「宇宙」は働きです。
働きが出て来て千差万別になって来たものが「法(道)」です。
そこに小さなものが生まれたのではありません。
「宇宙」が来て小波となって押し上がった時、波というものが別に出来たのではありません。
波はいわゆる大海が風の縁に触れてただ高くなっただけです。
出来たのではありません。
波は無くなった処が何処へも行きはしません。
水は少しも殖えもしなければ減りもしないのです。
「不生不滅」です。
宇宙の因縁生に因って生じ、因縁滅に因って滅するのです。
生ずるのは因縁の生ずるにして実体の有(在)るものではありません。
滅するのは因縁の滅するにして実体があるのではありません。
実体が無ければ「宇宙」です。
皆「不滅」なのです。
生まれては生まれたままに「宇宙」を占領しているのです。