’ちゃんg’ の ’ぶろg’

読書メーターの記事は娘へのメッセージです。将来、同じ本を読んでくれたら嬉しいです。

7月の読書メーター

2023-08-09 | Weblog

7月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1329
ナイス数:137

目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】感想
経済教室といいつつ日本の20年間のデフレを検証する。政治と政策が逆バリを繰り返したため、なるべくしてなったデフレと喝破し個人名を出しまくって喧嘩上等、炎上必至。勇気あるなぁ。後だしジャンケンみたいだけど、確かに20年間デフレだしね。読んでると逆に愚民政策で仕組んでデフレにしてたんじゃないかとさえ思えてくる。暗殺されませんように。
読了日:07月30日 著者:中野 剛志


清明: 隠蔽捜査8清明: 隠蔽捜査8感想
警視庁大森署から神奈川県警刑事部長に着任したところから始まる今回の竜崎。解説読んでナルホド、と思ったけれど久々の隠蔽捜査回帰だったらしい。最近はテレビの杉本哲太にキャラクターが引っ張られた感じがしてたけど、今回はイメージ通りの竜崎が戻ってきた感じでよかった。伊丹刑事部長はもう古田新太でいいや。
読了日:07月30日 著者:今野 敏


名も無き世界のエンドロール (集英社文庫)名も無き世界のエンドロール (集英社文庫)感想
ストーリーは途中で想像がついたけど、壮大な復讐劇の舞台がどうなるかと期待しながら読み進めることができた。幼いころの友情、仲間、三角関係と青春てんこ盛りな過去パートは胸アツ。最後のポケットで長い余韻に浸りつつ、久々に目からアセが。映画の方はどうかなー。多分観ると思うけど、設定が少し変更されてるみたいだし原作の方がよさそうな印象。面白かった!
読了日:07月30日 著者:行成 薫


オオルリ流星群オオルリ流星群感想
45歳同級生のキュンキュン。なぜ高校時代に人気者の彼は自死を選んだのか?とのミステリーが軸にあり、その謎と実話にヒントを得たという私設天文台を造り上げるまでのストーリーテリングが面白い。人はいつまでも青春だなぁというのと、スイ子の内面がはがされて行く過程が読んでて痛かった。
読了日:07月09日 著者:伊与原 新

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6月の読書メーター

2023-07-06 | Weblog

6月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1071
ナイス数:72

宇喜多の捨て嫁 (文春文庫)宇喜多の捨て嫁 (文春文庫)感想
仕物(しもつ)、謀殺、暗殺、返り忠に尻はす腐臭と、まぁ読んでて気が滅入る。戦国の世の命の軽さと権力闘争の愚かさよ。全員不幸になって終わる。好意的に取れば、妻が自害してから狂った(どうでもよくなった)と同情もできるが、娘たちを不幸にした史実が事実。相容れない。本書では、最初に戻って小梅が不憫だった。
読了日:06月30日 著者:木下 昌輝


銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しい この世界の小さな驚異銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しい この世界の小さな驚異感想
この宇宙が誕生してから138億とか146億年前とかいってるのに、500億年先の未来を語るところからぶっ飛んでいる。エッセイなんだけど本職の科学者のエッセイなんでアタマのいい人の普段の思考回路がどんなふうになってんのかが垣間見えて興味深い。エッセイの中でカルダシェフ・スケールとか普通にでてきて、こんな大人にわたしは・・・なれないって。関係ないけど、シラードはもっと評価されていいと思う。
読了日:06月23日 著者:全卓樹


黒石 新宿鮫Ⅻ黒石 新宿鮫Ⅻ感想
大沢節が炸裂、といったところ。過去の事件の続編だったが昔すぎて忘れた。全般的に地味だったけれど惰性で読める。阿坂課長の登場シーンが楽しみ。そういえば、晶は今なにやってんだろうね。
読了日:06月23日 著者:大沢在昌

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5月の読書メーター

2023-06-13 | Weblog

5月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1265
ナイス数:165

もう別れてもいいですか (単行本)もう別れてもいいですか (単行本)感想
リアルだー!澄子にしろ孝男にしろ、ホントにいそうなところが想像力が豊かというか、作家の筆力なんだろう。そうか、婦人公論の読者はこういうの読んで勉強してるのか。こりゃ男が負けるわけだ。
読了日:05月23日 著者:垣谷 美雨


