小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

安保法案3

2015-09-19 07:44:25 | 政治
安保法案について、書いているうちに、また、疑問が起こってきた。

なので、その疑問を書く。

まず、民主政治が最高に素晴らしい政治形態なのか、という疑問である。

民主政治は、言葉を変えれば、衆愚政治である。

政治に無関心な人や、日本の政治のシステムや、世界各国の思惑、世界情勢を、ろくに、理解していない、人を、主権者として、しまっては、正しい政治など出来るはずがないでは、ないか。こんなことは、当たり前のことである。

日本は、太平洋戦争、軍国主義、の反省から、そして、日本国憲法から、絶対的な平和主義を貫いてきた。
戦後、70年間、一度も戦争をしなかった。自衛の戦争もしなかった。それは、確かに、世界に誇れることである。
しかし、日本が、戦後、70年間、一度も、戦争をしないで、すんだのは、なぜか?
それは、日米安保条約を、アメリカと結んでいた、おかげ、から、かもしれないではないか。その可能性は、十分、ある。
大量の核兵器を持ち、強靭な軍事力を持つ、アメリカと軍事同盟を結んでいたから、アメリカの攻撃が、怖くて、日本に、攻撃が、出来なかったのでは、ないか。

吉田茂、岸信介がアメリカと結んだ、日米安保条約は、はたして、良かったのか、悪かったのか?
日米安保条約を結ばなかったら、日本は、どうなっていたのか。それは知ることが、出来ない。
政治は、過去の判断の正否を知ることも、出来ないし、また、将来を、予測することも、出来ない。
あの当時は、ソ連が、共産主義国家として、アメリカと敵対し、東欧を赤化し、朝鮮や、ベトナム、さらには、キューバにまで、つまり、全世界を、赤化して、世界の、覇権国となろうと、していたでは、ないか。

あの当時の政府の判断としては、日米安保条約を結んだ方が、いいと、判断したのは、無理もなかった面もある。

しかし、結果として、ソ連は、自分の意志で、解体し、ドイツでも、ベルリンの壁が、壊され、東欧の赤化も、なくなった。

その後には、結んでしまった、無用な(無用か、どうかは、言いきれないが)、日米安保条約だけが、残った。その結果、どうなったか。日本は、アメリカの奴隷となった。
はっきり言って、アメリカは、ならず者国家であり、力と、恫喝で、日本を、アメリカのいいなりに、なる国に、してしまった。
アメリカ人は、人間を奴隷にするのが、好きな特性があるのである。綿花の栽培の労働力のために、アフリカから黒人を、奴隷として、人権など無視して、一方的に、強制的に、連行してくることに、何の抵抗も感じない感性なのだ。一方、日本人は、「家畜人ヤプー」や、切腹や、谷崎潤一郎のように、マゾヒストが多いのだ。

日本にバブルをもたらし、日本の経済を、滅茶苦茶にしたのも、アメリカの恫喝によって、昭和60年に、結ばれた、プラザ合意のためである。

田中角栄だって、アメリカより先に、中国を、訪中し、日中の国交を、結んでしまったために、アメリカの怒りを買い、アメリカの仕組んだ(本当の所は、わからないが)ロッキード事件で、逮捕されて、失脚してしまった。

アメリカとは、こんな、ならず者国家なのである。傲慢、極まりない。何様のつもりだ。

もし、タイムマシンがあって、将来が、見えていたのなら、日本は、日米安保条約を結ぶべきでは、なかった。

もう、こうなったら、日本は、もう一度、アメリカと戦争すべきだ。日本は、資源でも、軍事力も、アメリカの軍隊には、とても、かなわないから、秘密裡の内に、作戦を立て、アメリカの一番の急所を狙って、先制攻撃をし、有利な状態の時に、停戦をアメリカに求めるべきだ。
(しかし、これは、やはり、勝ち目がなそうに思う)

そして、日本は、日米安保条約を、結ぶ前に、日本国民の意志で、憲法9条を、改正し、自衛隊を、日本の、正式な軍隊にすべきだったのだ。

日本は、太平洋戦争の反省から、戦争に対して、完全な、戦争アレルギー反応になっていたのだ。つまり、冷静な考え、というものが、出来なかったのである。

軍隊は、持っても、行使すべきてではないが、軍隊を持っている、ということが、他国に、日本を、侵略しようとする、意志をなくさせるのだ。
もちろん、他国が、無法な先制攻撃をしてきた時は、正当防衛として、戦うべきだ。

