活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

境遇3

2020年07月10日 | 法理

「死を成功」と見る宗教は仏教以外にありません。

 

「死の時」に極楽を求めるということは矛盾なのです。

 

「死、そのものは死なない」のです。

 

道元禅師は「この生死はすなはち仏の御いのちなり これをいとひすてんとすれば すなはち仏の御いのちをうしなはんとするなり」、と戒めて居られます。

 

道元禅師の歌に「面白や 散る紅葉ばも 自ずからなる 法(のり)のみ姿」と。

 

「死」は宇宙間の活動にして「死なくんば生死なし」。

 

「病人が健康に復するのは、病人が死するから」です。

 

「野蛮が死ぬから、文明が生まれる」のです。