今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

2014年 白山登山 誰もいなかった分岐、不安な道中         2014.07.19.(3)

2014-08-12 22:54:13 | 山、花、山野草

 ミヤマオトコヨモギ
 


 カンクラ雪渓の道標を過ぎて、少しの間は開けた稜線を進んだ。




ミヤマクワガタ

 
 この辺りはもう少し後には、いろいろな花が咲いて綺麗な所なのだが、まだあまり咲いていない。確か、この辺にと探してみると・・・・




タカネマツムシソウの蕾





ヤマブキショウマ





キバナコマノツメ










オオヒョウタンボク




 午後6時を過ぎた。もう、室堂平は近いはずだ。この調子では夜道を歩くことも覚悟しなければと思い始めていた。














 やがて傾斜は緩やかになって、室堂平に入った。這い松の中を進んで行く。樹下にはいろいろと花が咲いていたりするのだが、花を楽しむ余裕もなく・・・・・










コイワカガミ、ミヤマキンバイなど・・・




 ようやく、南竜の馬場への分岐に到着した。ここで友人は待っていると思ったが・・・・・、誰も居なかった。ここで休憩すると伝えておいた筈だが、人影はない。分岐が分らずに直進したのだろうか、それは考えにくい。先に南竜の馬場へ下ったのだろう。そう信じて先を急いだ。もう、休憩している余裕は無かった。


 はっきり言って、焦っていた。この先を進んで友人が道を間違えていても、南竜の馬場の宿泊施設には着けるはず。暗くなる前にどうしてもそこまでは行かなければ・・・・






室堂平から下り始めた先に見えたのは・・・・・?白水湖?



 白水湖から登り始めて、また白水湖に向かって下ろうとしているのか・・・・、これが準備不足の理由・・・。









 ようやく、アルプス展望台に着いた。ここは3年前だったか、室堂から下る途中で立ち寄った場所だ。







ここにも友人の姿は無かったけれど、もう前に進むしかない。ここから先は初めて歩く道になる。標高差にして200m程。距離にして1.5kmくらいだったと思う。


 少し休憩して、傾斜の急な荒れた登山道を急ぎ下った。辺りは薄暗くなってきたが、まだ下れる、と思った時、目の前に雪渓が広がっていた。進む先がはっきりしなかったし、踏み跡もほとんど分らない。道を間違えたのか・・・とも思ったが、雪渓の先に旗らしきものが見えたので、足を踏み出したのだが、滑って転倒。五十肩が痛んでしばらく動けなかった。


 さらにもう一つ、雪渓を渡り進んだ所で木道に出ることができた。






もう、7時20分を過ぎている。


 木道は随分と長く続いていて、南竜の馬場の宿の灯りはなかなか見えてこなかった。でも、途中、辺りがほんわりと明るくなり、空を見ると・・・・






雲が切れて青空が見えて、夕焼けの空が広がっていた。


 明日は晴れるのかもしれない。でも、今はそれどころじゃない。

 木道は続いていたが、いつザックを降ろして懐中電灯を出そうかと考えていた。もう、友人がどうしているかを考える余裕はなく、明るい内に南竜の馬場に着くことしか考えていなかった。


 やがて見えてきた灯り。急ぎ、南竜の馬場の受付に向かった。引き戸を開けて中をみるが・・・・、友人は居なかった。まさか・・・とは思ったが、受付の人に誰か来なかったかと聞いた。すると、少し前に一人来てテントを張りに行ったという。途中で、連れが肩を痛めて遅れたので、その後で迎えに行く積りだと話していたらしい。やはり、バテた僕を気遣って先に行ってテントを設営してくれようとしたのだろう。


 慌てて、テン場の場所を聞いて向かう。辺りは既に暗く、懐中電灯を点けて木道を戻り、分岐を雪渓の方に進んでテン場に着いた。テン場にはすでにテントが20程は張ってあった。大声をだして友人を呼んだが返事はなかった。気がつくと、友人のテントの色さえ知らなかった。そりゃ、まずいな・・・。仕方なく、ザックを降ろし受付まで戻って、テントの場所を聞いた。小屋の前で板敷きのあるテントらしい。それらしき青いテントを見つけて、中を覗くと見覚えのあるザックが転がっていた。


 その中に自分のザックを入れ・・・・、思案する。状況から考えて、そんなに遅れて歩いていたとは思えない。木道は一本道だから何処かで出会っていた筈だ。であれば、僕が受付に行って話をしている間にテントを張り、僕を探しに戻ったに違いない。ここで、僕が動いては更に分らなくなるばかり。雪渓の前の小高い所に座りこんで木道の先の斜面を眺めていた。雪渓で足でも滑らせて落ちなければ良いけど・・・・。


 随分と時間が経ったように思うが、遠くの斜面に小さな灯りが見え隠れするようになり、少しずつ下って来ているように思えた。懐中電灯をグルグルと回して合図すると、それに応えているような気がした。それから、かなりの時間が経ってから友人はテントの前に現れた。お互い、言いたいことはあったけれど、もう8時を過ぎている。


 登り始めてから飲むことを忘れていたビールを2人で飲んだ。テントの中でいろいろとツマミを出す。晩飯は何を食べたのだっけ・・・。焼酎も飲んだ。そして、反省。夜は初めて使うマットと寝袋で寝た。枕も買って来たのだがザックの何処に入れたか分らず、仕方ないので靴を枕にして寝た。


 相変わらず、いい加減にしやがれ・・・な1日だった。疲れた。マジで焦った。


コメント (8)
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