活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

修行

2020年07月23日 | 法理

これから何かに成ろう、どうにかしなければならない、というような事は一切忘れる事です。

 

すべての事を忘れ、「忘れた物をもうひとつ忘れていく事」を「修行」といいます。

 

何か分かるものが有(在)って修行するという事は、本当ではありません。

同時に、分からないものが有(在)って修行するという事も本当ではありません。

 

「只ひたすら」に今やらなければならない事を一生(一所)懸命になってやる、それしかありません。

 

このように「只 を忘れた只の生活」をすると「今」という事がよく分かると思います。

 

もともと捨てる物も得る物も無いのですから、「今を承当(じょうとう)する」以外にありません。

「承当」とは「そのまま受け取る、肯(うけが)う」という意味です。