将来に対する、備え、というのなら、日本は、地震大国、自然災害大国なのだから、そして、それは、紛れもない現実的な、危機なのだから、防災に力を入れるべきだ。

さらには、宇宙人が、地球を侵略しようと、攻めてくる可能性だって、否定できない。その用意も、当然、すべきだ。

そもそも、中国は、悪徳政治家達が、膨大な資産を持って、中国の政治をほったらかして、他国に、どんどん、逃亡しているのだ。格差は大きくなるばかりで、不動産バブルは、はじけ、民主主義国家でないから、スモッグや、公害も、ほったらかしで、中国国民の、政府に対する怒りは、増すばかりで、もう、中国国民による、共産党政府、打倒の革命が起こることは、明らかなのだ。

そして、中国は、南沙諸島を埋め立てて、軍事基地を作っているが、これは、日米同盟とは、関係なく、アメリカは、中国の軍備拡張を警戒し、何としても、阻止しようとしているから、別に、安保法案を、作る必要などない。

しかし、中国が、滅びても、日米同盟は、残る。日本は、何の日本の国益にもならない、アメリカのする、戦争に、協力しなくては、ならない。のである。バカげている。

私の考えでは。
憲法を改正する時、9条だけではなく、第一条も、改正し、天皇に、政治的権限は、与えないけれども、国会審議をする時には、最初に、天皇の考えを、述べていただく、か、あるいは、考えは述べなくても、国会審議の時には、出席していただき、審議を傍聴していただく、ということに、すれば、日本の政治は、良くなると思うのだが。




☆安保法案の、真の目的は何だ。

答えは、簡単なことである。

「自民党が、未来永劫、政権与党として、い続けられるための、確実な安定性の獲得のため」なのだ。

日米同盟を強化し、対米従属して、アメリカに、金魚のフンのように、べったり、くっついて、アメリカのご機嫌をとっていれば、日本は、そして、自民党は、安泰なのだ。そして、政権運営も、楽なのだ。
自民党は、自称、保守、である。
しかし、諸君は、自民党の、偽善と欺瞞に、気づいているか?
保守、と聞くと、あたかも、日本の伝統、文化、を尊重し、自国の誇りを守る、素晴らしい、思想、と思っているのでは、ないか?
そして、左派的、というと、それは、あたかも、それを否定し、自国の、伝統、文化を、軽んじ、自国の誇りを捨て、他国と、べったり、くっついてしまう、思想と、思っているのでは、ないか?
しかしだ。それは、全て、虚偽だ。
自民党にだまされるな。
本当の保守とは何だ。
それは明白だ。自国の憲法を守り、他国の顔色などを、うかがわず、自信を持って、そして、危険をおそれぬ勇気を持って、自国の、進むべきだと信じる道は、一切の、打算、なく、独立不羈の精神をもって、堂々と、自分の「真」の心を持って、決定し、そして行動する、ということでは、ないのか?
そんな考えは、捨て、いつも他国(同盟国)の顔色を、うかがって、それに媚び、打算で、自国の進むべき道を決定する、などというのは、まさに、自国の誇りを捨てきり、自国の魂を捨てた、左派ではないのか?
確かに、それで、Sachlich(即物的)には、経済も、国の防衛も、安定するだろう。
しかしだ。
日本人としての、誇りを捨てていいのか?日本人としての、魂を捨てていいのか?
保守を自称する自民党の正体とは何だ。簡単なことだ。それは、日本人の誇り、と、魂、を捨てた、単なる、Sachlich(即物的)な、日本、および、自民党の、政権安定だけなのだ。
私は、おこがましいことは、言わない。し、言いたくもない。
何が善くて、何が悪い、とか、何をするべきで、何をするべきではない、などと、主張したいとは、さらさら、思っていない。それは、日本人、一人一人が、自分で、判断して、自分で決めることだ。しかし、人間としての、誇り、そして、日本人としての、誇り、は、捨てて欲しくはない。
私は、それを、心から、願うだけである。

追加説明。自民党は、咽喉から手が出るほど、対米従属したい、と思っている政党である。一番、対米従属したくないと思っているのは、共産党である。

対米従属したい、と思っている政党の順位。1位、自民党。2位、公明党(支持母体が、平和を求めるはずの、創価学会であるということは、極めて矛盾している。与党の地位を保ちたいからである)3位、維新の党、4位、民主党(4位からは、対米従属に反対の政党である)、5位、社民党、6位、共産党。

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