経堂めぐみ教会

日曜礼拝のメッセージ動画です。

10月17日礼拝「イスラエル王国③-聞き従う-」

2021-10-17 21:28:38 | 礼拝
サムエル記第一13章8~15節,15章17~23節
  
 当時、イスラエルはペリシテと敵対していました。サウルはイスラエルの兵士たちを招集してヨルダン河畔のギルガルに陣を敷きました。ペリシテ人は、戦車3万、騎兵6千、兵士は海辺の砂のように多くいました。一方サウルの兵は3千人、しかも手にしていたのは、鋤やくわ、斧、鎌などの農具でした。サウルとその息子のヨナタンだけが剣を持っていました。イスラエル人はひどく追い込まれ、洞穴や岩の間、水溜の中に隠れました。サウルと共にいた兵士たちもみな震えおののいていました。この時、サウルは戦いの前にサムエルを招き、主にいけにえを捧げて勝利を祈ってもらうことになっていました。サウルは来ることになっていたサムエルの到着を待ちましたが、7日間待ち、例祭の時になっても、肝心のサムエルは来ませんでした。今にも敵の大軍が攻めてくるかもしれない。戦列を離れて逃げ出そうとする者まで出てきます。このような切羽詰まった状況の中で、サウルはじっとしておれず、(9)「全焼のささげ物と交わりのいけにえを私のところに持って来なさい」と言って、自分で全焼のいけにえを捧げてしまいました。それは王がすべきことではなく、祭司だけに許されたことでした。サウルが全焼のいけにえを捧げ終えたその時、なんと、サムエルが姿を現したのです。サムエルは叱責します。(11)「あなたは、何ということをしたのか。」サウルは弁解します。(11~12)「兵たちが離れて行こうとしていたし、今にも敵が襲って来ようとしていたので、あえて、全焼のささげ物を献げたのです。」切羽詰まった状況の中で、いたしかたなかったと言わんばかりです。ところがサムエルは「愚かなことをしたものだ。あなたは、主が命じた命令を守らなかった。あなたの王国は長くは続かない。他のふさわしい人を王に立てている」と言って神の怒りを告げたのです。サウルは、危機的な状況の中にも神がすべてを治めておられるということを見失っていました。イスラエルを守る者はサウルではなく、神です。もし彼が本当に神を信頼していれば、最後までサムエルの到着を待つべきでした。

 15章には、アマレク人との戦いについて記されています。主はサムエルを通して、アマレクの町のものをすべて滅ぼすように命じました。そこで王が呼び掛けると、二十一万人もの兵士が集まりました。王はアマレクの王アガグを生け捕りにし、アマレクに勝利しました。しかし、すべてのものを滅ぼさずに、家畜の中で良いものを残しておいたのです。主の命令に従わず、すべてのものを滅ぼしませんでした。サムエルがサウルのもとへ行くと、サウルは自分の不忠実な姿勢を顧みるどころか、(13)「私は主のことばを守りました。」と言いました。するとサムエルは、(14)「では、私の耳に入るこの羊の声、私に聞こえる牛の声は、いったい何ですか。」と聞くと、サウルは(15)「アマレク人のところから連れて来ました。兵たちは、あなたの神、主に、いけにえを献げるために、羊と牛の最も良いものを惜しんだのです。しかし、残りの物は聖絶しました。」と答えます。サウルはどうして、主の命令に従って、すべての家畜を滅ぼさなかったのでしょうか。それは(24)民を恐れたからです。サウルは神の目よりも人の目を優先しました。(15)「民は羊と牛の最も良いものを惜しんだのです。」しかしそうであったとしても、主の命令に聞き従わなければならなかったのです。サウルはイスラエルの諸部族のかしらではあり、主に油をそそがれたイスラエルの王であることを忘れてはならなかったのです。民を恐れるのではなく、主を恐れて、主のことばに聞き従うべきでした。するとサムエルは(22)「主は、全焼のささげ物やいけにえを、主の御声に聞き従うことほどに喜ばれるだろうか。見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。」と指摘されました。心から従う思いがないのに形だけささげ物をしても、神様はお喜びになりません。何よりも神様が喜ばれることは、罪を悔い改めて、神様のことばに耳を傾け、聞き従う心なのです。
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