小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

本田宗一郎のウソを見抜けるか?

2018-02-20 04:25:55 | 考察文
本田宗一郎が、「行政改革」、という、講演で、小学校の時の、イタズラを面白おかしく語っている、You-Tube、がある。

本田宗一郎は、小学校の時、通信簿を親に見せ、「本田」、の印を親に押してもらって、先生に渡さねばならなかった。

本田宗一郎は、成績が悪かったので、親には見せたくなく、それで、ゴムで、「本田」、の印を作って、自分で押して、先生に渡した、そうだ。

そうしたら、他の生徒も、オレの印も、作ってくれ、と、注文が殺到して、本田宗一郎は、みんなに、印を作ってやったそうだ。

そして、先生に、字が逆になっているぞ、と、叱られたそうだ。



これを、講演を聞いている人は、笑って聞いていたが、これは、講演を聞きに来た人を楽しませるための、ウソだ。

「本田」、は、左右対称だから、問題はない。

しかし、ほとんどの名前は、左右対称ではない。

たとえば。

ゴムに、「浅野」、を、そのまま彫って、その印を押したら、字はさかさまになる。

しかしである。

普通、苦労して、印、を作ったら、まず、テストとして、印、に、朱肉をつけて、紙切れ、に、押してみて、印、の、出来具合を見てみるものだ。

いきなり、通信簿に押したりは、しない。

紙切れ、に、押した時点で、字は、そのまま彫ると、さかさま、になる、ということに気づくはずだ。

この時点で、犠牲者は、出ないで済む。

また、いきなり、「浅野」の、通信簿に、印を押しても、字が、さかさまになっている、ことに気づくはずだ。

だから、犠牲者は、出たとしても、一人ですむ、はずだ。

しかし、本田宗一郎は、みんな、さかさまに、してしまって、先生に、叱られた、と言っている。

だから、これは、講演を聞きに来た人を、楽しませる、悪意のない、ウソだ。

しかし、それに、気づいている人が見受けられない。

こんなことは、ちょっと、考えれば、わかるはずだ。
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