方舟方舟感想
なるほどねー。クローズド・サークルの中のフーダニット。方舟とよばれる地下建築という特殊な状況下と豊富な小道具類。いちいち状況説明があって強制誘導されている気分にさせられるが、わからなかったのは動機。翔太郎の謎解きに応え、告白する動機にも伏線はあったが、、、。これは「結末はだれにも話さないでください」ってやつですね。面白かった!
読了日:05月13日 著者:夕木 春央


箱庭の巡礼者たち箱庭の巡礼者たち感想
とっても読みやすい。「クラウド・アトラス」日本版のような。干渉できない箱の中の王国に魅せられる異世界物かと思ってたら、次元鉄道が存在するファンタジー、時間をスキップするタイムトラベル、ヘンテコな接着剤で事件を解決するクライムノベル、AIが自我をもつSF、吸血鬼や未来予知者まで登場し、最後はディストピア円環と全部つながってて全部面白い。これは「クラウド・アトラス」を超えたかも。
読了日:05月07日 著者:恒川 光太郎


ラブカは静かに弓を持つラブカは静かに弓を持つ感想
音楽教室で演奏される楽曲に著作権料を課すか否か。現実の世界では「生徒による演奏には使用料請求権なし」となったようですが、そこに至るまでの架空の団体による訴訟対策(スパイ活動)の話。「スパイもの」って書いてあったんで超ワクワクして読み始めたら意外に地味だった。主人公(橘樹)がイケメン設定だったのがいろいろ納得。最後、信頼関係をぶち壊してから再構築していく過程はリアルでしたね。読後感は爽やか。リアルといえば主人公が退社する日の三船さんの応対がリアルすぎます、くぅ~~!
読了日:05月06日 著者:安壇 美緒

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4月の読書メーター

2023-05-06 | Weblog

4月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:848
ナイス数:98

チョウセンアサガオの咲く夏チョウセンアサガオの咲く夏感想
ちょっとホラーなものから昔ばなし的なものまで、書き溜めた短編集をまとめた一冊。最後に佐方がカメオ出演していて、ちょっとトクした感じ。よかったのは「泣き虫の鈴」。大正八年生まれ、12歳の八彦は凶作で口減らしのため奉公にだされた先で辛い日々を送る。そこに現れた目の不自由な女芸人(瞽女:ごぜ)見習いキクとの交流。少し泣きそうになった。
読了日:04月29日 著者:柚月裕子


血を分けた子ども血を分けた子ども感想
SF作家という肩書。さて、本人は望んでいたのだろうか?表題作は「約束のネバーランド」の設定に似てる。この設定にラブストーリーと成長の物語と男性妊娠物語、恐怖心を和らげる試みを一つの物語として完成させる発想がユニーク。「夕方と、朝と、夜と」は遺伝子疾患を題材とした実験的な小説。「話す音」は人類がウイルスに侵され言葉が失われた世界。「近親者」では近親相姦を扱う。全ての物語の根底にあるものは愛。それも、かなり熱めの。オクティビア・バトラー、カッコいい名前だ。黒人女性だとは途中まで気づかなかった。
読了日:04月08日 著者:オクテイヴィア・E・バトラー


逆転美人 (双葉文庫 ふ 31-03)逆転美人 (双葉文庫 ふ 31-03)感想
第一章は美人の不幸自慢。読み進めるのがツラくてナナメ読み。追記の部分で「あー、16歳の娘が書いたって設定だったのね」と納得。16歳の文章作成能力を再現する才能に脱帽する。そして惹句にあった「全ミステリーファン必読、文学史に残る伝説級超絶トリックに驚愕せよ!!」。。。。って、驚愕しなかった。「あーー」って感じ。読み返して「へーーー」って思った。すみませんね労作なのに。これで売ろうとする双葉社スゲーな。覚えておこう。
読了日:04月01日 著者:藤崎 翔

