道元禅師のお言葉に、
「坐禅かならず図作仏(ずさぶつ)なり、
坐禅かならず作仏の図なり」
との、お示しがあります。
これは何を物語っているかというと、
「不図作仏(ふずさぶつ)」。
坐禅をして仏に成れるものではありません。
ですから、「坐っているそのことが仏そのものである」
ということです。
私たち衆生の「今のその事実、自分の事実」です。
それを自分で「自覚」することです。
「成る程これで良かったんだ」ということを自分で
うなずくことです。
新しいものを求めるのではありません。
今のことです。
これからのことではありません。
何十年同じことを繰り返してきているはずです。
繰り返してきてはいるけれども、今のことなのです。