。
「滝川さん」
「はい」
「この前のように、僕の左横に来て下さい」
「はい」
滝川さん、は、私の要求は、何でも聞いてくれる、寛容な人でした。
私は、今までの、続きを、求めるように、仰向けで、カエルのように、膝を曲げ、下肢を、折り畳んで、そして、大きく、股を開いて、おちんちん、と、お尻の穴、が、彼女に、見えるようにしました。
彼女は、私の、左横に正座して座りました。
そして、彼女は、さっきの、続きを始めました。
ローションを、おちんちん、に、たっぷり、塗りつけて、尻の割れ目、を、なぞりながら、おちんちん、を、しごき出しました。
彼女は、仰向けになった、私の、脇の下、や、脇腹、や、首筋、を、左手で、くすぐったり、乳首を、つまんだり、しました。
私の乳首は、彼女に、コリコリと、つままれて、勃起しました。
私は、女になったような、気分でした。
私は、山崎無平の、「俎上の鯉」、の女に、なりきっていました。
(もっと虐めて。もっと虐めて)、と、私は、心の中で、被虐の、雄叫びを上げました。
滝川さんは、右手で、また、私の、お尻の穴、に、ローションを塗り、お尻の穴、に、指を入れようとしてきました。
私は、滝川さん、の、肛門責めに、抵抗することなく、力を抜いて、受け入れました。
すると、スポッ、と、尻の穴、に、滝川さん、の、指が入りました。
いったん、入った指は、私の意志と関係なく、肛門括約筋が、ギュッ、と、絞めつけて、放しません。
私は、女になったような、気分でした。
男が、女の膣に、指を入れると、膣は、男の指を絞めつけます。
しかし、膣は、元々、男の性器を、受け入れるように、出来ていますので、絞めつける力は、そう、強くありません。
しかし、肛門は、いつも、しっかり、締まっておくのが、その役割ですから、指を入れられると、膣以上に、入った指を、絞めつけます。
彼女は、サービス精神が旺盛であると、同時に、男を、興奮させて、その反応を見て、楽しむ、悪戯っぽい、性格も、あります。
彼女は、私の、勃起した、おちんちん、に、ローションを、塗り、指を、尻の穴、に入れて、尻の穴、を、責めながら、おちんちん、を、しごき出しました。
私は、金玉に、精液が大量に、造成され、貯蔵されていくのを、私は、感じました。
とうとう、私の、我慢の限界がやってきました。
「ああー。で、出るー」
私は、大きな声で、そう叫びながら、射精しました。
大量の白濁した精液が、勢いよく、放出されました。
滝川さんは、
「いっぱい出ましたね。ちょっと、待っていて下さい」
と言って、部屋から出て、ティシュペーパー、と、濡れタオル、を持ってきました。
そして、私のおちんちん、や、腹の上に、飛び散った、精液を、ふきとりました。
私は、山崎無平の、「俎上の鯉」、の女になれた、歓喜に浸っていました。
その後は、前回と、同じように、ヘッドマッサージをしてもらいました。
滝川さん、は、仰向けの私に、バスタオルを、かけ、私の頭の上方に座り、ヘッドマッサージ、を始めました。
射精した後の、滝川さん、のヘッドマッサージは、とても、気持ちがいいものでした。
私は、両手を、伸ばして、滝川さん、の、太腿を触りました。
私は、滝川さん、の、太腿を触りながら、彼女と、話しました。
「滝川さん。僕のホームページ、見ましたか?」
「あっ。ごめんなさい。見ていません」
私は、少し、ガッカリしました。
私は、滝川さん、と、話したかったのですが、私と、滝川さん、は、趣味、も、関心事、も、共通するものが、全くありませんでした。
滝川さん、は、好きな作家など、いなくて、小説など、全く、読まない人なので、小説の話を、しても、全く通じませんでした。
彼女は、芥川龍之介の、「蜘蛛の糸」、も、「杜子春」、も、知りませんでした。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」、などは、児童用に書かれた、お話で、幼児用の絵本にも、なってます。