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3月の読書メーター

2023-04-10 | Weblog

3月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1666
ナイス数:199

キュレーターの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)キュレーターの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
600ページ超で読み応えがあった。クリスマスにおきた3件の猟奇的殺人の捜査に駆り出されたポーと妊娠8か月のフリン警部、そしてティリー。今回はティリーの出番が多くて嬉しい限り。頭脳が冴え渡っていて読んでいて爽快。反面、ポーに対する口調が幼く感じられ、そこがいいんだか何だかなー。個人的にはもっと変人でいてほしい。捜査の行方は細い手掛かりがアミダクジのようにランダムにあっちに行ったりこっちに来たり。グロ成分も今回は控えめ。まぁ、今回はティリーを堪能したのでヨシとしよう。
読了日:03月28日 著者:M W クレイヴン

 

赤と青とエスキース赤と青とエスキース感想
最初(一話目)はね、もう、甘々の甘!まるでハチミツぱんにいちごジャムをはさんで砂糖をまぶしたような。ウム、嫌いではない。むしろ好き。その後の額縁職人・・の親方。熱く語るところがよき。三話目が一番好きかも。そして、なぜ場末の喫茶店にエスキースが飾ってあったのか謎が残る。四話目の途中で「もしや?」と思った予感は正しかった。最後、エピローグで全てのエピソードが繋がった時の感動は・・・読んでみてからのお楽しみ!

読了日:03月15日 著者:青山 美智子
スモールワールズスモールワールズ感想
「スモールワールズ」だから「世間は狭い」か。最初の「ネオンテトラ」と最後の「式日」はハッキリ書いてあったけど、他もゆるく繋がっているんだろうな、弁護士だったり高校だったり。「魔王の帰還」がよかった。(漁港の肉子ちゃんを思い出した)
読了日:03月10日 著者:一穂 ミチ


アラスカ物語 (新潮文庫)アラスカ物語 (新潮文庫)感想
明治時代に一人アラスカに渡り、砂金を掘り当てエスキモーの大酋長になった日本人、フランク安田の偉人伝。明治15年に両親他界で一家離散、三菱汽船で給仕、恋人と別れてアメリカへ、サンフランシスコで農奴、化粧品会社の工員、沿岸警備隊のキャビンボーイ、アラスカで流氷に囲まれて遭難、ポイントバローへ救援要請、エスキモーのリーダーへ。クジラやアザラシ猟を生活の糧としていた当時のエスキモー文化(生肉ハラ一杯)や極夜での生活も興味深い。自分だったらクリアーするまで20回以上は死んでると思う。
読了日:03月05日 著者:新田 次郎

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2月の読書メーター

2023-03-05 | Weblog

2月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1005
ナイス数:94

汚れた手をそこで拭かない汚れた手をそこで拭かない感想
読み終えてタイトルが秀逸。ちなみに汚れた手はでてこない。星新一のショートショートのような、ジトーーッとした短編集5作。脚立から落ちた人、プールの水を抜いてしまった話(そういえば、そんなニュースがあったっけ)、盗電の話、映画のお蔵入り。最後のミモザに出てきた瀬部は、生瀬勝久のイメージ。全てひとひねりしてあって、謎という意味のミステリーよりは怪奇に近い。なんだか、運気が下がりそうな・・・
読了日:02月28日 著者:芦沢 央


ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 17 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 17 (GA文庫)感想
1年9か月ぶりに新作が出たので復習のための再読。フレイヤ様の恋焦がれる気持ち、アイズの起こした奇跡、ヘスティアの神威、ラスト怒涛の総攻撃と、やはり読ませるし面白い。新作は軒並み高評価なのでチョー楽しみ!
読了日:02月12日 著者:大森藤ノ


レジェンドアニメ!レジェンドアニメ!感想
既刊「ハケンアニメ!」のスピンオフ集。2014年ころから不定期に書かれていたようだ。「ハケンじゃないアニメ」は書き下ろし。この書き下ろしがね~、電車の中で読んでてナミダ出そうになった。情けない青二才書かせたら天下一品だなっ、辻村深月!そのあとの「次の現場へ」も最後ナミダ出そうになった。このチヨダ・コーキと赤羽環がでてくるところが満を持してというか、作品の層が厚いというか~、たまりませんなぁ。映画の方はイマイチだったけれどな。
読了日:02月04日 著者:辻村深月

