活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

因果の道理5

2020年06月17日 | 法理

ですから修行によって自分自身を見極めていく必要があるのです。

そうでないと「安心(仏教ではあんじんと読みます)」はあり得ません。

 

「すべてワンマンショーをしている」というのはそういうことです。

自分と自分以外のものを別にしてみると仏道の「道」には成りません。

 

「柳が緑に成る以前、花が紅に成る以前の状態」が必ず有(在)るということです。

そういう事を知(識)って頂かなければなりません。

 

全ては「因縁生(ものには実体が無い)」です。

因縁生は何処から来るのかというと、それは因縁生から出て因縁生で終わっているものなのです。

 

おシャカ様は人類で初めて「因縁生(ものには実体が無い)」に目醒められて全てに自由に成られたのです。

それを「法(道)」といい、その方の説かれた「法(道)」を「仏法(仏道)」と呼んでいるのです。

 

ですから「法(道)」は誰のものでもありません。

「因縁生に目醒められた人のもの」です。

 

迷いや不安の根源とは何か。

その事を解決するには「迷いや不安そのものに成ってみる」ことです。

 

それ以外に、迷いや不安を解消する方法はありません。