去年は6月から大山に二度登り、すっかり自信喪失。仕事が忙しかったこともあって、夏山を登ることが出来なかった。今年登らなかったら、もう登れなくなるような気がして、友人と早くから今年はまた、白山に登ろうと話をしていた。相変わらず、脚力には自信がなくて往復が疲れるから、山で2泊して山上の花を飽きるまで楽しもうと思っていた。友人はというと何故か、テント泊がどうしてもしたいらしく、結局、山で2泊3日のテン泊登山をすることになってしまった。
山でのテン泊は憧れだったけれど、テントに寝袋、食料、水まで持って登らなければならないので、無理だと考えていた。だから、登山用のテントは持っていない。結局、友人はテントとそれを入れて登れる大きなザックを用意して、山での料理なんかも考えていたみたい。
僕は自分のできることをするしかなくて、テントは友人に背負って貰う事にして、寝袋とマットを用意した。その後、突然のように仕事が忙しくなり、登山に出掛ける前週の日曜まで何も用意をすることができなかった。日曜には、山で食べる食材を探しに行き、食材と夜の酒の肴などを買い込んできた。天気予報では週末の天気はあまり良くないようで、友人からは次週に延期できないか、との打診もあったのだが、次週はスケジュールが埋まっていて変更は不能。
結局、先行き不安のまま金曜の夜になり、34Lのザックに持って行くものを放り込み、眠りについた。翌朝、実は起きそびれてしまった。目覚ましの設定を間違ったらしい・・・・。友人の家には30分遅れて6時に到着だ。それから、山陽道から中国道、そして名神高速をひた走った。途中、東海北陸道の荘川ICを出てから、食材とアルコールを調達して平瀬道の登山口に着いたのは11時半頃。
その日の内に登るか、明朝登るかを着いてから決める積りだったけれど、自然と行ける所まで行こうという事になっていた。登山口にはかなりの車が停まっていたが、今思えば大した数じゃなかった。10台くらい?皆、朝から登っているだろうから、登山口には人影はなかった。
3年振りの登山口から白水湖の方角を見る。
元気一杯の友人は50Lのザックに荷物を詰め込み、準備完了。
ちょっとヤバイ荷物じゃない?
僕はいつもの35Lのザックのまま。レインウェアと寝袋、マットと最低限の着替えと食料を詰めたら、スペースがなくなってしまった。友人は荷物が多いのでビールは諦めたようだった。仕方なく、僕はザックの左右に保冷バッグをぶら下げて登ることにした。片側にビール1Lと水1本ずつ。空いた所に昼飯。ザックを背負うとずっしりと肩にくる。五十肩が最後までもってくれるか、心配だった。友人も普段は持たないストックをダブルで持っている。
昼には覚悟を決めてゆっくりと登山口のアーチを潜り、平瀬道の最初の急登を登った。登り切った辺りの思い出の場所。
この場所は最初に単独で登った復路、土砂降りの中を下る時に池のように水が溜っていた所。
やっぱり、きついな。
ダケカンバの姿が多くなってきた。
ズダヤクシュ 変な名前。
花は終わっているようだ。
ツクバネソウ
登山口から2時間登り続けて見下ろす景色の中の白水湖。
随分、小さく見えるようになった。
それから、また1時間、登った。ザックの前にデジ一眼カメラをぶら下げているのだが、荷物が重いのと天気が雨模様なのとで、コンデジだけで写真を撮った。
まだまだ、先は長い・・・・。
左:シロバナニガナ
右:ハナニガナ
エゾノヨツバムグラ
オオバノヨツバムグラか迷ったけれど、葉が丸い様子からエゾノ・・・・とした。
マイヅルソウ
左:マイヅルソウ
右:ツマトリソウ
オオバノミゾホウズキ
ハナニガナ
ニッコウキスゲ
三年振りかな・・・・
ヨツバヒヨドリ
白水湖を望む・・・・
モミジバカラマツ
アラシグサ
流石に応えてきた。ザックの重みが肩にかかる。五十肩には応える。ストックにも力が入らない・・・・
キヌガサソウ 一輪だけ・・・・
オオバミゾホウズキ
尾根道はまだまだ、続く。
ちょっと空が明るくなってきた。そろそろ、登り始めてから四時間が経過。
先を急がないと。明るいうちにテン場に着かなければ。。。
つづく。