「ノｰ」と言う努力をする

燃え尽きて
何もしたくないという人には共通点があります。

その人は不安を解消するために､
いつもの努力の方向を
反対にしなければいけません｡

つまり、
逃げる努力から立ち向かう努力である｡

逃げる努力は､
どんなに頑張っても最後には挫折が待っている｡

神経症的不安を本質的に解消するためには､
不安に立ち向かう以外にはありません｡

努力の方向を正反対にするということは､
他人の声ではなく､
自分の内面の声を聞くことです｡

周囲の人のお気に入りになることではなく､
自己実現に向けて努力するということです｡

周囲の人の要求に「はい」という努力をすることではなく､
「ノｰ」と言う努力をすることでもあります｡

今､神経症的不安に悩まされているとすれば､
周囲の人皆に気に入られても､
幸せにはなりません｡

その人に気に入られたら､
なにか幸運が降って湧いてくるのだろうか｡

たとえ､その人に､「いい人のような気がする」と言われても､
瞬間的にチョット嬉しいだけではないだろうか｡

それは、
自分の心が泣いていることを瞬間的に忘れられるだけです｡
心は辛くて泣いている｡
それが神経症的不安に悩む心です｡

それに､
長い目でみれば､
周囲の人に気に入られないほうが､
幸せになれるかもしれません｡

「気に入られない」ということは､
不安な人には至難です｡

不安になると､
誰にでも気に入られたい｡

しかし､
気に入られること自体が望ましくないということもあります。