活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

応無所住而生其心1

2017年07月16日 | 語録

「金剛経」の一節に「応無所住而生其心(おうむしょじゅう

にしょうごしん)〈まさに住する所なくして しかも その心を生ず〉

という一文があります。

 

生じるところも、滅するところもなく、縁に触れてものが生じる

ということです。

 

「心と肉体とが別になる」という考え方の人が多いですが、

思った時は思いそのものだけなのです。

 

心とか肉体というものは考えられません。

思いそのものだけということです。

 

しかし、そこに「人の介在がある」と思いが思いだけで

済まされないのです。

 

善いとか悪いとか、好きとか嫌いとか、そういう意識が

付着することになるのです。