つまらない成功より偉大な失敗を

つまらない成功より偉大な失敗を

失敗とか成功は、
いずれも単なる結果にすぎません。

大切なのはプロセスです。
その途中でどんな勉強をしたか、
どれだけ経験を積んだか。
それが次の仕事に活きるからです。

それに失敗と成功と大げさに考える必要もありません。
世の中にはつまらない成功もあれば、
偉大なる失敗もあります。
つまらない成功を何回したところで勉強にはなりません。

ダイナミックな仕事を成し遂げる人は必ずといっていいほど、
悔しくて何日も眠れないほどの失敗をしています。

ある方が仕事を退職し、
新しいことを始める時に
「辞表を出したら、逃げるなと引き留められました」そうです。
これは日本を代表する商社の社長が３０代のころの話です。
失敗と成功を一つのきっかけとしてどこまで器を大きくできるか。
一皮むけるか。そこを考えましょう。

自分はいつだって簡単に変えられます。

ただし、「ああ、なるほど」「そうだったのか・・」
と本人が納得したことしか受け入れられません。
この目から鮫が落ちる経験こそ、
失敗からのプレゼントなのです。

人の本当の力というのは、
普段の生活の中では現れにくいものです。
トラブル、危機、失敗といった逆境にあってこそ、
真価が問われます。

失敗、トラブル、大いに結構です。

こういう人こそ、頼もしいものです。

経営者の人は
「トラブル　ウエルカム」と言っています。
会社にトラブルが起きると嬉々として仕事をします。
トラブルがなく平穏だとかえって不安になって困るらしいです。

こんな人は人の上に立つ資格があります。

リーダーはよく考えれば、
メインの仕事は心配を引き受けることです。

自分のことで悩むなどどうでもいいことです。
経営者になれば、チームリーダー、
あるいは親になっても、
自分以外の人間のことで悩まねばならないのです。