「水は方円の器(うつわ)に随う」というお示しがあります。
本来の意味は「人が水に成って器を自在にする」ということです。
水は方円の器に随うように見えていても「その水である今の自分」は方円の器に出入りして彼の形に縛られることなく色々な形に変わりながら、器を「自由」にするという意味です。
「この物(自分自身)」は元来、水に成っているものですから、どんな器に入ろうが直ぐにそれに入ってそれ相応に、それを取り扱いながら、それに少しも縛られていないのです。
時が過ぎれば何処へでも出て行くのです。