さて、うつ病のつづき。「早くよくなるといいですね」という言い方は、患者を焦らせるため、良くないと言った。たかが言葉の言い方の微妙な違いなどとバカにしてはいけない。うつ病患者というのは、働きたくても働けず、そのため家族や会社に対して罪悪感を感じているのである。では、どう言えばいいか、というと、基本的には何も言わない方がいいのである。何も、うつ病患者に限らず、誰にだって、やりきれない事があって、一人になりたくなるという経験は、あるだろう。そういう時、周りの、慰めや批判やアドバイスなど、全てが、うるさく、「お願い。一人にして」と怒鳴った経験はあるのではなかろうか。では、何といえばいいか。それは逆にすればいい。「早くよくなるといいですね」がよくないなら、「遅くよくなるといいですね」と言えばいい。(イヤミを込めず)これは日本語として、おかしいが、そう言えば、うつ病患者にとって精神的苦痛とはならない。
goo blog お知らせ
最新記事
最新コメント
カレンダー
バックナンバー
ブックマーク
- 浅野浩二のホームページ
- 女生徒、カチカチ山と十六の短編(小説)
- 浅野浩二の小説(note)
- 星空文庫の目次
- ロリータ(小説)
- 桃太郎(小説)
- 監禁物語(小説)
- ボクシング小説(小説)
- 歯科医のサディスト(小説)
- イエスキリスト物語・第5話(小説)
- 不幸な妻の物語(小説)
- 浅野浩二の性欲自分史(小説)
- 岡田有希子の一生(小説)
- 小児科医(小説)
- 催眠術(小説)
- 三島由紀夫(小説)
- ゴキブリ星人(小説)
- 官能作家弟子入り奇譚(小説)
- 老人とテニスと二人の女(小説)
- 図書館(小説)
- ボディーボードの女(小説)
- 姉妹奴隷(小説)
- 卍(まんじ)(小説)
- マネーの虎(小説)
- 精神科医物語(小説)
- 佐助と春琴(小説)
- 太陽の季節(小説)
- 棋士物語(小説)
- 義母と義妹(小説)
- 完全なる飼育(小説)
- 女教師(小説)
- 男女入れ替わり物語(小説)
- 無名作家の一生(小説)
- 七夕の日の恋(小説)
- M嬢の物語(小説)
- 星が落ちた話(小説)
- 少年とOL(小説)
- ある複雑な家族の話(小説)
- 社長と秘書(小説)
- 新型コロナウイルス物語(小説)
- コンビニ人間・古倉恵子(小説)
- 王女と道化師(小説)
- エコノミストの女神(小説)
- M女と三人の男(小説)
- 草食系男の恋愛(小説)
- 秋田なまはげ旅行(小説)
- 大磯ロングビーチ物語(小説)
- 小学校の同窓会(小説)
- 会社恋物語(小説)
- 虫歯物語(小説)