活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

単純になって

2017年07月26日 | 

「禅」という字は、「示す偏に単」という字を書きます。

「単純になって」ということです。

 

いろんなことを考えずにその時のことを、本当に

「渾身心(こんしんじん)」打ち込んでするだけです。

 

そのことの連続なのです。

他に何もありません。

 

一所懸命にやっていれば一所懸命ということが

一所懸命の有様を教えてくれるのです。

 

人から教えてもらっても何にもなりません。


それだけのことではないですか。

 

しかし、「霊雲(れいうん)」という和尚さんは、

「それだけのことで三十年かかった」のです。