「真の修行」を行なうと「今の自分の様子」を素直に受け入れることが出来ます。
「素直」とは善悪の基準を立てずに不安や不満の状態に任せられるということです。
ここで注意したいのは、「任す」というのは、何もしなくていいということではありません。
私たち衆生は一つの心に同時に「別々の二つの考え」を起こすことは出来ません。
したがって不安の時には安心という考えが入る余地は針の先ほどもありません。
また、不満の時には見るもの、聞くものすべてが不満だらけで満足という考えが入る余地もありません。
「順境も逆境もそのまま受け入れて心を動かさない事こそが大切」なのです。
このことを「因果を受け入れる、因果一如」といっています。