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1月の読書メーター

2023-02-01 | Weblog

1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1383
ナイス数:202

皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)感想
裏表紙に「女王クリスティを驚嘆させた不朽の傑作長編」とか、あとがきに「掛け値なしの傑作だ。何の予備知識もなしに読んで欲しい。」とか書いてあるので何の予備知識もなしに読んでみた。1942年に書かれたにしては古臭くなく(初版は2012年)まぁ読みやすかった。だが、しかし!どこが?クリスティが脱帽するというトリックとやらも、そこまで読み取れませんでした。たぶん、読み手の問題かと思います。すみません。読了日:01月30日 著者:ジョン・ディクスン・カー


パラソルでパラシュートパラソルでパラシュート感想
クールで天然な不思議ちゃん、駆け出しの芸人にストンと恋に落ちる。お互いアラサーじゃボーイでもガールでもないけれど、これは間違いなくボーイミーツガール。大好物です。会話のテンポもよく、みんな優しく安心して読んでられる。創作コントもふつうにおもしろかったし。いや~、この世界にずっと浸っていたい。。。というかぐるぐるさんの役でいいからこの仲間に入りたい。
読了日:01月16日 著者:一穂 ミチ


新しい星新しい星感想
未熟児として産んだ子を亡くした青子、乳がんで乳房を切除した茅乃、引きこもりの玄也、合気道部元主将の卓馬。大学の同じ部活で仲の良かった男女4人がそれぞれの道を歩み、それぞれの事情を抱えて10年ぶりに出合う。その後10年の友情の物語。アン・ハサウェイの「ワン・ディ」のような少ししんみり、心に残るお話でした。私もせんねん灸ユーザーです。せんねん灸、いいですよ。
読了日:01月14日 著者:彩瀬 まる


同志少女よ、敵を撃て同志少女よ、敵を撃て感想
本屋大賞受賞作。戦況にしろ武器兵器にしろ緻密なデティールが物語を一層重厚で壮大なものに仕上げている。スターリングラードでの市街戦とケーニヒスベルクでの尋問からの流れはまるで映画のよう。本心を見せない秘密警察(チェーカー)のオリガはウクライナ人を奴隷化しようとしたドイツ人もソ連人も抹殺したかった。しかし寝食を共にした仲間にだけはシンパシーを感じていて最後には仲間のために命を落とすという究極のツンデレよ。サブキャラでさえこの作り込みなんだから、主役級や周囲の人物造形がハンパねぇ。これがデビュー作とは!
読了日:01月08日 著者:逢坂 冬馬

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12月の読書メーター

2023-01-06 | Weblog

12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1817
ナイス数:203

蝶の眠る場所蝶の眠る場所感想
面白い、イッキ読みでした。死刑執行された事件の真相を探るドキュメンタリー制作者が、この事件は冤罪なのか、なぜ冤罪が生まれたのか、なぜアリバイや目撃証言は翻ったのか、というミステリーを地道な取材で解き明かしていく。他の人も書いているけれど、いろいろな話題がつめこまれている(冤罪、死刑制度、DNA鑑定、ネグレクト、スクールカースト、ターミナルケア、統合失調症、共感覚、昆虫、ショパン、J・デュ・プレ、ポーランドのマイダネク)が、「あふれ出す愛情とは?」が隠れたテーマだったように思う。
読了日:12月28日 著者:水野 梓


爆弾爆弾感想
超絶面白い!ザブトンだったら3枚!ロマンスグレーのエリート捜査官と50手前のメタボサイコパスが対峙する狭い取調室を軸に、アウトロー等々力、賑やかしモブ系の巡査コンビが爆弾テロに挑むスピード感あふれる第一部!まるで上質な連続ドラマを1クール観たような満足感。そして真相に迫る第二部は動機となる個人と他者、人間の社会性について「あなたの考えは?」と挑まれているような展開で、読み終わった後、マジで鳥肌が立ちました。題材的に映像化は難しいかもしれないけれど、もし映像化するんなら類家(るいけ)さんは菅田将暉でヨロ。
読了日:12月22日 著者:呉 勝浩


彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫 M フ)彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫 M フ)感想
予想外の展開とどんでん返しが待ち受ける、第一級のサスペンス!との惹句が踊る。確かに。中盤まで彼(ジャック)にも彼女(アナ)にも感情移入できず、読むのに時間がかかってしまった。犯人像を誘導し、そのたびに最も疑わしい容疑者が殺されるという。最後は・・何でもありみたいな(遺書の切れ端がねぇ~)。。騙された感はないけれど、ホラー要素もあってリーダビリティはあったかな。モヤモヤが無くなって読後感はスッキリ。「ときどき私は嘘をつく」も読んでみようかな。
読了日:12月18日 著者:アリス・フィーニー


透明な螺旋透明な螺旋感想
1年2か月待ってヤットキター!!と喜び勇んで図書館行ったら休みだった月曜日。今日(もう昨日)のお昼に取りに行って、やっぱし数時間で読んでしまった。面白い!わかってるなら買えよって話ですが。。。読みやすいし脳内再生しやすいし、同じような年代の老婆が登場してきて少し混乱させるところがトリックっぽくって、やっぱり東野圭吾すごいわー。最後の方で湯川先生の驚愕の事実は出てくるし、大満足で読み終えましたのこの時間(A.M.1:00)。
読了日:12月07日 著者:東野 圭吾


おとなになるのび太たちへ: 人生を変える『ドラえもん』セレクションおとなになるのび太たちへ: 人生を変える『ドラえもん』セレクション感想
本の作り方として面白い。マンガのドラえもん本編があって、そのエピソードについて各界の著名人(チームラボ代表、プロゲーマー、ユーチューバー、菅田将暉、辻村深月、向井千秋さんなど)が大人になるのび太たちへ自由に語ってもらうという。たぶん、編集者が作品の候補を持って行って「こんなんどうですか~?」とかやったんだろうな。菅田将暉は途中までよかったんだけれど~。辻村深月はファンを公言してるだけあって題材のチョイスも内容もさすが。ドラえもん、全部読んだつもりだったけど半分くらい知らなかった。
読了日:12月05日 著者:

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11月の読書メーター

2022-12-05 | Weblog

11月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2828
ナイス数:324

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)感想
窪 美澄さん初読み。エロ描写にしてもステレオタイプというか、今の高校生が読んだら興奮するんかな。もっと、変態ドーン!失恋ドーン!倒錯ドーン!みたいなのを期待したけれどちょっと違った。最後はなんかほのぼのしちゃったしね。「セイタカアワダチソウの空」はスピード感があってよかったと思います。(心が乾いているのかな?)
読了日:11月29日 著者:窪 美澄


タイムマシンに乗れないぼくたちタイムマシンに乗れないぼくたち感想
久しぶりの寺地さん。最初の「コードネームは保留」はいつもの寺地さんの語り口で「ソロ活女子のすすめ」の江口のりこのイメージ。好感触。その次の表題作からなんだか系統が変わってきて「なんじゃ、純文学に宗旨替えしたのか?」と思ってたら、初出が全部「別冊文芸春秋」だった。もともとこういうものを書きたかったのかコロナの影響なのか。前の方が好きだったんだけれどなぁ。「夢の女」は夫を失った妻が喪失感で壊れていく様と周囲の人の優しさのコントラストがよかった。あとはなー、なんか痛いというか純でしたなぁ。
読了日:11月21日 著者:寺地 はるな


あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 (ハルキ文庫 た 19-28)あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 (ハルキ文庫 た 19-28)感想
とうとう読み終えてしまいました。うりざね顔の歌扇さん、菊栄さんの笄(こうがい)、お店乗っ取り、大火といろいろありました。これからもいろいろあるんでしょうなぁ。なんだぁ~惣ちゃん、まだラブなんじゃん。最後の最後でその伏線回収来るか!の賢輔どんもラブ。終幕、16年前のおきゃくさんが娘を連れてやっと晴れ着を買いにこれたシーンには眼から汗が。結の処遇には不満が残るが~、お互いもう結構いい歳になってるしね。今後刊行される特別巻の2冊が楽しみです!
読了日:11月15日 著者:高田 郁


あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇 (ハルキ文庫 た 19-27 時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇 (ハルキ文庫 た 19-27 時代小説文庫)感想
図書館の順番が待ちきれなくて12、13(最終巻まで)購入。いや~、どこに落とし穴があるか、暗転するかドキドキしながら読んでました。結果、それほどの不幸は訪れなくて最終巻に向けての溜めと伏線回収の巻となりました。家内安全、浅草呉服太物仲間、日蝕、衣装比べ。
読了日:11月13日 著者:高田 郁


恋大蛇 羽州ぼろ鳶組 幕間(祥伝社文庫 い27-13)恋大蛇 羽州ぼろ鳶組 幕間(祥伝社文庫 い27-13)感想
八丈島に島流しとなった留吉と名乗る元武士、本人から語られるまで誰だかわからんかった。話の内容はほとんど忘れてしまったけれど、おぉ、いたいた、その名前は覚えてる!人間の本能か、やっぱり火事場のシーンは興奮しますな。それと蟒蛇!キュンキュンの続きが気になっていたけれど決着つきました。よき。仁正寺藩の与一、め組の銀次、け組の燐丞は不審死の謎に挑むミステリー仕立て。
読了日:11月11日 著者:今村翔吾


あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇 (ハルキ文庫 た 19-26)あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇 (ハルキ文庫 た 19-26)感想
他人の不幸を喜んじゃいけないけれど、江戸の3分の1が焼失した宝暦の大火(明石屋火事)で両替商音羽屋と日本橋音羽屋も焼失で溜飲を下す(いままでの仕打ちを考えるとねぇ)。ところがどっこい、虎視眈々とリベンジを企む結。この怨嗟の念は、そののち化けて出るんじゃなかろうか。コワ。一方、五鈴屋は勧進相撲で揃いの浴衣を披露して順風満帆、そして呉服商いへの道が再び拓かれる・・・と、絶対なんか(悪いことが)ありそうな予感!
読了日:11月09日 著者:高田 郁


あきない世傳 金と銀(十) 合流篇 (ハルキ文庫 た 19-25 時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(十) 合流篇 (ハルキ文庫 た 19-25 時代小説文庫)感想
2年の準備期間は長かった。新商品の開発、製造、販売とマーケティング。いろいろと収穫の時。そして、とうとうお梅どんも!やったね!!
読了日:11月05日 著者:高田郁


あきない世傳 金と銀(九) 淵泉篇 (ハルキ文庫 た)あきない世傳 金と銀(九) 淵泉篇 (ハルキ文庫 た)感想
読みながら結に対し幸と同じセリフを吐きました。幸とシンクロした瞬間です。干支十二支に隠された謎を解き、息を吹き返す結。これがなぁ~・・・。溜飲を下し少し落ち着いたかに見えた幸に更なる悪夢、五鈴屋最大の危機が襲う。もうヤメテ~。失意の中大坂へ。菊永、お梅どんの江戸行への布石、新たなる商いへの挑戦が蠢きだす。
読了日:11月02日 著者:高田郁


あきない世傳 金と銀(八) 瀑布篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(八) 瀑布篇 (時代小説文庫)感想
小紋染めで一服ついた五鈴屋に新たな火種が。五十手前の音羽屋忠兵衛が幸の妹、結(ゆい)に懸想し後添に迎えたいという。その本心とは?時を同じくして、お上から上納金1500両もの献金命令。そこで井筒屋保晴こと惣ちゃん再登場で元妻の幸に重要な助言。オイシイところ持ってった~!男用の小紋染めに四苦八苦する賢輔と結のドロドロの結末はいかに?最後に「なに~~!!!(怒)」で終わる。~終われなかった平日午前1時。
読了日:11月01日 著者:高田郁

