活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

禅病

2021年06月10日 | 法理

仏教で「空、無、本当の事、真意、深意」という言葉は特に「禅」で「禅病に成る処」です。

 

一番治り難い禅病というのは「空、無」です。

 

「空に成ろう、無に成ろう」として坐る、そういう「仏教の概念の中」で坐ることは一番悪い事です。

 

従って、「坐禅は坐禅なり」というお示しから言えば大変な間違いであるという事です。

 

それと反対に「何を思ってもいいのか、何を考えてもいいのか」という考えを土台にして坐れば何処までいっても「自分の考えの中で坐っている」ということになります。

 

ですから、これらは全部間違いという事です。

 

考えながら坐っている事は、本当につまらない事です。

 

「どんなに考えても自分の考えの中での事」だからです。

 

ですから「自分の思惑の中で坐らないようにする」という事です。

 

「坐禅は坐禅なり」という事です。