「文部科学省の支援事業の対象校とするよう取りはからったとして、東京地検特捜部に受託収賄容疑で逮捕された文科省科学技術・学術政策局長、佐野太(ふとし)容疑者(58)が受けた便宜の見返りが、自分の子供を東京医科大(東京都新宿区)に合格させてもらうことだったことが4日、関係者への取材で分かった。」
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医学部入試の不正問題だが。
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それとは、別に、僕が疑問に思っていることについて書こう。
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僕は、奈良県の公立医学部に入った。
そして、医師になった後、何回か、公立医学部は、県の税金で、運営されているので、その県に住所がある人は、入りやすく、他の県の受験者は、不利、ということを、何人もの医師が言っているのを聞いた。
いかがわしくない医学部入試に関する本にも、ちゃんと書いてある。
大学側としては、県民の税金で、運営している、医学部なのだから、卒業後は、大学病院に残ったり、県内に多くある、大学の関連病院で、県民のために働いて欲しい、という思いは、絶対あると思う。
泌尿器科の教授は、卒業して、他の大学の医局に行く人を、露骨に、「裏切り者」、と言っていた。
しかし、どこの医学部の教授も、「そんなことはない。合否は公平に決めている」、と言っている。
しかし、入試の点数が、同じ受験者がいたとしたら、やはり、県内に住所がある、受験生を合格させると思う。
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医学部教授としては、「入試の点数が、同じ受験者がいたとしたら、県内に住所がある、受験生を合格させる」、とは、きれいごとの建前上、絶対、言えない、と思う。
それと、国公私立に関係なく、入試の点数が、同じ受験者がいたとしたら、その大学の教授の息子とか、関連病院の院長の息子とかがいたとしたら、そっちの方を、優先的に合格させていると思う。
しかし、そういう噂はすぐにひろまるから、大学側としては、「あの大学は、いかがわしい」、と世間に言われたくないから、結構、公平に、合否を決めているかもしれない。
しかし、人間は、そんな、性善的てはなく、結構、えげつないから、それも違うかもしれない。
なので、本当の所は、わからない。