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10月の読書メーター

2022-11-02 | Weblog

10月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2400
ナイス数:188

直木賞獲った「塞王の盾」は途中で挫折。だって城壁の石積みって、心動かすにはちょっと無理あるよねぇ。


あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)感想
江戸での開店も首尾よく進み、また、新たな流行を生み出そうと画策する幸。紆余曲折するものの、小紋染めを世に売り出す場面で智蔵再登場!「もがき続けた若い日の、短くて熱い数年の交わりでした。」泣ける~、智蔵~!双方共に皆まで語らず、いや~粋ですな!この「ワクワクホロリ」パターンはしばらく続くのでしょうかね?
読了日:10月30日 著者:高田 郁


あきない世傳 金と銀(六) 本流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(六) 本流篇 (時代小説文庫)感想
まさかまさかの智ぼん退場。生殺与奪は作者の特権とはいえ切ないわー。ともあれ、幸は江戸進出へと舵を切る。オリジナル・ノベルティの寄進や画期的なディスプレイ方法を生み出す長い長い準備期間を経て、忠臣蔵討ち入りの日に江戸に開店するドラマチックな展開。開店当日「貧しくて今は呉服は変えないが、子供の晴れ着をいつの日か必ずここに買いに来ます」のくだりにはホロリとさせられた。五鈴屋の社訓「買うての幸い、売っての幸せ」が重みを増してくる。
読了日:10月27日 著者:髙田郁


あきない世傳 金と銀(五) 転流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(五) 転流篇 (時代小説文庫)感想
五鈴屋の商いも広がり順風満帆の巻。それにしても、当時の風俗や商習慣、季節ごとの催事、法要、二十四節気に鳥のさえずり一筆啓上仕候(ホオジロ)。神が細部に宿ってますなぁ。などと堪能していたら、最後に「えー!!」マジか。
読了日:10月19日 著者:髙田郁


あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (時代小説文庫)感想
五代目の出奔からまさかまさかの展開へ。ちょ、そん、兄弟全員とだなんて。まいった。確かに伏線はあったな。でも、これでやっと幸の商才が発揮できる舞台が整ったということか。今後の展開も楽しみです。
読了日:10月18日 著者:高田郁


あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇 (時代小説文庫)感想
どことなくギクシャクしてるけど、なんかいい感じなってきたじゃない?と安心して読んでたら、何やら不穏な雰囲気が。えー、惣ちゃん変節しすぎじゃないの?
読了日:10月17日 著者:髙田 郁


あきない世傳金と銀〈2〉早瀬篇 (ハルキ文庫)あきない世傳金と銀〈2〉早瀬篇 (ハルキ文庫)感想
14歳でそんな性豪鬼畜の四代目に嫁ぐなんて、どんな展開じゃ!と憤りつつ「早く死ね死ね」頭に来ながら読んでたら、わりかしあっけなくご退場いただいた。よき。これはこれでうまいパターンだな、と思ってたら更なる衝撃展開が!おもしろくなってきた。
読了日:10月16日 著者:高田 郁


あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)感想
とうとう手を出してしまった「あきない世傳」。みをつくし料理帖で大いに感動させて(泣かせて)もらったので、評判がいいのは知っていたが読むのを躊躇っていた。今度は豪農の庇護のもと寺子屋を主宰する元学者の娘、幸(さち)が突然の度重なる不幸に見舞われ、齢9歳で女衆として奉公に出されるところから物語が始まる。商才の片鱗は垣間見られるものの、これはなかなかのスローペース。五鈴屋(いすずや)での奉公の日々、四代目(鬼畜)徳兵衛と菊栄との顛末。今度の主人公は美形らしい。(まだ13歳だけど)
読了日:10月15日 著者:髙田郁


奈緒と磐音 居眠り磐音 (文春文庫)奈緒と磐音 居眠り磐音 (文春文庫)感想
二葉文庫から文春文庫に移籍後、初のスピンオフ小説。磐音が9歳のころから本編開始直前24歳までのエピソードが綴られる。奈緒との出会い、慎之輔、琴平との幼き日の交流。磐音、その歳で老成しすぎだろ、とツッコミどころも多々。二葉文庫版は読破したけれど、最初の方は記憶も曖昧で文春文庫で再読したくなる。うまいな文芸春秋。亡き父との思い出とともに。
読了日:10月13日 著者:佐伯 泰英

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