これくらいは、もう、日本では、常識です。
彼女は、小学校、中学校、高校、は、出ているので、国語の授業で、芥川龍之介の、「蜘蛛の糸」、の、話を、読む機会は、あったはずです。
彼女は、真面目な性格なので、学校の授業は、ちゃんと、受けていた、でしょうが、学科の勉強には、興味が、全く起こらなかったのでしょう。
私は、それでも、一応、持ってきた、昔、自費出版した、「女生徒、カチカチ山と十六の短編」、の単行本を、バッグから出して、彼女に、渡しました。
「これ。僕が、書いたんです。あげますから、よかったら、読んで下さい」
と、言って、彼女に渡しました。
「ありがとうございます。ぜひ、読んでみます」
と言って、彼女は、受けとりました。
知り合った人が書いた本、となれば、興味本位で、読んでくれるのでは、ないか、と、私は、一抹の期待をかけました。
「滝川さん」
「はい」
「滝川さんの、下着、売ってくれませんか?」
私は、勇気を出して、言いました。
私は、彼女が、人妻であっても、惚れ込んでいましたので、彼女の、下着を、私の、宝物として、欲しかったのです。すると、彼女は、
「だーめ。だめ、だめ。そんなことしない。昔は、そんな事したことも、あったけど・・・」
と、言下に断りました。
断られたのは、残念ですが、滝川さん、ほどの、真面目な人でも、少女の頃は、下着を、売ったことも、あると、聞いて、以外でした。
やはり、おこずかい、が、少なくて、欲しい物が、買えないと、真面目な少女でも、そういうことも、するものなのだな、と、思い知らされました。
「山野さん。自炊してますか?」
「していません。外食、か、コンビニ弁当だけ、です」
そして、私は、滝川さん、に聞きました。
「滝川さん、は、どんな料理を作るのですか?」
「リゾット、って、簡単につくれますよ。山野さん、も、作ってみては、いかがでしょうか?」
滝川さん、が、自炊をしない、私のことを、思って、提案してくれました。
私は、
「わかりました。作ってみます」
と、答えました。
しかし、私は、自炊など、面倒くさくて、時間の無駄、としか、思っていないので、「作ってみます」、とは、言ったものの、心の中では、つくる気は、全く、ありませんでした。
人間、どうしても、自分の興味のないことには、無関心になってしまうものです。
そうすると、おそらく、彼女も、私の渡した、「女生徒、カチカチ山と十六の短編」、の単行本も、読んでくれない、可能性が、高いでしょう。
その他、彼女と、色々なことを、雑談しました。
彼女の、ヘッドマッサージを受けながら、少し、話していましたが、時間が、きてしまいました。
「じゃあ、そろそろ、終わりです。シャワーを浴びて下さい」
滝川さん、が、言いました。
「いえ。シャワーは、いいです」
私は、少しでも長く、美しい彼女を見ていたく、出来れば網膜に焼きつけたいほどに思っていたので、シャワーは、家で浴びようと思いました。
彼女は、私に、麦茶を渡してくれました。
私は、麦茶を飲みながら、
「また来ます。どうも、ありがとう」
と、私は言いました。
彼女は、ニコッ、と、笑いました。
「また来てくださいね」
彼女も、嬉しそうに、玄関まで、ついてきてくれて、手をふって、私を見送ってくれました。
私は、車で、家にもどりました。
私は、布団の中で、滝川さん、に、された、心地いい一時の余韻に浸っていました。
私は、憧れの、女性、であり、最高に性欲を満たしてくれる、滝川さん、の、存在に感謝しました。
「私には、滝川さん、という、いつでも会える、素晴らしい女性がいる」
と思うと、安心できました。
そして、私は、毎日、小説を書きました。
安心して、書けました。
滝川さん、という、いつでも会える、安全弁があるからです。
小説を書いている人間は、みな、小説創作至上主義、だと私は思います。
少なくとも、私は、そうです。
芥川龍之介は、よく、「芸術至上主義」、と、言われています。
