今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

登頂そして下山。「経験したことのない」ダメージ             2013.08.10.(4)

2013-08-14 22:35:04 | Weblog

 


 最後の登りは花を探す余裕もなく、ひたすらに暑さと傾斜に耐えて登った。最後はフラフラで、少し進んでは立ち止まるようなペースだった。それでも、何とか山頂に到着してザックを降ろした。


 そして、ザックから冷えたプレモルを2本取り出し、友達と味わう。さっぱり展望のない所だが、美味い。この場所には2等三角点があった。ビールを飲みながら、少し奥に進むと多少展望の開けた場所があり、正面に大きな山が見えていた。





武奈ヶ岳?





ツギハギハツ



 友達は下山してから昼食を食べようと考えていたようだが、こちらは朝からバナナ1本しか食べていない。下山まで待てそうもないので、用意していたおにぎりとデザートのシュークリームを食べた。そのまま、山頂周辺で1時間ほど休憩をしてから下山を開始した。


 下り始めてからしばらくして、道の脇にイグチの老菌が出ていた。




          

 何だろう、このイグチは・・・・・








 イグチの名前はさておき、登る途中ではきのきのこには気がつかなかった。こんな目につきやすい場所のきのこに気がつかないというのはおかしい・・・・



 おかしいとは思いながら更に下るが・・・・、道はかなりの登りになった。登るときにはこんな経験はしていない。やっぱり、何かおかしいと思った。コンパスを取り出して見ると・・・・・、北に向かっていた。山頂からここまでの間に道の分岐はあったという記憶はないのだが・・・・


 仕方なく、来た道を戻りながら道をチェックしてゆく。無駄な登りは倍ほど余計に苦しい。そして、この先、下りだけだからと飲んだビールのせいで、登りの辛さは更に2倍は確実。


 結局、山頂まで戻って、やっとどこで道を間違えたのか、分った。山頂からの下り口を間違えていた・・・・・。気をとり直して下るのだが、暑い。汗が滝のように出る。登るときに持ってきたペットボトルのお茶は残り僅か。スポーツドリンクの方は車に置いてきていた・・・・。








 途中、登りの道でこのきのこがクロハツかニセクロハツかを判断する積りで傘の襞に傷をつけて置いておいたきのこが転がっていた。きのこはやはりクロハツ、そして、道は間違いないことが確認できた。


 その先の下りの道では花を探すだけの体力はもう残っていなかった。休憩の時に長袖のインナーを脱ぎ半袖一枚に変更し、さらにズボンの裾を折りたたんで、膝までたくし上げた。兎に角・・・・、体全体が過熱しているような気分だった・・・・



 何とか下山して、Tシャツやタイツを脱いで着替え、靴も脱いでサンダルに履き換えた。その途中で、両足裏が攣り、それが収まる前に脹脛が攣る。シャツを脱ごうとすると腕が攣る・・・・



 これは、熱中症の第一段階だ。思えば、山頂付近では中腰から頭を上げただけで立ちくらみがしていたし、妙に視野が狭くなったような気がしていた。下山後、なかなか痙攣が収まらず、30分ちかく車の周りをウロウロした。何とか車を出せたが辛い帰路の道になった。それでも、ナツエビネの花を見ることが出来たのは上出来の一日だった。満開の頃にもう一度行きたいとは思うが、低山にも係わらず受けた「経験したことのない」ダメージを思うと気持ちが鈍るなぁ・・・・




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

突然に現れたナツエビネ、その後は・・・・             2013.08.10.(3)

2013-08-14 10:03:19 | Weblog
      
 



 それは突然に目の前に現れた。鮮やか過ぎるニセアシベニイグチ似のきのこを観察してから、登山道に戻り進んで行くと、道の右脇にナツエビネの大きな株があり、花を開き始めていた。





花柱を5本も立てて、でも花が咲き始めているのは2本だけ。



 いろいろな方向から撮ってみたが、背景がゴチャゴチャしてイマイチだ。何でマクロレンズを車に置いてきたのかな・・・・

 友達は撮影に没頭したいようなのでで、僕は先に進んで偵察をすることにした。




何の木?枝に小さな花を沢山つけている。



   
ヘビキノコモドキ



 きのこを探して登山道の左右をウロウロしながら歩いていると、コナラの木の根元、道から影になったところに、ナツエビネを見つけた。



         

 これは友達が来るまで此処に居なければなるまい。きっと、見逃してしまうだろう・・・・



 しばらくしてから歩いてきたが、さっきの株からしたら見劣りがするのかあまり興味を示さなかった。







 そのまま進むと尾根は広くなり、日陰の気持ちの良い空間が広がっていた。涼しげに見えるが実は暑い。そして、周囲を歩くとナツエビネは次から次に見つかった。


















 やはり、ナツエビネは全体的にみれば咲き始めで、蕾をつけた株が多い。盛りはあと1~2週間あとかな。庭でナツエビネの花を見ていると、開花期間はかなり長く1週間くらいは綺麗な姿を保っているから、その頃はきっと素晴らしい光景がみられるだろう。












 
 ちょっとくどいけれど、苦労して登ってきたから・・・・










何故か、楓は紅葉を始めている?










          










 朽ちた枯れ木を苔が覆い、その上にポツンときのこが出ていた。




ヒロヒダタケ













 友達はもう写真を撮るのを止めてしまっている。結局、最初の大株が一番、見事だったから撮る気になれないらしい。

 
 緩やかな尾根道もそろそろ終わりになり、道はまた登り始めた。





ホトトギスの仲間



          



 標高差100m程の急登、直登が始まった。普段ならそれほどでもないのだろうが、この暑さの中では辛い登り。登り始めに色の濃いナツエビネの株があったが、下るときに写そうということになり・・・・、這うようにして登り、山頂を目指した。

 


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする