これだけは放すことが出来ないというものが、どうしても
残るものです。
その放すことの出来ないものを思い切って放す必要が
あります。
どこへ放すのか。
もともとないものだから、放すところもありません。
その辺のところは、すでに「空の中」にいながら
「空」に成ろう、「空」に成ろうとしている「我」が
あることに気が付かなければなりません。
どうか本当に手放しに成って「坐禅」をし、
「仕事」を為さって頂きたいと思います。
禅語でそのことを「実参実究(じっさん じっきゅう)」、
「実参実悟(じっさん じつご)」と言っています。