実際、芥川龍之介は、「芸術至上主義者」、でした。
しかし、これは、何も特別なことではなく、本気で、何かに、打ち込んでいる人は、みな、そうでしょう。
プロ野球選手は、「プロ野球」、のみが、自分にとっての、唯一絶対の、価値観でしょうし、作曲家にとっては、「曲づくり」、が、唯一絶対の、価値観でしょう。
彼らは、みな、
「オレから野球をとったら何も残らない」
「オレから曲づくりをとったら何も残らない」
と、思っています。
それと、同じで、小説を書いている人間も、
「オレから小説を書くこと、をとったら何も残らない」
と思っているのです。
ですから、小説を書いている人間は、小説を書いてさえ、いれば、満足なのです。
小説家は、世間の人間が、楽しんでいる、現実の喜び、たとえば、
「素敵な恋人ができた」、「海外旅行に行った」、「美味い料理を食った」、「応援している、プロ野球の球団が優勝した」
などの、ことは、「最高に満足できる、いい小説が書けた」、ことの喜びに、比べたら、どうでもいいこと、なのです。
つまり、小説家とは、世間をよく観察していますが、あくまで、観照者の立場であり、世捨て人、であり、小説を書くこと以外の事は、人生の残渣なのです。
恋人がいなくても、街で、仲睦まじそうにしている、男女を見ても、「ふん。オレは、小説の中で、素晴らしい、素敵な、男女を、作り出せるぞ」、と、思っているのです。
そんな、私でしたが、滝川さん、ほどの、素晴らしい女性に対しては、その信念が、ぐらついてしまいました。
「ああ。滝川さん、に、会いたい。こんな、機会は、人生で、もう二度と来ないだろう。滝川さん、は、いつまで、フィーリング、で、セラピストをするのだろう?」
と、私は、思いました。
そのため、小説を書きながらも、日が経つにつれ、滝川さん、に、会いたい、欲求が、つのっていって、2週間に1度、くらいは、フィーリング、に、滝川さん、に、会いに行きました。
フィーリング、に、行く前に、私は、エッチな、SM写真、や、SМ動画、山崎無平の、「俎上の鯉」、の絵を見て、性的興奮を、うんと、高めて行きました。
滝川さん、は、チャイムを、押すと、ニコッ、と、笑って、笑顔で迎えてくれました。
そして、私は、「俎上の鯉」、となって、滝川さん、に、虐めてもらい、被虐の快感に、最高の満足を感じていました。
私が、
「滝川さん。いつまで、フィーリング、にいますか?」
と、聞くと、彼女は、
「当分、続けます」
と言いました。
私は、それを、聞いて、安心しました。
そんなことで、私は、毎日、小説を書きながら、2週間に1度、くらいの、割り合いで、滝川さん、に、会う、という、生活をしていました。
そんな生活が、1年、ほど、続きました。
しかし、1年ほどして、フィーリング、に、行った時、ある時、滝川さん、は、
「引っ越すので、近く辞めます」
と言いました。
それを聞いた時は、ショックでした。
しかし、私に、彼女を、フィーリング、に、つなぎとめておく権利など、ありません。
こうして、滝川さん、は、フィーリング、を、辞めていきました。
これは、私にとって、とても、残念でした。
しかし、仕方がありません。
その後、私は、心が休まる、女性を、求めて、いくつかの、メンズエステ店、に、行きました。
しかし、滝川さん、ほどの、美しく、優しく、そして、エッチな悪戯をしてくれる、女性には、出会えませんでした。
滝川さん、は、「昼は淑女のように、夜は娼婦のように」、という、最も魅力のある女性なのです。
他の、エステ店、で、少し、気に入った、セラピストを、見つけて、マッサージ、を、受けていても、頭には、滝川さん、の、顔が、浮かんできてしまうのです。
本当に残念です。
しかし、人生で、滝川さん、と、出会えたことは、私の、かけがえのない財産です。


令和元年9月18日(擱筆)


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