小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

ボディービルはスポーツか?

2017-02-26 22:33:19 | 武道・スポーツ
「ボディービルはスポーツか?」

という命題に対して、ほとんどの人は、「ボディービルなんてスポーツじゃない」、と言うだろう。

確かに、僕も、感覚的には、「ボディービルはスポーツではない」、と思ってしまう。

その理由は。

「スポーツとは、特殊な技術を身につけて、行う競技」

という、感覚があるからだ。

(マッスル北村、は、ボディービルをスポーツと見なしていた)



僕は、へそまがり、なので、こういう風に考えてしまう。

「では、スポーツは、技術を要する競技なのか?」と。

僕にとっては、この答えは、「NO」、である。

つまり。

「スポーツなんて、技術を要さない競技である」

と、僕は思っている。

「技術」、というのは、それを身につけるまでの期間は、非常に、困難だが。

いったん、技術を身につけてしまったら。

「技術」、は、もう、何の意識も、苦労も、いらない、日常の動作になるのである。

スポーツ選手が、スポーツをしている行為は、人が、鉛筆で字を書いている行為と、同じなのである。

「鉛筆で字を書く」、というのも、幼い子供が、長い期間をかけて、苦労して、身につけた、「技術」、なのである。

だから、僕は、ボディービルも、スポーツも、「技術を要さない運動」だと思っている。



僕が、興味があるのは。

「技術」を、身につけるまでの、苦しい、プロセスだけである。

それのみに、僕は、価値を感じている。

ちょうど、プラモデルの作製のように。

(僕は子供の頃、よく、プラモデルを作った)

プラモデルは。作り上げるまでの、プロセスだけが面白いのである。

そして。

プラモデルは、出来上がってしまったら、その完成品を見ていても、全然、面白くないのである。

出来上がった、プラモデルは、ぶっ壊し、次の、新しい、プラモデルを作るのが、楽しいのである。



僕も、筋トレをやっているが。

確かに、「技術」、というものは、要さないが。

「筋トレ」が、苦痛にならないほどになるには。

「コツ」が、必要なのである。

慣れてしまうと。

「筋トレ」、と、「スポーツ」、は、ほとんど、同じような感覚なのである。

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