創世記8章15~22節、9章11~16節
(1)「神は、ノアと、彼とともに箱舟の中にいた、すべての獣およびすべての家畜を覚えておられた。神は地の上に風を吹き渡らせた。すると水は引き始めた。」神はノアとその家族、すべての家畜たち動物たちを覚えておられました。心に留めておられました。そしてついに、神が地の上に風を吹き渡らせると、水は地から次第に引き始めました。洪水からちょうど150日後に、箱舟はアララテの山地にとどまり、水はなおも減り続け、約三か月後には山々の頂が現れました。ノアは、水が減り始めてから、箱舟の窓を開いて烏を放ちました。それは地が乾いているかどうかを見るためでしたが、烏は地が乾くまで出たり入ったりしていました。その後、ノアは水が引いたか確かめるために、鳩を放ちました。鳩は足を休める場所が見つからなかったので、そのまま戻ってきました。それからさらに七日待って鳩を放つと、夕方になって、オリーブの若葉をくちばしにくわえて戻ってきました。水はかなり引いていました。さらに七日待って鳩を放つと、もう鳩は戻ってはきませんでした。水は完全に乾きました。
(16)ノアは「箱舟から出なさい」と命令されて、ノアとその家族は動物たちと一緒に外に出ました。そして、ノアが外に出て一番最初にしたことは何だったでしょうか?それは神様を礼拝することでした。ノアにとって、箱舟を出てからしたいこと、しなければならないことはたくさんあったに違いありません。しかし何はさておき、彼は神への礼拝を優先しました。(21)「主は、その芳ばしい香りをかがれ」ました。ささげられた香りは、祈りを意味します。神はノアの礼拝・祈りを喜ばれました。そして、「心の中で」次のように言われました。(21)「わたしは、決して再び人のゆえに、大地にのろいをもたらしはしない。人の心が思い図ることは、幼いときから悪であるからだ。わたしは、再び、わたしがしたように、生き物すべてを打ち滅ぼすことは決してしない。」人が心の中で思い図ることは悪であり、再び洪水で生き物を滅ぼすようなことはしないと約束されました。また、「この地が続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜がやむことはない。」と、洪水によって失った自然秩序の回復を約束されました。
そして神はノアと一つの契約を立てられました。(9)「見よ、わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる。」この契約は神の側からの一方的な契約であるところに、大きな特徴があります。そして、その契約のしるしは何でしょうか?(13)「わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。」契約のしるしは「虹」です。なぜ虹が選ばれたのか?それは虹がどこからでも見ることができるものであり、また戦いの後の「平和」を意味するものであったからでしょう。「虹」ということばは、本来「弓」を意味します。聖書には神が悪人に対して弓を向けられるという比喩があります。大空に虹(弓)がおかれることは、神の怒りが過ぎたことを示しています。(16)「虹が雲の中にある時、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべての肉なるものとの間の永遠の契約を思い起こそう。」と言われました。たとえイスラエルが罪を犯して主の契約を破ることがあっても、主はご自身の契約を思い出し守られるというのです。神は二度と人間の罪ゆえに洪水によって滅ぼすことがないと約束されました。人間を滅ぼすのではなく、罪から救う道を選んでくださったのです。そして今、私たちはイエス・キリストによる新しい契約が与えられています。主の大きな恵みとあわれみに感謝して主に信頼して歩む者とさせてください。虹を見るたびに主のあわれみを思い起こさせてください。
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